2025年10月21日に発売の『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは80台前半で、全体的には「良ゲー」と呼べる評価です。恐竜の育成と建築の自由度に大きな進化が見られる一方、環境管理の煩雑さやバグなどの課題も指摘されています。購入の参考になれば幸いです。
恐竜パーク運営の「究極形」、でもあと一歩が惜しい
この『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』は、シリーズの集大成と呼ぶにふさわしい恐竜パーク経営シミュレーションです。壁や窓を一つひとつ組み合わせるモジュール式の建築システム、親の特徴を受け継いで成長する繁殖・幼体育成システム、そして映画ファンの心をくすぐるノスタルジックな演出。良いところは本当にたくさんあります。
ただ、複数の恐竜を同じエリアで飼育するときの環境調整が「ゼロサムゲーム」になりやすかったり、前作からそのままの科学者システムがテンポを削いだりと、もどかしい部分も残っていますね。すごく良いゲームだけど完璧ではない。そんな一本だと思います。
パーツを組み合わせて夢のパークを作る快感
本作最大の進化は、やはりモジュール式の建築システムでしょう。前作まではプレハブ式の建物をポンと置くだけだったのが、壁、屋根、窓、岩、化石、鉄骨……あらゆるパーツを組み合わせてゼロからオリジナルの施設や装飾品を作れるようになりました。『Planet Coaster 2』から引き継がれたパーツスケール機能のおかげで、オブジェクトのサイズも自在に変更可能。新しいブラシツールも直感的で、道の敷設や植物の配置をスライダーで「ペイント」するように調整できます。
さらに面白いのが、地形そのものをバリアとして使えること。渓谷を掘ったり深い川を引いたりして、フェンスなしで恐竜を自然に隔離できるんです。ワークショップでの作品共有や島ジェネレーターも搭載されていて、あるレビュアーは「数あるクラシックなシミュレーションタイトルの中でも最高傑作」とまで絶賛しています。
赤ちゃん恐竜がかわいすぎて時間が溶ける
もう一つの大きな目玉が、自然繁殖と幼体の導入です。前作までの恐竜は「魂のないクローン」と呼ばれることもありましたが、本作では恐竜たちが交尾して繁殖し、親のカラーパターンや性格を子どもに受け継ぎます。
特に面白いのが、幼少期の飼育環境が成体時の性格に直接影響するところ。劣悪な環境で育ったラプトルは攻撃的な成体になり、きちんと世話された恐竜は社交的に育つ。個々の血統を追跡して、老衰で亡くなった恐竜の特質が子孫に受け継がれていくのを見届けるうちに、「異常なほど感情移入してしまう」──そういう声が出てくるのも納得です。遺伝子操作でオスとメスの体色を変えて判別しやすくするなど、管理面の工夫も光っていますね。
眺めているだけで幸せになれるグラフィックと自動化
レイトレーシングによる光と影の表現が本当に美しく、ゲストの乗るカヌーの前で浅瀬を渡る竜脚類のシルエットは「驚異的な美しさ」と称されています。Jeff Goldblum演じるイアン・マルコムの哲学的な語りと、映画の楽曲が絶妙なタイミングで流れる演出は、まさに「ノスタルジックな魅力の爆発」。映画ファンにはたまらないと思います。
レンジャー・ポストやメンテナンス・ポストによる業務の自動化も大きなポイント。恐竜の病気治療やフェンスの修理に追われることが減り、パークの拡張や景観作りにじっくり集中できるようになりました。複数のパークを同時並行で管理する恐竜統合ネットワーク(DIN)のシステムも、地球規模でパークを運営している感覚を味わえて新鮮です。
ちょっと気になる点もあります
恐竜の同居が思った以上に大変
複数の種を同じエンクロージャーで飼育しようとすると、それぞれの環境ニーズが真っ向からぶつかるのが厄介です。背の高い葉を配置すれば片方は喜ぶけれど、もう片方が必要とする草原が減ってしまう。あるレビュアーは、「湿地と繊維質の草を求めて永遠に脱走を企てるLokiceratopsのフーディーニ」に振り回された苦労を語っています。ツアー用の道を敷くと下草が刈り取られてしまい、再び塗り直さなければならないのもストレスですね。
科学者システムがテンポを削ぐ
前作から引き継がれた科学者システムは、正直テンポを削ぐだけになっている印象です。「道幅を広げる」程度のインフラ整備にまで科学者の研究タスクが必要とされるのは違和感がありますし、スキルや休息の管理は面白みを生んでいません。単なる「作業の引き延ばし」と言われても仕方ないかもしれません。
バグとUIの不親切さが惜しい
スタッフがモノレールの駅まで自力で歩こうとしないパスファインディングのバグが発売時点で報告されています。プレイヤーが直接ジープを運転してスタッフを職場まで送り届けるという、なんとも言えない状況。変電所のカバー範囲が微妙に狭くてパーク中に乱立させる羽目になったり、空き地なのに「建築制限」の警告が出て理由が分からなかったりと、UIの不親切さも気になるところです。水生恐竜のプールが円形にしか作れず拡張しにくい点や、水上に橋を架けられないため全体が平面的になりがちな点も改善してほしいですね。
好みが分かれるポイント
キャンペーンは「壮大な冒険」か「長いチュートリアル」か
キャンペーンモードの評価はかなり割れています。世界各国のロケーション──マルタの「恐竜マフィア」への借金返済、日本の「ヴィーガン恐竜パーク」、インドネシアでのワクチン研究など──を並行管理する進行を「ダイナミックで自由度が高い」と評価する声がある一方で、映画のような陰謀やキャラクタードラマが薄く、「味気ない」「経験者にとっては長いチュートリアルの域を出ない」という否定的な意見もあります。ストーリーの目標を無視して自由にパークを拡張し続けられる柔軟性を良しとするか、それとも物語としての深みを求めるか。ここは完全にプレイスタイル次第でしょうね。
「禅の境地」か「退屈な作業」か
パーク運営のバランスについても真っ二つに分かれています。自動化のおかげで恐竜の生態をのんびり眺める「禅のような境地」に浸れるという意見がある一方で、嵐対策や捕獲技術が進むと安全維持が「簡単すぎる」と感じる声も。逆に、複数種のニーズ調整や科学者の待ち時間が「楽しさを見出せないお使い」だという批判もあり、プレイスタイルによってかなり印象が変わりそうです。「Extinction Now!」という過激な動物愛護団体が突如電力を落とし、酸を吐くディロフォサウルスが15頭脱走するようなトラブルを「適度なスパイス」と楽しめるかどうかも人それぞれですね。
水棲恐竜、楽しいけどプールが……
モササウルスなどの水棲恐竜をパークに統合して展示できること自体は好評です。ただ、プールが円形にしか作れない仕様に不満を持つレビュアーは少なくありません。円を繋げて拡張していく形式のため、狭いスペースでの運用は「完全な苦痛」とまで言われています。
メディアレビュー紹介
高評価
But Why Tho? — 95
本作はFrontierの最高傑作だ!愛らしい幼体恐竜の追加だけでなく、繁殖や性格、性別を考慮する緻密な飼育システムに没入してしまう。1993年の映画版を彷彿とさせる建物のリスキンや、モジュール式の建築システムがもたらす無限の創造性に興奮が止まらない。肉食恐竜のキルカウントを確認できる遊び心も最高である。
→ レビューを読むGameWatcher — 90
フェンスを使わず渓谷を自然の障壁にする夢のパークすら構築可能だ!アイランドジェネレーターやオンライン共有機能が無限のプレイを約束してくれる。科学者システムには作業感があるものの、緻密に表現された恐竜たちの圧巻のアニメーションを見れば、本作が究極のジュラシック体験であることは間違いない。
→ レビューを読むDualShockers — 90
過去最高の恐竜パーク運営シムだ!繁殖システムが導入され、恐竜たちが無機質なクローンではなく命ある存在として輝きを放っている。キャンペーンはやや単調だが、サンドボックスモードの無限の自由度には時間を忘れて没入してしまう。映画のテーマ曲やジェフ・ゴールドブラムの語りに心震える至高の体験である。
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低評価
Movies Games and Tech — 70
90種以上の恐竜は魅力的だが、パークの建設スペースが狭すぎる点が最大のネックだ。広大な恐竜の囲いと気球ツアー等の施設のどちらを優先するか、常に窮屈な取捨選択を強いられる。キャンペーンモードで理想のパークを建設しようという意欲が、この理不尽な敷地制限のせいで無惨に削がれてしまうのは非常に残念である。
→ レビューを読むTechRadar Gaming — 70
恐竜の造形や自作要素は光るが、過剰なマイクロマネジメントが面白さを殺している。複数種の恐竜を同じ囲いに入れた際の環境調整は苦痛だ。相反する欲求を満たすために植物を塗り直す不毛な作業は時間を無駄に奪うだけである。立体的な道や多層階の建築ができず、地形が平坦になりがちな点も非常に期待外れである。
→ レビューを読むGamesRadar+ — 70
魅力的な建設要素はあるが、頻発するバグと無駄な作業がテンポを破壊している。スタッフが自力で移動できず手動で車に乗せるバグや、景観を損なう変電所の仕様には苛立つばかりだ。不可解な建築制限の警告や、嵐の中でも平然としているゲストの描写など、システムの粗さが名作への道を完全に阻んでしまっている。
→ レビューを読む
まとめると
- 壁や窓をパーツ単位で組み合わせるモジュール式建築とブラシツールの導入で、パーク作りの自由度が大幅に向上した
- 繁殖システムと幼体の導入により、恐竜たちに愛着が湧き、長期的な飼育が戦略的で楽しくなった
- レイトレーシングによるグラフィックと映画楽曲の演出が圧倒的で、眺めているだけでも満足感が高い
- レンジャー・ポストなどの自動化により、日常業務のマイクロマネジメントが軽減された
- 複数種の同居時に環境ニーズが相反する「ゼロサムゲーム」が発生しやすく、ストレスの原因になる
- 科学者システムが前作から改善されておらず、テンポを削ぐ要因になっている
- パスファインディングのバグやUIの不親切さなど、発売時点での粗が目立つ
- 水生恐竜のプールが円形限定で橋も架けられないため、パークが平面的になりがち
- キャンペーンモードの評価は割れており、自由度を重視するか物語性を求めるかで印象が異なる
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ジュラシック・ワールド・エボリューション3 |
| ジャンル | 恐竜パーク経営シミュレーション |
| 発売日 | 2025年10月21日 |
| キャッチコピー | かつてない、自分だけの「ジュラシック・ワールド」を作ろう。 |








