【メタスコア】『Absolum』メディア評価レビュー

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2025年10月9日に発売の『Absolum』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『Absolum』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。

メタスコアは80代後半と高めの着地で、ベルトスクロールアクションとローグライクの融合が高く評価されている一方、UIの煩雑さや操作周りの不満も散見されます。良ゲー寄りの評価をまとめましたので、購入の参考になれば幸いです。

殴って、打ち上げて、また殴る。このループがたまらない

87
Absolummetacritic.com

この『Absolum』は、往年のベルトスクロールアクション(いわゆるベルトアクション)の爽快感と、ローグライクの「もう1周だけ…」を止められない中毒性が見事に噛み合った作品です。開発元は『ベア・ナックルIV』を手掛けたDotemuで、あの洗練された戦闘の手触りはそのままに、『Hades』的なビルド構築の楽しさを大胆にぶち込んできました。

敵を空中に打ち上げてコンボを叩き込む格闘ゲームのような操作感がとにかく気持ちいい。ボスですら空中でお手玉できるという、このジャンルでは珍しい仕様が戦闘の爽快さを別次元に引き上げています。一方で、UIが散らかりやすい問題や、ダッシュと弾きが同じボタンという操作の窮屈さなど、快適さの面では詰めの甘さも残ります。総合的には、アクション好きなら間違いなく満足できる1本ですが、細かいストレスが気にならないかどうかで評価が分かれるかもしれません。

「ローグ・エム・アップ」という新ジャンルの誕生

Dotemu自身がこのゲームを「Rogue ‘em up(ローグ・エム・アップ)」と呼んでいるらしいのですが、まさにその通りの内容です。ベルトアクション特有の「横スクロールで敵をなぎ倒す」快感に、周回ごとにガラッと変わるビルド構築の面白さが加わっていて、レビュアーからは「今年最高のローグライクであり、最高のベルトスクロールアクション」とまで言われています。

戦闘システムの手触りは「重量感のある満足のいくヒット判定」と表現されていて、一発一発のパンチやスキルにしっかりとした手応えがあるようですね。タイミングよく攻撃を弾く「ディフレクト」や、敵の攻撃に合わせてカウンターを決める「クラッシュ」といった防御システムも用意されていて、ただボタンを連打するだけでは終わらない奥深さがあります。

4人のキャラが全員「別ゲー」レベルに違う

操作できるキャラクターは4人で、それぞれのプレイスタイルがまるで別のゲームかと思うほど差別化されています。拳とラッパ銃で戦うドワーフのKarl、大剣を振り回すエルフのGalandra、回転する刃と罠を駆使する忍者タイプのCidar、そして杖にサーフボードのように乗って飛び回るカエルの魔法使いBrome。キャラごとにアンロック要素も用意されているので、全キャラ触りたくなる設計になっています。

ビルド構築が楽しすぎて周回が止まらない

道中で手に入る「リチュアル(Rituals)」という魔法のアップグレードや、必殺技にあたる「アルカナ(Arcana)」を組み合わせることで、プレイスタイルが劇的に変化します。あるレビュアーは、Karlでスケルトン召喚のアルカナを手に入れてマナ回復スキルと組み合わせた結果、「ゾーン内に1、2体だったスケルトンが、突如として『終わりのない骨の圧倒的な軍勢』に化けた」と興奮気味に語っています。

さらに面白いのが、ボスを倒して得られる「インスピレーション」がそのラン限定の超強力なバフになっている点。永続的な強化素材ではないからこそ、「隠しボスを血眼で探して限界まで自分を強化する」という遊び方が自然と生まれるようになっています。

手描きアニメのような美しさと超豪華サウンド

アートワークは「動く土曜の朝のアニメ」と形容されるほど鮮やかで、最も暗いダンジョンでも色彩がポップに際立っているとのこと。サウンドトラックにはGareth Coker(『Ori』シリーズ)、Mick Gordon(『Doom』シリーズ)、Yuka Kitamura(『Dark Souls』シリーズ)という超豪華な顔ぶれが参加していて、特にThe Underkingのボス戦BGMは「史上最高のお気に入り」と絶賛されています。

ただ、気になる部分もあります

UIが散らかる&用語集がない不便さ

ラン後半で「リチュアル」や「トリンケット」を大量に獲得すると画面が乱雑になり、視認性がガクッと落ちます。特に協力プレイ時はエフェクトも飛び交うので、自分のキャラクターを見失う場面も少なくないようです。加えて、ゲーム内に用語集がないため、アイテムにカーソルを合わせないと効果を確認できません。ビルドのシナジーを考えたいのに確認手段が限られるのは、ちょっとつらいですね。

ダッシュと弾きが同じボタンという窮屈さ

戦闘の要となる「ディフレクト(弾き)」と「ダッシュ」が同じボタンに割り当てられているため、激しい戦闘中に意図しない動作が暴発しやすいという批判があります。さらに、キーボード操作ではスムーズな回避や弾きが非常に困難で、コントローラーの使用がほぼ必須。キーボードでプレイしたレビュアーは「コントローラーを使うCo-opパートナーに対して、ボス戦のダメージ量や生存力で明確な遅れをとった」と語っています。

後戻りできないステージと終盤の難易度急上昇

ベルトアクションの宿命とはいえ、一度画面を右に進めると後ろに戻れない仕様はやはりストレスに感じる場面があるようです。落ちているアイテムを取り逃がしたり、NPCとの会話イベントを通り過ぎてしまったりと、探索の自由度が少し制限されています。

