Electronic Artsより2025年9月12日に発売された、PlayStation 5、Xbox Series X/Sに対応のスポーツシミュレーション『NHL 26』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
74
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
『NHL 26』は、中核となるゲームプレイとキャリアモード「Be A Pro」が大きく改善され、シリーズにとって重要な一歩と評価されています。その一方で、すべてのモードが刷新されたわけではなく、長年指摘されてきた技術的な課題も残っている作品です。
高い評価の背景には、新技術「ICE-Q 2.0」の導入があります。これにより、AI選手の動きやパックの物理演算がより現実のホッケーに近づきました。また、これまで変化が乏しかった「Be A Pro」モードには、音声付きの会話や選手のキャリアに影響を与える選択肢が追加され、一人のホッケー選手の人生を追体験できるような内容に変わりました。
具体的には、ゴールキーパーの操作性が向上し、より直感的な守備が可能になっています。キャリアモードでは、ジュニアリーグから始まり、インタビューでの受け答えがその後の評価を左右するなど、試合外の要素も強化されました。さらに、女子プロホッケーリーグ「PWHL」を含む370以上のチームで遊べる点も特徴です。しかし、「Franchise」モードは前作からほとんど変更点がなく、メニュー画面の動作が遅いといった問題は解消されていません。「Be A Pro」モードの会話シーンでのキャラクターの演技が不自然だという指摘や、初心者向けの練習機能が不足しているという意見も見られます。
このように『NHL 26』は、ゲームプレイの進化とキャリアモードの刷新によって、特にホッケーファンやシリーズに久しぶりに触れるプレイヤーにとって満足度の高い作品となっています。ただし、モードごとの改善度合いには差があり、過去作から続く課題も依然として抱えているのが現状です。
評価ポイント
長年変化が乏しかった「Be A Pro」モードが大幅に刷新され、本作の目玉の一つとなっています。ワールドジュニアトーナメントからキャリアが始まり、NHL昇格後もマイナーリーグ(AHL)へ降格する可能性があるなど、緊張感を持って選手の成長過程を体験できます。特に、記者会見やインタビューでは音声付きの対話が採用され、プレイヤーの選択がチーム内の関係やメディアからの評価、さらにはキャラクターの能力値にまで影響を与えます。また、キャリアの進行はチャプター形式で区切られ、試合ごとのパフォーマンスをリアルタイムで示す「フォームスコア」も導入されたことで、自分の成長が分かりやすくなり、選手生活に引き込まれる作りになっています。
- 初心者でも馴染みやすい操作性
- ホッケーの知識が少なくても、30分程度で基本的な操作を理解でき、すぐに試合に熱中できます。複数の操作方法や難易度が用意されており、さらに細かい設定を調整することも可能です。
- AIの進化によるリアルな試合展開
- 新技術「ICE-Q 2.0」によりAIが進化し、より現実に近い試合展開が生まれます。味方AIは試合の流れに沿って的確に動き、ポジションから外れることが少なくなりました。敵AIも完璧なプレイをするのではなく、確率に基づいて判断するため、現実の試合のようなミスや予測不能な動きが起こります。
- スーパースター選手の特徴を再現
- NHLのスター選手たちが持つ固有の能力「X-Factor」が強化され、各選手が氷上で本人であるかのように思考し、行動します。これにより、選手ごとに操作感がわずかに異なり、プレイの新鮮さが持続します。
- パックの物理演算がリアルになり、予測不能な動きが生まれる
- パックの物理的な挙動が改善され、リバウンドやスティックに当たった際の跳ね返りがより自然になりました。これにより、予測可能な動きが減り、本能的な反応が求められるようになっています。
- ゴールキーパーの操作性と挙動の改善
- ゴールキーパーの動きが刷新され、シュートのタイミングに合わせて連続でセーブ動作を行えるようになりました。また、ゴールエリア内での細かい操作が可能になり、パックの軌道変化や近距離でのシュートにも素早く対応できます。
- 女子プロリーグを含む豊富な収録チームとリーグ
- NHL全32チームに加え、女子プロリーグ「PWHL」や、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国のリーグが収録されており、合計で370以上のチームで遊ぶことができます。
- テレビ中継のようなグラフィックと演出
- グラフィックは全体的に洗練されており、テレビ放送のような演出が楽しめます。試合中には各種データが画面上に分かりやすく表示され、解説もより自然な会話になりました。
- 戦略性が増し、オフラインでも遊べるHUTモード
- 選手を集めてチームを作る「Hockey Ultimate Team (HUT)」モードでは、選手の組み合わせによってボーナスが付与されるなど、戦略的なチーム編成が楽しめます。また、オフラインでじっくり遊べる新しいモードも追加されました。
