DotemuおよびGamirror Gamesより2025年10月9日に発売される、PlayStation®5、PlayStation®4、Nintendo Switch™、PCに対応のアクション・ローグライト『Absolum (アブソラム)』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
86
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
| 90 | 80 | 70 | 60 | 50 |
|---|---|---|---|---|
| 神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 低評価 | 爆弾持ち |
本作は、ベルトスクロールアクションの戦闘と、プレイごとに内容が変化するローグライトの要素を組み合わせた作品として、複数のメディアから高いスコアで評価されています。特に、2025年に発売されたローグライクの中でも優れた作品の一つとして名前が挙げられています。
その評価の理由は、手応えのある戦闘システムと、繰り返し遊んでも新鮮さが失われにくいゲームの仕組みにあります。攻撃の重みが感じられるよう作られており、ただ攻撃するだけでなく、パリィやカウンターといったテクニカルな防御行動も用意されている点が、戦闘の駆け引きを多彩にしています。また、プレイごとに得られる能力が変化するため、毎回異なる戦略で攻略に挑めるようになっています。
具体的には、4人の個性的なキャラクターから1人を選んでプレイし、冒険の中で「儀式」や「装身具」といったアイテムを入手することで、キャラクターの能力を一時的に強化します。プレイを繰り返すことで恒久的な強化も可能です。その他、手描きコミック調のアートスタイルや、著名な作曲家が参加した音楽、2人での協力プレイ、プレイヤーが自由に難易度を調整できる機能などが特徴として挙げられています。一方で、ゲーム終盤の難易度が急激に上昇する点や、1回のプレイに1時間近くかかる場合がある点が課題として指摘されています。
このように『Absolum』は、ベルトスクロールアクションの直接的な操作感と、ローグライトの繰り返し挑戦するゲーム性を融合させた作品です。
評価ポイント
高品質なベルトスクロールアクションの戦闘システムと、ローグライトのランダム性や成長要素が融合している点が評価されています。手描きのアートスタイルの中で、滑らかで手応えのあるコンボやパリーといったアクションが楽しめます。また、プレイごとに入手できる儀式やアイテムが変化するため、様々なキャラクタービルドを試すことができ、繰り返し遊びたくなるゲームになっています。
- 格闘ゲームのような防御の駆け引きと、攻撃を当てた時の爽快感
- ダッジ(回避)やディフレクト(受け流し)といった防御行動が重要で、タイミングよく成功させると反撃のチャンスが生まれます。これらのテクニカルな操作と、重みのあるヒット演出が組み合わさることで、一撃を当てることの気持ちよさを高めています。
- プレイごとに戦闘の状況が変化するゲーム体験
- ステージの構成、敵の配置、得られる報酬などが毎回ランダムに変化するため、常に新鮮な気持ちで近接戦闘に挑むことができます。
- プレイごとに変化するマップとイベントによる選択の重要性
- マップには分岐ルートがあり、プレイごとに出現するアイテムや敵、イベントが異なります。ルートやアップグレードの選択が攻略の鍵を握り、隠しエリアやサブミッションの存在が探索の楽しさを広げています。
- 「儀式」と「インスピレーション」の組み合わせによる奥深いキャラクタービルド
- 部屋をクリアすると得られる「儀式」は、武器に炎をまとわせるなど、プレイスタイルを大きく変化させます。ボスを倒した後のアップグレード「インスピレーション」と組み合わせることで強力な相乗効果が生まれ、自分だけのビルドを試行錯誤する楽しさがあります。
- 失敗しても次に繋がる恒久的なアップグレード要素
- ゲームオーバーになっても、プレイ中に集めたジェムやクリスタルを使って、キャラクターを恒久的に強化できます。ライフの増加やリバイブ(復活)機能の追加などがあり、少しずつゲームを進めやすくなります。
- プレイスタイルが異なる4人のプレイアブルキャラクター
- 素早い近接攻撃タイプ、剣を使う戦士、罠や幻影を操るタイプ、遠距離攻撃が得意なウィザードなど、性能や操作感が全く異なる4人のキャラクターが用意されています。それぞれに専用の技があり、キャラクターごとに違った楽しみ方ができます。
- 戦略的な立ち回りを要求する多彩な敵
- ゴブリンやスケルトン、近未来的な兵士など、多種多様な敵が登場します。敵はそれぞれ異なる行動パターンでプレイヤーを囲むように攻撃してくるため、防御アクションの使い分けが重要になります。
- スムーズなオンライン協力プレイと簡単な蘇生システム
- ローカル・オンラインでの2人協力プレイに対応しています。オンラインプレイの遅延を軽減する設定も可能です。ダウンした味方は、近くでボタンを押すだけで簡単に蘇生できるため、戦闘の流れを止めずに共闘を楽しめます。
- 初心者から上級者まで対応できる難易度設定
- プレイヤーが受けるダメージと与えるダメージを個別に調整できます。これにより、アクションゲームが苦手な人は難易度を下げて、腕に自信がある人は難易度を上げて挑戦するといった、自分に合った遊び方が可能です。
- アートスタイルと戦闘中の見やすさの両立
- 手描きのコミックのようなアートスタイルが特徴です。背景やキャラクターが緻密に描かれているだけでなく、攻撃のヒット演出や敵の攻撃予備動作が分かりやすく、激しい戦闘の中でも状況を把握しやすくなっています。
- 場面を盛り上げる多彩なサウンドトラック
- オーケストラ、ヘビーロック、フォークソングなど、様々なジャンルの楽曲が収録されています。探索中の落ち着いた場面から、戦闘中の激しい場面まで、状況に合わせた音楽がゲームのテンポを良くしています。
- 手応えのある戦闘アクション