また、真のエンディングへ向かうルートでは難易度が極端に跳ね上がり、「非常に容赦ない」と評されるほど。強力なビルドが構築できていないと理不尽に感じるスパイクが存在します。アシストモードはあるものの、終盤の調整はやや大味になっているかもしれません。

ストーリーの語り方は好みが分かれるところ

カットシーンを省いた断片的な物語

本作ではムービーシーンがほとんどなく、キャラクター同士の何気ない掛け合いやNPCとの短い会話を通じて、世界観が少しずつ明かされていきます。

肯定派は、何度も死んで拠点に戻るローグライクのサイクルとこの語り口が完璧にマッチしていると高く評価しています。「まるで小説を読むように、自分の頭の中でパズルのピースを繋ぎ合わせていく体験が素晴らしい」という声もありますね。

一方で、ストレートに物語を楽しみたいタイプのプレイヤーにとっては、この小出しの展開が「イライラする」「進行が遅い」と感じられるようです。ハイスピードで周回を重ねるゲーム性ゆえに、ランダムに発生する重要な会話を読み飛ばしてしまうリスクも指摘されています。

Co-opが2人までなのは惜しい?

4人の魅力的なキャラクターがいるにもかかわらず、協力プレイはローカル・オンライン共に最大2人までという制限があります。「2人でも画面が十分カオスなので理にかなっている」と擁護する声がある一方で、「4人同時に画面を暴れ回るカオスを体験できないのは大きな見逃しだ」と不満を漏らすレビュアーもいます。将来的なパッチでの対応を望む声も上がっていますね。

メディアレビュー紹介

高評価

The Outerhaven — 100
Dotemu初の完全新作にして2025年最大のサプライズだ!『Streets of Rage 4』の洗練された戦闘と『Hades』の混沌が見事に融合している。ドワーフのカールが放つArcana攻撃の爽快感や、Mick Gordonらが手掛ける極上のサントラは圧巻の一言。絶対に見逃せない大傑作である!
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Try Hard Guides — 100
たった25ドルで買える至高の体験だ!ハイスコアが経験値となる独自の進行システムが秀逸である。ボスのThe Underkingを空中でジャグリングして叩きのめす爽快感は他では絶対に味わえない!定石を覆す独自の世界観も素晴らしく、完璧に練り上げられた戦闘の虜になること間違いなしの大傑作だ!
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CGMagazine — 95
今年最高のベルトスクロールかつローグライクだ!アメコミ風のビジュアルと重厚な打撃感がたまらない。死霊術や風の儀式(Ritual)を駆使し、暴君Azraに立ち向かう旅は熱狂に満ちている。狂気的なビルド構築の楽しさは、プレイヤーを無限のリプレイへと誘うこと間違いなしの必携タイトルである!
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低評価

Hey Poor Player — 90
カエルの魔法使いBromeによるクラウドコントロールなど、ビルドの深みは称賛に値する。しかし、ジャンルの限界を押し広げた代償か、純粋な格闘アクションの最高峰が持つ運動的衝撃(kinetic impact)には一歩及んでいない。極限の爽快感を求める者には、打撃の重みに僅かな物足りなさが残るはずだ。
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Destructoid — 90
4人のキャラを操る戦闘は奥深いが、システムの欠陥は明白だ。ステージ内で後戻り(バックトラック)ができない仕様は、アイテムの取り逃がしを生み非常に苛立たしい。さらに、重要なロア(世界観設定)がオプションの会話に追いやられており、物語の魅力を自ら殺している。UIの配慮不足が目立つ惜しい作品である。
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DualShockers — 95
スケルトンを無限召喚する圧倒的なビルド構築や、クリア後の高難易度コンテンツRiftsは評価できる。だが、カットシーンを排し、NPCの短い会話のみで進行する遅々としたストーリーテリングは、明確な物語を求めるプレイヤーには間違いなく苦痛だ。さらに、複雑な用語を解説する辞書機能の欠如も不親切を極めている。
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まとめると

  • ベルトスクロールアクションとローグライクの融合が高次元で成功しており、「ローグ・エム・アップ」という新ジャンルを名乗るにふさわしい完成度
  • 敵を空中で打ち上げてコンボを繋ぐ戦闘は格闘ゲーム級の手触りで、ボスすらお手玉できる爽快さが最大の魅力
  • 4人のプレイアブルキャラクターはプレイスタイルが全く異なり、キャラごとのアンロック要素も含めてリプレイ性が非常に高い
  • 「リチュアル」や「アルカナ」を使ったビルド構築の幅が広く、周回ごとに全く違う戦い方が楽しめる
  • 手描きアートとGareth Coker・Mick Gordonら豪華作曲陣によるサウンドが作品の雰囲気を格上げしている
  • ルート選択が環境やボスの変化に影響するため、周回プレイが単調にならない
  • UIがラン後半で散らかりやすく、用語集がないためビルドの効果確認が不便
  • ダッシュと弾きが同じボタンに割り当てられており、操作の誤爆が起きやすい。キーボード操作は非推奨
  • 後戻りできないステージ構造で、アイテムやイベントを取り逃がすストレスがある
  • 真エンディングへのルートで難易度が極端に跳ね上がり、終盤の調整はやや大味
  • カットシーンを省いた断片的なストーリーテリングは好みが分かれる
  • 協力プレイが最大2人までという制限に不満の声もある

製品情報

項目内容
タイトルAbsolum
ジャンルローグライク × ベルトスクロールアクション(Rogue ‘em up)
発売日2025年10月9日
開発Dotemu
プレイ人数1〜2人(ローカル/オンラインCo-op対応)

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち