『ソニックウィングス リユニオン』メタスコア評価・メディアレビュー

株式会社サクセスより2025年5月29日に発売された、PlayStation 5、PlayStation 4、Switch、PCに対応のアクション・シューティング『SONIC WINGS REUNIONソニックウィングス リユニオン)』のメディアレビュー総まとめページです。

総合評価

『SONIC WINGS REUNION』
スコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち

本作は、約28年ぶりに登場したシリーズ新作の縦スクロールシューティングです。メディアやユーザーの評価は分かれており、Steamでは「賛否両論」(26レビュー中57%が好評)、外部レビューサイトでは10点満点中5点台のスコアが確認されています。

評価が分かれる主な要因は、ゲームの構成内容にあります。最大10名のパイロットと僚機(パートナー)の組み合わせによって100種類に及ぶエンディング会話が用意されている点や、過去3作の楽曲をリミックスしたサウンドトラック(3モードから選択可)は高く評価されています。しかし、ゲームモードは「ストーリー」と「トレーニング」の2種類のみで、1周約20分(全8ステージ)と短いキャンペーン内容はボリューム不足だと指摘されています。

具体的には、100種類あるエンディングの解放状況を確認できるギャラリー機能などが実装されていないため、収集要素が遊びの動機になりにくいという意見があります。また、ビジュアル面では過去作の2Dグラフィックではなく一般的な3Dが採用されていますが、「地味で魅力に欠ける」と評されています。高難易度では画面上の情報が多くなり、敵の弾が見えにくくなる問題も指摘されています。価格設定についても、当初の小売価格が内容量に見合っていないという批判があり、価格改定後もその価値について疑問が呈されています。

『ソニックウィングス リユニオン』は、キャラクターの多様性やBGMといった強みを持つ一方で、ゲーム全体のボリューム、リプレイを促す機能、ビジュアル表現といった面で課題を抱えている作品です。

評価ポイント

多くのメディアで評価されているポイント

最も評価されているのは、個性的なパイロットと僚機システムがもたらすストーリーの多様性です。初期8名に加えて秘密のキャラクターもおり、それぞれが独自の射撃パターンやスタイルを持っています。また、僚機(パートナー)を選び、その僚機の爆弾(武器)を借りるシステムも特徴です。誰を僚機に選んだかはエンディングに影響し、一人でクリアした場合や僚機との組み合わせによって、劇的な結末から奇妙で面白い結末まで、ユニークなやり取りを含む様々な結末が用意されています。

  • パワーアップで弾の形が奇抜に変化し、成長を感じられる
    • 標準的なショットがパワーアップによって強化されます。強化後の弾は、忍者ハインのシュリケンや、ロシアのデュオが撃つ巨大なマトリョーシカなど、珍しい形になります。
  • ソロプレイでも協力プレイでも楽しめるステージ間の会話
    • ステージ間にはキャラクターの陽気な会話(掛け合い)が用意されています。これはソロプレイで副操縦士を選んだ場合や、協力マルチプレイで友達とプレイする際に楽しめます。協力プレイ用のシナリオは一人プレイモードでも見ることができます。
  • 3種類のサウンドモードと、自由に組み合わせられる機能
    • サウンドモードは「オリジナル」「アレンジ」「真尾まお」の3種類が利用可能です。アレンジモードでは過去作の音楽がアレンジされています。プレイヤーは現在の曲とレトロな曲を自由に組み合わせて、独自の音楽設定を作ることができます。
  • 初心者から熟練者まで対応する難易度設定
    • 複数の難易度レベルが用意されており、設定によって明確な違いがあります。イージーはすぐにクリアできますが、ハードは難易度が上がり、挑戦したい熟練者向けとなっています。
  • 学習や挑戦を助ける「無敵モード」や「練習モード」
    • 難易度設定に加えて、「無敵モード」や「練習モード」といった詳細な設定が選択できます。練習モードでは、復習したいステージを選んで、無敵状態や最大のショットで遊ぶことができます。
  • 余計な要素がなく遊びやすい、シンプルな縦スクロールシューティング
    • 正統派の縦スクロールシューティングとして、ゲーム内容は非常にシンプルに保たれています。不要なシステムに悩まされることなく、すぐに遊べる構成になっています。
  • 洗練されたインターフェースと、きれいなキャラクターアート
    • ゲーム全体のインターフェースは、洗練された現代的な見た目をしています。また、きれいに描かれたプロフィール画像(キャラクターアート)が使われています。

不評ポイント

多くのメディアで不評なポイント

ゲームプレイ時間が約20分と非常に短い点、リプレイ性を高める要素が不足している点が最も多く指摘されています。ゲームモードは「ストーリー」(アーケード)と「トレーニング」の2種類しかなく、コンテンツが不足しています。特に、キャラクターと僚機の組み合わせによって合計100種類にもなるエンディングが用意されているにもかかわらず、解放したエンディングを確認したり記録したりするためのギャラリー機能などが存在しません。そのため、全てのエンディングを見ようとする意欲を維持するのが難しく、リプレイ性が著しく低下しています。また、無限にコンティニューが可能なため、アーケードのような緊張感も薄れています。全体として反復的であり、価格に見合うボリュームがないと批判されています。

  • トロフィーや高難易度チャレンジの内容が浅い
    • トロフィーリストは、全キャラクター(計10回)でゲームをクリアするだけで完了します。これは約3時間で達成可能であり、より良いプレイを促す要素になっていません。
  • 平凡な3Dグラフィックと活かされていない2.5Dの視点
    • 過去作の詳細な2Dグラフィックではなく、一般的な3Dビジュアルが採用されています。2.5Dの視点に移行したものの、縦方向の空間を活かせておらず、全体的に平坦でシンプルに見えます。敵や背景のテクスチャも単調で、見た目が退屈だとされています。
  • 弾が見づらく、何に当たったかわからないことがある
    • 高難易度では画面上の情報量が多くなりすぎます。激しいアクションになると、弾の視認性に深刻な問題があり、混乱の中で見えない飛翔体に当たってライフを失うことが多くなります。
  • 過去作の資産や魅力を活かせていない
    • 過去のキャラクターを復活させていますが、その魅力を活かしたり、何か新しい要素を加えたりできていません。フランチャイズの歴史を説明するギャラリーなどもなく、他のリマスター作品などと比べても、取り組みが不十分だと指摘されています。
  • ステージ構成やボス戦が平凡で物足りない
    • ゲームプレイ自体が非常に一般的だとされています。ステージ最後のボスはどれも個性がなく、戦っていてもあまり楽しくありません。特に最終ボスは見た目が悪く、壮大さもなく、攻撃も面白くないと評されています。
  • 8方向固定の操作がアナログスティックと合っていない
    • 操作が厳格な8方向制御に限定されています。これはアナログスティックで操作すると奇妙に感じるため、完全なアナログ操作の選択肢が欲しかったとされています。

メディアレビュー

製品情報

項目概要
タイトル (日本語)ソニックウィングス リユニオン
タイトル (英語)SONIC WINGS REUNION
ジャンルアクション,シューティング
開発元 (Developer)SUCCESS Corp.
販売元 (Publisher)SUCCESS Corp.
発売日2025年5月29日
プラットフォームPlayStation 5,PlayStation 4,Switch,PC
プレイ人数1~2人
日本語(インターフェース)対応
日本語(字幕)対応