- 攻撃が当たった時の重みのある演出や、壁や地面に敵を叩きつけるコンボなど、爽快感のある戦闘が楽しめます。空中コンボやジャグリングなど、技術が求められる要素も豊富です。
- 探索意欲をかき立てるマップ構造
- マップには隠されたエリアや秘密のルートが存在します。プレイごとにマップ構造が変化することもあり、隅々まで探索することで、新たなボスやアイテムを発見できます。
- 誰でも強力なビルドを試せる分かりやすいシステム
- シンプルな強化要素と特殊なアビリティの組み合わせがうまく調整されており、深く考えなくても強力なビルドを組むことができます。気軽に様々な組み合わせを試せるのが魅力です。
- 臨場感を高める高品質な効果音
- 攻撃がヒットした時の音や魔法の音など、効果音の品質が高いです。プレイヤーの操作に対する反応が音でしっかり返ってくるため、戦闘をさらに気持ちよく感じさせます。
不評ポイント
ゲーム終盤、特に最終ボスに向けて難易度が急激に上昇します。1プレイに1時間近くかかることもあるため、終盤で負けると大きな疲労感や徒労感につながります。難易度を下げる機能はありますが、通常の難易度でクリアするには、キャラクターの恒久アップグレードを進めるための周回プレイが必要になる点が指摘されています。
- 長時間の戦闘と回復手段の少なさによる終盤のストレス
- ゲームの終盤は敵が非常に手強くなるだけでなく、回復アイテムも不足しがちです。長い時間をかけて進めてきた最終盤で、厳しい戦闘を強いられることにストレスを感じるとの声があります。
- 運要素が強く、攻略が単調になりがち
- 良いアイテムやアビリティが出現するかという運に攻略が大きく左右されます。そのため、最終的には新しい発見を求めて探索するよりも、最も効率の良いルートをひたすら周回するだけの単調な作業になりやすいという意見があります。
- 役に立たないアビリティが多く、ビルドの幅が狭い
- プレイ中に入手できるアビリティの中には、効果が薄かったり、発動条件が厳しすぎたりと、役に立たないものが多く含まれています。結果的に、有効なアビリティが限られてしまい、ビルドの多様性が損なわれています。
- 「レリック」の効果が地味で強力な組み合わせが生まれにくい
- パワーアップ要素である「レリック」は、効果が僅かな変化に留まるものが多くあります。そのため、複数のレリックを組み合わせても強力な相乗効果が生まれにくく、ビルド構築の面白さを感じにくいことがあります。
- 物語が断片的で分かりにくい
- カットシーンが少なく、キャラクター同士の会話から断片的に物語が語られるため、話の流れを理解しにくいことがあります。分かりやすいストーリーを求める人には向かないかもしれません。
- 他の同ジャンルのゲームに比べて物語の掘り下げが浅い
- ストーリーはゲームの主な焦点ではなく、世界観も一般的なファンタジーの域を出ないと指摘されています。物語性を重視するプレイヤーにとっては物足りなく感じる可能性があります。
- ダッシュと受け流しが同じボタンで誤操作しやすい
- ダッシュと、敵の攻撃を受け流す「デフレクト」が同じボタンに割り当てられています。これにより、意図しない操作ミスが起きやすく、精密な操作が求められる場面で不便に感じることがあります。
- 協力プレイが2人までに制限されている
- プレイアブルキャラクターが4人いるにもかかわらず、協力プレイは2人までしかできません。そのため、協力プレイの体験が限定的であるという不満点があります。
- オンライン協力プレイが不安定
- オンラインプレイはプレイヤー同士を直接接続する方式(P2P)のため、通信相手との距離によっては遅延が発生しやすいです。セッションが切断されてしまい、協力プレイが台無しになることもあります。
- 進行不能になるバグや、味方NPCのAIの問題
- ゲームが先に進めなくなるなどのバグが存在します。また、雇うことができる味方NPCのAIがうまく機能せず、動かなくなったり、意味のない行動をとったりすることがあります。
- アイテム情報などが整理されておらずUIが見づらい
- アイテムを多く入手すると、画面の情報量が多くなりUIが見づらくなります。入手したアイテムの効果などを一覧できる用語集のような機能がない点も不便です。
- 敵の種類が少なく、色違いの敵で代用されている
- 登場する敵の中には、単に色を変えただけのキャラクターがいます。そのため、戦闘に新鮮味がなく、行動パターンの違いも分かりにくいという意見があります。
メディアレビュー
- The Outerhaven[100]
- CGMagazine[95]
- DualShockers[95]
- The Games Machine[94]
- Gamekult[90]
- TheSixthAxis[70]
- PSX Brasil[95]
- PlayStation Universe[95]
- TheGamer[90]
- Nintendo Life[90]
- NintendoWorldReport[85]
- Gameliner[80]
製品情報
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| タイトル (日本語) | Absolum (アブソラム) |
| タイトル (英語) | Absolum |
| ジャンル | アクション,ローグライト,ベルトスクロールアクション,アドベンチャー,RPG |
| 開発元 (Developer) | Dotemu, Guard Crush Games, Supamonks |
| 販売元 (Publisher) | Dotemu, Gamirror Games |
| 発売日 | 2025年10月9日 |
| プラットフォーム | PlayStation 5,PlayStation 4,Switch,PC |
| プレイ人数 | シングルプレイヤー,オンライン/画面分割協力プレイ対応 |
| 日本語(インターフェース) | 対応 |
| 日本語(字幕) | 対応 |