- 特殊ルールで気軽に楽しめるNHL Threesモード
- 3対3で行われる「NHL Threes」モードは、通常のルールよりもカジュアルに楽しめます。ゴールが3点分になる特殊なパックが登場するなど、お祭り騒ぎのような試合が可能です。
不評ポイント
刷新された「Be A Pro」モードは、選手のキャリアを描く上で演出やシステムに問題を抱えています。特に、代理人やコーチとの会話シーンではキャラクターの演技に感情がこもっておらず、不自然さが指摘されています。また、キャリアの導入部であるワールドジュニア選手権がすぐに終わってしまう点や、体力を管理する「エナジー」システムが厳しすぎるため、試合をスキップすると目標失敗や下部リーグへの降格に直結し、快適なプレイを妨げているという意見が見られます。
- メニューや試合後画面の動作が遅く、快適さが損なわれている
- メニュー画面の動作が遅く、特にオンラインモードでの操作や試合後の画面では、カクつきが発生しスムーズな操作ができません。
- 一部の主要モードに変化がなく、前作から代わり映えしない
- 「Franchise」モードや「World of CHEL」モードには大きな変更点がほとんどなく、前作とほぼ同じ内容のままです。
- Be A Proモードでスター選手のキャリアを体験しにくい
- キャリア開始時の選手評価が高めに設定されているため、下部リーグに降格することが難しく、駆け出しの選手からスターに成り上がるという実感が得にくくなっています。
- ゴールキーパーの操作が自動化されすぎている
- 新しいゴールキーパーシステムでは、操作をしなくても自動でセーブすることがあり、プレイヤーが介入できる部分が少なくなっています。AIの動きが優秀なため、ゴールキーパーを操作する楽しさが減っています。
- ゴールキーパーの挙動に関する問題点
- ゴールキーパーが遠距離からのスラップショットを簡単に決められてしまう場面が多く見られます。また、ゴールキーパーごとの個性的な動きも少なく、見た目の違い以外に差が感じられません。
- 実況解説の繰り返しや音声の遅れ
- 実況解説は同じセリフが繰り返されることが多く、単調になりがちです。また、プレイに対して音声が遅れて聞こえることもあります。
- 前作から引き継がれている技術的な問題
- キャラクターが壁などにめり込む現象や、音声の不具合、メニュー画面で操作不能になる問題など、シリーズで以前から指摘されていた技術的な欠陥が今作でも残っています。
- オンライン対戦における技術的な問題と過疎化
- オンライン対戦では、ラグやフレームレートの低下が頻繁に発生します。また、対戦相手が見つかりにくいモードもあり、快適なオンラインプレイが困難な状況です。
- HUTモードの課金要素とチーム編成の不自由さ
- 選手を集めてチームを作る「HUT」モードは、課金を促す場面が多く見られます。また、特定の選手を組み合わせないとボーナスが得られないため、自由なチーム編成がしにくくなっています。
- パスやフェイスオフなど、基本的なシステムの改善不足
- パスの操作性やフェイスオフのシステムには依然として問題が残っており、改善が必要です。また、味方AIの動きも悪く、選手交代がうまくいかないことがあります。
- 初心者向けの練習モードや説明が不足している
- ゲームの操作方法を学べるトレーニングモードなどが用意されておらず、初めてプレイする人には分かりにくい作りになっています。
メディアレビュー
- MeuPlayStation[86]
- GameBlast[85]
- GamingBolt[80]
- Eurogamer Portugal[80]
- Finger Guns[80]
- Loot Level Chill[80]
- TechRadar Gaming[80]
- But Why Tho?[80]
- PSX Brasil[80]
- Impulsegamer[78]
- The Games Machine[72]
- Hardcore Gamer[70]
- GameSpew[70]
- Gameliner[70]
- COGconnected[70]
- Digital Chumps[70]
- Stevivor[65]
- Push Square[60]
- Shacknews[50]
製品情報
項目 | 概要 |
---|---|
タイトル (日本語) | NHL 26 |
タイトル (英語) | NHL 26 |
ジャンル | スポーツ,スポーツシミュレーション |
開発元 (Developer) | EA Vancouver |
販売元 (Publisher) | Electronic Arts (EA Sports) |
発売日 | 2025年9月12日 |
プラットフォーム | PlayStation 5,Xbox Series X/S |
プレイ人数 | 1~4人 (オフライン) / 2~12人 (オンライン) |
日本語(インターフェース) | 非対応 |
日本語(字幕) | 非対応 |