コーエーテクモゲームスより2025年11月6日に発売!Nintendo Switch 2専用のアクションゲーム『ゼルダ無双 封印戦記』のメディアレビュー総まとめページです。
多言語を日本語へ翻訳してからの編集になっているためゲーム用語など一部異なる場合があります。
総合評価
SCORE
79
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
| 90 | 80 | 70 | 60 | 50 |
|---|---|---|---|---|
| 神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 低評価 | 爆弾持ち |
本作は戦闘システムの進化と『ティアーズ オブ ザ キングダム』で語られなかった封印戦争の詳細を描いた意欲作ですが、一方で無双ゲームとしての単調さも目立つ仕上がりとなっています。
最大の評価点はSwitch 2の性能を活かした快適な動作環境です。協力プレイ時も含めてカクつきがほぼなく、メインキャンペーンでは滑らかな60fpsで大量の敵を相手にできます。戦闘面では従来のボタン連打から脱却し、シールド持ちの敵やボスには特定の動きで対処する必要が生まれました。新要素の「Sync Strikes」による合体攻撃や、ゾナウギアを使った属性攻撃など、戦術的な選択肢が増えたことで戦闘の幅が広がっています。特にミネル王女のゴーレム操作や、タイミングを合わせたカウンター攻撃は爽快感が高く評価されています。物語面では、ハイラル建国期を公式設定として詳しく描き、サイレント・ゴーレムとコログのカラモのコンビが新鮮な魅力を添えています。終盤の全勢力集結シーンなど、メインシリーズに匹敵する演出も用意されており、料理やゾナウデバイスディスペンサーなどの要素も自然に組み込まれています。洗練されたUIデザインや、レールシューティングパートによる変化も好意的に受け止められています。
しかし課題も少なくありません。戦闘は結局のところボタン連打で雑魚敵を倒す作業に落ち着いてしまい、サイドミッションは単調な小エリアの使い回しが目立ちます。敵のバリエーションが少なく序盤で出尽くしてしまううえ、ボスも『ティアーズ オブ ザ キングダム』からの流用が多く新鮮味に欠けます。難易度の低さも指摘されており、サイドミッションでレベルを上げるとメインストーリーが簡単すぎてスリルが失われます。拠点の占領という戦略要素も形骸化しており、緊迫感が薄いようです。ストーリー面では本編の回想シーンで既知の展開が多く驚きに乏しく、新キャラクターも『厄災の時代』の英傑たちほどの魅力がないと評されています。ゼルダ自身の物語も結末が分かっているため、ドラマ性に欠けるとの声があります。技術面ではカットシーンの解像度が低く、視覚効果が過多で携帯モードでは画面が見づらい場面もあるようです。
快適な動作環境と進化した戦闘システム、そして封印戦争の物語を楽しめる一方で、無双ゲームとしての反復性や難易度の低さが気になる作品です。
評価ポイント
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』で部分的に語られた過去の出来事より、さらに以前の時代が舞台となります。ゼルダ姫が過去へ移動した後の物語や、「封印戦争」の全体像が描かれており、ゼルダシリーズの公式な時系列(正史)に連なる物語として位置づけられています。
- Switch 2での安定した60fps動作
- メインの戦いでは60fpsでの動作が維持されます。前作で見られたフレームレートの低下といった技術的な問題が少なく、多数の敵との戦闘が滑らかに動きます。
- 戦略的な思考が求められる戦闘システム
- ボタン連打だけでなく、シールドを持つ敵への対策やボスへの対処が重要です。強敵の攻撃に対し、キャラクター固有のスキルや特定のゾナウデバイスを使って割り込み、弱点ゲージを削るなど、反射と戦略が求められる戦闘が楽しめます。
- ゾナウデバイスの戦略的な活用
- ゾナウデバイスは、コンボの最後の一撃として組み込んだり、戦闘中に自由に交換して使ったりできます。属性攻撃として機能するため、敵の属性弱点を突いたり、汚泥のような特殊なシールドを破壊したりと、戦闘を有利に進める手段として役立ちます。
- 仲間との連携技「シンクロ攻撃」
- ゲージが最大になると、近くの仲間と「シンクロ攻撃」と呼ばれる強力な協力技を発動できます。特定のキャラクターの組み合わせで固有の連携攻撃もあり、戦場の敵を一掃する有効な手段となります。
- 操作感が異なる多彩なプレイアブルキャラクター
- 各キャラクターは固有のコンボやスペシャル技を持ち、戦闘スタイルが異なります。特にミノルは、ゾナウのからくりを操作してコンボに組み込む独特の操作が評価されています。また、謎のゴーレムは多様な武器を装備でき、ガジェットを攻撃に割り当てるカスタマイズも可能です。
- 本編水準の演出と洗練されたUI
- ストーリーミッションでは、本編のゼルダ作品に期待されるような演出が用意されています。メニューやUIは『ティアーズ オブ ザ キングダム』のデザインを踏襲しており、マップやHUD(画面表示)を含め、分かりやすいデザインになっています。
- レールシューティング形式の戦闘パート
- 謎のゴーレムは航空機に変形でき、レールシューティング形式の戦闘パートが挿入されます。これによりゲームプレイの展開が変わり、ハイラルの戦争の規模を表現する演出としても機能しています。
- 三層構造のマップによる豊富なコンテンツ量
- 『ティアーズ オブ ザ キングダム』と同様に、地上、深穴、空の島からなる三層構造のマップを採用しています。この構造により、前作に比べてコンテンツ量が増加し、長く遊べる作りになっています。
不評ポイント
戦闘はボタン連打が中心となりがちで、コンボによる違いも感じにくくなっています。特にサイドミッションでは、同じような小規模マップが繰り返し使われ、登場する敵の種類も限られているため、全体的に行動やマップ、ミッションが同じことの繰り返しだと感じられやすい構成になっています。
- 物語の展開に驚きが少なく、退屈に感じられる
- 本編の『ティアーズ オブ ザ キングダム』で既に語られている出来事が多いため、物語の大きな節目でも驚きがありません。ゼルダを追う展開も決まった流れをなぞるように感じられ、退屈に思える場面があります。
- キャラクターの個性が弱く、印象に残りづらい
- 登場するキャラクターの多くが、各種族のよくあるタイプに留まっており、印象に残りづらくなっています。前作の英傑たちと比べると、種族を率いる新しいキャラクターたちの魅力が薄れていると感じられます。
- 拠点をめぐる戦略的な要素が少ない
- マップ上の拠点を取り合ったり、守ったりするという戦略的な要素が大幅に減っています。特にサイドミッションでは戦略を考える必要がほぼなく、ストーリーミッションでも拠点の制圧は自然と進むため、攻防の駆け引きや緊張感はほとんどありません。
- 本編のアクション再現が不自然で、戦闘と合っていない
- 『ゼルダの伝説』本編のアクションを再現しようとした結果、不自然さが生まれています。例えばイワロックなどの背中に乗る動作が、プレイヤーの操作ではなく自動的な演出になっており、戦闘の流れと合っていないと感じられます。
- マップ構造が昔ながらで変化に乏しい
- マップは見た目がきれいである一方、構造は「通路」と「広場」をつないだ昔ながらの形式が中心です。従来の無双系ゲームのマップ構造からあまり変わっておらず、変化に乏しいと感じられます。
- 新しい敵やボスが少なく、同じ敵が使い回されている
- まったく新しい敵がおらず、ボスも本編に着想を得たものが中心です。主要なボスは刺激が少なく、何度も繰り返し登場します。特にライネルやヒノックスといった強敵が頻繁に使われるため、戦いが単調になりがちです。
- 空島や深穴といったマップの活用が少ない
- 『ティアーズ オブ ザ キングダム』で特徴的だった「空島」や「深穴(地底)」があまり活用されていません。空島での飛行ミッションや、深穴でのストーリーミッションはごくわずかです。
- 通常難易度が簡単で、ガジェット選択が戦闘の流れを止める
- 通常難易度は非常に簡単で、難しい操作や技術を使う必要性を感じにくくなっています。また、ガジェットを選ぶ際はメニュー画面で戦闘が止まるため、いつでも簡単に敵の対策ができてしまい、戦闘の駆け引きが単純になっています。
- 装備強化が作業的で、メリットを感じにくい
- 装備の強化システムは単純なレベル上げが中心です。通常難易度ではミッションが簡単すぎるため、追加効果(刻印)を厳選する作業が単なる雑用に感じられます。難易度が低いため、強化によるメリットを実感しにくいです。
- 画質の問題と、携帯モードでの見にくさ
- カットシーンの画質が低く、不自然に圧縮されたように見えます。全体的に、テクスチャの粗さや、物のフチのギザギザ(エイリアシング)が目立ちます。また、携帯モードではエフェクトや表示が画面を覆いすぎて、状況が見にくくなることがあります。
メディアレビュー
LISTXXXX
製品情報
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| タイトル (日本語) | ゼルダ無双 封印戦記 |
| タイトル (英語) | Hyrule Warriors: Age of Imprisonment |
| ジャンル | アクション,アドベンチャー |
| 開発元 (Developer) | コーエーテクモゲームス |
| 販売元 (Publisher) | コーエーテクモゲームス |
| 発売日 | 2025年11月6日 |
| プラットフォーム | Switch2 |
| プレイ人数 | 1〜2人 |
| 日本語(インターフェース) | 対応 |
| 日本語(字幕) | 対応 |
