『ペルソナ』シリーズの核心は「時代に合わせて変わり続けること」、橋野桂氏ら元開発陣が語る
2026年10月17日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+
『ペルソナ6』の情報はまだ多くありませんが、シリーズを手がけてきた元中心スタッフが、シリーズの根幹について語りました。ペルソナシリーズらしさとは何か、そして現代のRPGに何が求められるのかについて、それぞれの考えが明かされています。
円卓会議で語られたペルソナらしさ
発言があったのは、ゲーム文化とアートのフェスティバル「The Tenth Mosaic」で行われた円卓会議です。登壇したのは、『ペルソナ3』『ペルソナ4』『ペルソナ5』でディレクターを務めた橋野桂氏、キャラクターデザインを担当した副島成記氏、作曲家の目黒将司氏の3人で、ペルソナがペルソナたるゆえんを振り返りました。
ペルソナと聞くと、超常的な要素を絡めた高校生のドラマを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかしAutomatonによると、橋野氏はペルソナらしさを「カオス」と表現したそうです。思春期を描く際に、頼るものを選びすぎないよう心がけているといいます。
副島氏は、特に舞台設定やストーリーにおいて「時代を反映して変わっていくこと」も重要だと語りました。同じところにとどまらないことが大切であり、各作品が同時代のプレイヤーに響くことをアトラスは目指しているとのことです。その手段のひとつが、現代の社会や文化を取り入れることだと説明されています。
現代のRPGに求められるもの
現代のRPGがどうあるべきかについて、橋野氏は、今は多様なメディアがあふれているため、その中で埋もれないインパクトを残すことが重要だと述べました。体験が「一過性のもの」で終わり、テレビを見ることで簡単に置き換えられてしまうものであってはならないといいます。プレイヤーが人生を歩んでいくうえで「拠り所になるもの」であることが大切だという考えです。
橋野氏は最後に、この理想はチームとしてまだ十分に実現できていないとしつつ、今後の作品でそれを追求していく意欲を示しました。ただし、その舞台は『ペルソナ6』ではありません。以前から伝えられているとおり、橋野氏は現在アトラス内の別チームを率いており、直近では『Metaphor: ReFantazio』を発売しています。
次回作への手がかり
とはいえ、橋野氏らが挙げたペルソナの柱は、次回作がどのような姿になるかを知るうえで一定の手がかりになりそうです。ただ、現在のペルソナチームがこうした考え方を踏まえるかどうかは、まだ分かっていません。
なお、『ペルソナ6』のプロデューサーは、「世界市場向けにゲームを作りたいわけではない」とし、自分たち自身が心からおもしろいと感じるものを作りたいと語っています。