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『Warhammer 40,000: Boltgun 2』レビュー、戦い方の異なる2人の主人公が高速戦闘を彩る

2026年10月15日 | #レビュー | DualShockers

『Warhammer 40,000: Boltgun 2』レビュー、戦い方の異なる2人の主人公が高速戦闘を彩る

『Warhammer 40,000: Boltgun 2』は、シンプルな遊びやすさと洗練された銃撃戦が光る、痛快なレトロ風FPSです。鮮烈な映像表現と重厚な音楽が高速戦闘を盛り上げ、短時間でも濃密な楽しさを味わえます。一部のステージには間延びを感じ、アイデアをさらに発展させる工夫も欲しいところですが、完成度は高く、シリーズや世界観に詳しくなくても存分に楽しめる作品です。

ピクセル表現で描く鮮烈な戦場

本作の見た目は、初期のWolfensteinやDoomを思わせます。ピクセル調のグラフィックと2.5Dの敵モデルが、往年のFPSらしい懐かしさを生み出しています。

ただし、レトロな表現だからといって、描写が粗いわけではありません。血に染まる部屋、暗闇でネオンのように光る機械やエンジンなど、色彩と細部の作り込みが強く印象に残ります。写実性を追い求めなくても、魅力的な世界を描けることを示すアートです。

そこへ悪魔や色鮮やかなマリーンたちが殺意をむき出しにして押し寄せ、プレイヤーは彼らを次々と蹴散らしていきます。戦場を血で染める豪快さに遠慮はありません。本作は自分の持ち味をよく理解し、混沌と破壊を存分に楽しませてくれます。

主人公の違いと分岐が再プレイを誘う

目的は明快です。Vashtorrを倒し、ケイオスの軍勢を一掃すること。戦士たちは複数の惑星へ降り立ち、そこに巣くう敵を排除していきます。各舞台には複数のステージがあり、多くの場合、その最後には大きなボスが待ち構えています。物語を細かく理解していなくても、戦う理由を見失うことはありません。

今回は、ウルトラマリーンのMalum Caidoと、シスター・オブ・バトルのNyra Veyrathから操作キャラクターを選べます。違いは外見だけではなく、それぞれ専用の武器を持ち、向いている戦い方も異なります。

Caidoは比較的打たれ強く、操作も素直なため、この種のFPSに不慣れな人に適しています。一方のNyraは動きが素早く、移動テクニックを駆使することで腕前を発揮できるキャラクターです。どちらにも小さなロボットの頭蓋骨の相棒が付き添い、助言や皮肉の利いた軽口で、激しい戦闘の合間に笑いを添えてくれます。

進行ルートの分岐も魅力です。2つのステージから進む先を選ぶ場面があり、一方を進めると、もう一方には行けなくなります。どちらの舞台も気になり、選択に悩むことがあるほどです。

レビュー筆者にとって、この仕組みは別の主人公を使い、難度も上げて再挑戦したくなる大きな理由になりました。選ばなかったステージが残ることで、2周目にも新鮮さを持たせています。なお、筆者は初代Doomを遊んだことがなく、Warhammerの世界や前作にも詳しくありませんが、それが本作を楽しむ妨げにはなりませんでした。

武器を切り替え、敵の群れを粉砕する快感

戦闘の楽しさは、本作の中心です。各ステージでは乏しい装備から始まり、進むにつれて強力な武器がそろっていきます。炎と血しぶきが飛び交うなか、押し寄せる敵に合わせて武器を次々と切り替える感覚がたまりません。

チェーンソードでは敵へ一気に飛び込み、そのまま切り裂けます。連射できるFrag Cannonやレーザー兵器など、攻撃手段にも幅があります。筆者が特に気に入ったのは、Gravity Cannonで敵を着弾地点へ引き寄せ、続けてRocket Launcherでまとめて吹き飛ばす組み合わせです。敵が叫び声とともに肉片へ変わる光景は、何度繰り返しても飽きないほどの爽快感があります。

ステージの途中には、押し寄せる異端者を殲滅するアリーナも登場します。手持ちの武器を総動員し、高所から飛び降り、敵へ火力を浴びせていく戦いは、戦闘技術を磨く絶好の場です。動きと武器の切り替えがかみ合い始めると、夢中になって戦い続けられます。

多くのステージは10~15分ほどで遊べる、短く引き締まった構成です。進め方を把握していれば、所要時間はさらに縮まります。迷ったときには目的地を示すナビゲーション機能も使えますが、ステージの設計がよく、必要になる場面はあまりありません。

探索する楽しみもあります。各ステージには巧妙に隠された収集要素が詰め込まれており、2周遊んでもすべてを見つけるのは難しそうです。

Mick Gordonの音楽が戦闘を一体にする

この体験をまとめ上げているのが、音楽と効果音です。Doom Eternalをプレイし、そのサウンドトラックに強い印象を受けた筆者にとって、Mick Gordonの参加は本作に飛び込む理由の1つでした。その期待に、楽曲はしっかり応えています。

歪みの効いたメタルと、武器が響かせる重々しい機械音の組み合わせは実に心地よいものです。ただ、音楽にはもう少し前へ出てきてほしいとも感じます。遊び始めたら音楽の音量を最大まで上げることを、筆者は勧めています。それほど、楽曲は戦闘の魅力を支える重要な存在です。

重いブーツが冷たい金属の床を踏み鳴らし、ライフルからエネルギーが弾け、悪魔たちが笑い声や悲鳴を上げます。その音に包まれながら猛スピードで駆け回り、銃弾や汚物の奔流をかわすうちに、戦闘へ没頭していきます。操作、映像、音楽が重なった瞬間の高揚感は格別です。

高い完成度の一方、もう一歩の工夫も欲しい

不満は少ないものの、完璧ではありません。舞台のバリエーションは全体として豊かですが、一部のステージは長すぎて間延びします。敵の顔ぶれも、遊び続けるうちに新鮮味が薄れることがあります。

武器を成長させる仕組みがあれば、よく使う装備への愛着をさらに深められたはずです。また、本作は自分の得意とする遊びを高い水準で仕上げていますが、そのアイデアを大きく発展させるところまでは踏み込んでいません。よく磨かれた楽しい作品である一方、もう一段上へ引き上げる想像力のきらめきは、少し足りないと感じます。

それでも、短い時間で飛び込み、鮮やかなステージと凶悪な敵を撃ち抜いて気分を高めたい人には、強く勧められます。滑らかな銃撃戦、優れたサウンドトラック、数十に及ぶ引き締まったステージが、懐かしいFPSの手触りに現代的な魅力を加えています。手軽に始められ、心拍数が上がるほど激しい戦いを楽しめる1本です。