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『ウィッチャー4』には図鑑で工夫を凝らしてほしい、『ウィッチャー3』の依頼「オクセンフルトの酔っ払い」が示す理由

2026年10月17日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+

『ウィッチャー4』には図鑑で工夫を凝らしてほしい、『ウィッチャー3』の依頼「オクセンフルトの酔っ払い」が示す理由

GamesRadar+のRPGクラブ企画で『ウィッチャー3』リマスター版の名ミッションを振り返る中、筆者が選んだのは、ゲラルトの推理力を描いた風変わりなサイドクエスト「オクセンフルトの酔っ払い」です。この依頼を通じて筆者は、『ウィッチャー4』で最も見たい要素として、モンスター図鑑を使った推理の仕組みを挙げています。

酔っ払いのゲラルトが吸血鬼をおびき出す

筆者は当初、「血まみれ男爵」のストーリーを挙げようと考えたそうです。ただ、誰もが書く題材であり、今さら語ることが残っているのかとも感じ、ほとんど同じくらい好きだという小さなサイドクエストを選んだといいます。

「オクセンフルトの酔っ払い」は、名前の通りオクセンフルトの町で受けられる任意のウィッチャー依頼です。ゲラルトは、全身の血を抜かれた複数の被害者を出した犯人を追います。遺体を調べると、被害者は全員、馬車を操れないほど酔っていたことが分かります。つまりこの吸血鬼は、アルコール度数の高い血を好むというわけです。

その後ゲラルトは、ウォッカを十数杯あおって千鳥足になり、犯行現場を歩き回ります。下品な酒場の歌や、大胆に開いた襟元を使って、吸血鬼をおびき出そうとするのです。筆者はこの展開を、D&Dのパーティが思いつきそうなひどい作戦と表現し、褒め言葉だと述べています。

筆者は、ウィッチャー依頼が『ウィッチャー3』で最も出来のよい部分だと考えています。その一方で、この依頼は、ゲラルトを単なる屈強な雇われ戦士以上の存在にしている調査力や知性の描き方に、まだ伸びしろがあったことも示していると指摘します。

推理をゲーム化してほしい

筆者が『ウィッチャー4』で望むのは、モンスター狩りの知的な側面を本格的にゲーム化した仕組みです。物語は新たな主人公としてシリが登場する形で進みますが、仮に難易度モードの追加などで作品の形を変えるなら、そこに取り入れてほしいといいます。

現状の流れは、おおむね次の通りです。ゲラルトは黄色く光る足跡をたどり、毛の塊や無残な遺体、『バイオハザード』風の研究メモなどを見つけます。そして手がかりを眺め、モンスターの種類を突き止めたと語ります。すると図鑑にその項目が、音声操作で呼び出したかのように現れ、有効な薬液、オイル、魔法まで教えてくれます。

筆者は、これ自体に問題はないとしつつも、作中で何度も繰り返される場面なのに関わりが薄いと感じています。推理ゲームが好きな筆者は、自分で答えを導き出し、当たる喜びと外す怖さを味わいたいそうです。

そこで筆者が提案するのが、最初から全項目がそろった図鑑です。大きな古い書物のような形で、戦闘の合間に読めたり、プレイヤーが自分でメモを書き足せたりする、進化し続けるモンスターハンターの日記帳というイメージです。

この仕組みなら、犯行現場で周囲の手がかりを調べ、自分で判断できます。夜に襲ってくる、街に住む、中型の爪を持つ、血を飲むといった情報から図鑑を引き、カタカンだと推測して対策を立てる流れです。ただし、読みを誤れば見当違いの結論に至る可能性もあります。

この吸血鬼の酒好きという特徴は、図鑑に載っていない要素として、自分の作戦に組み込めます。ゲラルトの代わりに自分が酔ったふりで町を歩く案や、血を混ぜたワインの瓶を目立つ場所に置く案も考えられるそうです。筆者は冗談めかして、細い紐で吊るした大きな金床の下に置くのがよいとも述べています。

筆者は期待しすぎかもしれないとしながらも、『バルダーズ・ゲート3』がこうした没入感のある遊びへの道を開いたと見ています。さらに『サイバーパンク2077』を手がけた開発元も、手間を惜しむ印象はないと語っています。

推理力こそウィッチャーらしさ

筆者によれば、こうした推理の技能は、銀の剣や毒への耐性以上に、ゲラルトをウィッチャーたらしめるものです。力任せの戦士を、弱点を突き、細かな情報を分析できる教養ある狩人へと変える部分だといいます。

『ウィッチャー4』のシリはウィッチャーとしての道を歩み始めたばかりです。そのため、経験の浅さを理由に、より手順を踏んだ調査をさせやすいと筆者は考えます。ゲラルトはシリーズ登場時点で多くの知識を頭に入れていましたが、シリはまだ資料を参照する立場だからです。

筆者は、『ウィッチャー3』はゲラルトの知性を見せるのは得意だったものの、プレイヤーを遠ざけたり混乱させたりするのを恐れてか、ゲーム化には踏み込まなかったとみています。確かに求めるものは大きいと認めつつも、『エルデンリング』以後の時代には、行間を読んだり推理したりすることを恐れる人は少ないはずだとも述べています。難しすぎる場合に備えて、オンライン上の攻略情報も大量にあるといいます。

もし『ウィッチャー4』に「オクセンフルトの酔っ払い」のような依頼が登場したら、自分の力で真相にたどり着きたいというのが筆者の願いです。たとえ準備を誤り、ゴブリン半ダース相手の装備で現場に向かうことになったとしても、その興奮を味わいたいと締めくくっています。