秋に遊びたいメトロイドヴァニア10選、1位はHollow Knight
2026年10月13日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
秋が深まり、涼しい風と短くなる日差しを感じる季節。物悲しい気分に寄り添う作品を楽しみたい人に向けて、2026年の秋に遊びたいメトロイドヴァニアを10本、ランキング形式で紹介します。
秋の気分に浸れる10作品
10位:Everdeep Aurora
戦闘のないメトロイドヴァニアならではの個性が光る作品です。穴掘りを中心に、探索や謎解き、足場を渡るアクションを楽しめます。ドリルで周囲のものに働きかけながら、地下に暮らす人々と交流していきます。
舞台は、ある災厄によって人々が地下生活を余儀なくされた世界です。主人公は、世界が衰退したあとに姿を消した母親を探す猫。短く遊びやすく、日曜の午後にもクリアできるボリュームながら、物語に引き込まれます。終末後の懐かしさを希望のある視点で描き、見た目や音楽も印象的です。ゲームプレイと物語の両面で、ジャンルのお決まりから離れています。
9位:Constance
壮大な英雄譚ではなく、芸術家が抱える内面の葛藤を描く作品です。主人公の力強く絵画的な想像の世界では、横スクロールのアクションが展開します。一方、現実を描く場面では、アドベンチャーゲームを思わせる表現を通じて主人公の苦悩が描かれます。
物語は短く、戦闘はほかの要素ほど華やかでも手応えがあるわけでもありません。それでも、内省的な旅として興味深く、芸術的な美しさがあります。映像は見応えがあり、足場を渡る操作も滑らかです。印象に残るボスも登場し、現代の芸術家が感じるフラストレーションを考えさせる作品になっています。
8位:Ori and the Blind Forest
自然の抗いがたい力に立ち向かう主人公を描き、メトロイドヴァニアの表現を広げた作品です。壮大な自然の中、主人公は多彩な環境を巡り、動植物と関わりながら森をよみがえらせ、災厄による被害を修復していきます。
光の表現から印象的なオーケストラ音楽まで、映像と音の細部が生む没入感は格別です。景色や音楽を味わう余裕がある場面もあれば、溶岩から逃げるのに必死な場面もあります。環境そのものが物語の中心にあり、続編とあわせて遊ぶのも、秋にぴったりの過ごし方です。
7位:Sundered
木々から葉が落ちるのを眺めながら部屋でくつろぐ、そんな穏やかな秋の時間をひっくり返すような作品です。宇宙的で恐ろしい敵の群れが、ランダムに現れて主人公を襲います。常に緊張感はありますが、戦闘が続くわけではありません。その緩急があるからこそ、舞台の深い悲しみを味わえます。
建築は美しく、鮮やかな色彩も目を引きますが、地獄を思わせる物質がその美しさを覆っています。多層構造のボス戦、充実した成長システム、圧迫感のある音楽も魅力です。実際に遊ぶことで、このランキングに合う作品だと感じられるでしょう。
6位:Animal Well
『Ori and the Blind Forest』に通じる主人公の無力さと、『Everdeep Aurora』のように戦闘を排した設計をあわせ持つ、メトロイドブレイニアの傑作です。プレイヤーは力も戦闘能力もない有機的な塊となり、まずは多彩な環境の仕組みを確かめ、そこに隠された数多くの秘密を探します。
謎解きは足場を渡るアクションと結びつき、部屋同士が一見不可能にも思える仕掛けでつながっています。答えを考えながら、マップの中も探し回ることになるでしょう。道具を使えば、移動方法や環境との関わり方が変化します。工夫を凝らして遊んだ子どもの頃を思い出させる、見事な作品です。
5位:Silver Pines
暗い部屋や影に潜む怪物、超常現象を扱う物語に安らぎを感じる人には、Silver Pinesも選択肢に入ります。決して穏やかな作品ではありませんが、Twin Peaksを思わせる雰囲気が、神秘的で夢のような感覚を生みます。午後から夜へ移り変わる秋の時間にも通じるムードです。
メトロイドヴァニアの基本にホラーと探偵ものを組み合わせた作りは、苛烈でありながら独創的です。強烈な雰囲気に引き込まれ、エンドロールまで離れられません。緊張や恐怖を避けたい人には向きませんが、ひねりのある形で心地よさを感じられる作品でもあります。
4位:MIO: Memories in Orbit
生の衰えや存在の移り変わり、孤独を描く、物悲しいメトロイドヴァニアです。色彩豊かな世界の一歩一歩が美しい一方、そこにあるものはすべて、命のあるものもそうでないものも区別しない腐敗に侵されています。
壮大な音楽が流れるたびに鳥肌が立つような感覚があり、ゲーム内の出来事を大きく印象づけます。脇役がときおり姿を見せる場面にも存在感があり、物語の展開は想像以上に引き込まれます。戦闘やボス戦、歯ごたえのある足場アクション、探索と再訪、サイドコンテンツまで、どの要素も丁寧に作られています。あらゆる面で完成度が高く、もっと評価されるべき作品です。
3位:Well Dweller
この10年でも特に個性的なメトロイドヴァニアの1本です。美しい自然の風景と、不気味で奇妙な敵が並ぶ世界は、暗い影を帯びた昔話のよう。あらゆる要素が、物語の不思議な空気を引き立てています。
童話の要素を、表面上の無邪気さとは裏腹に波乱を秘めた物語へと結びつける点で、Over the Garden Wallを思わせます。Kyle Thompsonの過去作と同じく、移動の仕組みは創造的で、ボス戦は遊びやすさと楽しさを両立しています。プレイ時間は十数時間ほどですが、達成率100%を目指したくなる満足感も魅力です。
2位:Ender Lilies: Quietus of the Knights
悲劇的な物語が作品全体に漂わせる、深い物悲しさが際立ちます。芸術性に優れた美しい作品でありながら、描かれる感情はまぎれもなく沈んだものです。その灰色の世界に浸り、物語の境遇に共感させる力があります。
主人公が戦うのは、悲しみと苦悩を抱えたボスたちです。倒したあとには、それぞれの物語が明らかになります。多彩な召喚能力を使う戦闘には手応えがありますが、勝利のあとにはほろ苦さが残り、心に冷たく響きます。アートディレクション、物語、音楽のどれもが優れており、歴史に残るメトロイドヴァニアの1本です。心を空っぽにするほど悲しく、それでも希望を感じさせる作品としては、特に印象深いでしょう。
1位:Hollow Knight
懐かしさと物悲しさ、そして静かな思索を誘う作品です。完璧に組み上げられた構成のあらゆる面から、思いもよらなかった感情が呼び起こされます。
Hallownestの世界設定は、衰退する暮らしの苦難を描きます。王国は美しさを残しながらも崩れ、音楽は言葉にしがたい魔法のような感覚をもたらします。レベルデザインや成長要素、世界のつながり、ボス、秘密に至るまで、ゲームプレイも緻密です。作品のすべてに向き合うには、腰を据えて遊ぶ必要があります。
少人数で作られたとは思えないほど、隅々まで洗練された完成度も大きな魅力です。Hallownestの街が抜け出せない停滞の中に沈む、その心地よさに包まれたくなるたび、秋に戻って遊びたくなる作品です。20回遊んだ人にも、初めて足を踏み入れる人にも、旅の途中にある時間こそが、この季節にふさわしい体験をもたらします。