2025年10月7日に発売の『ソニックウィングス リユニオン』のメディアレビューが公開されMetacriticのメタスコアが集計されました。このページではMetacriticへ寄稿された『ソニックウィングス リユニオン』に対する海外ゲームメディアのレビューを翻訳してまとめています。
メタスコアは50台半ばと厳しい結果になっています。28年ぶりの完全新作として期待されたシリーズ復活でしたが、個性的なキャラクターやウィングマンシステムといった光る部分はあるものの、深刻なボリューム不足やチープなグラフィック、視認性の問題など課題が多く指摘されました。購入の参考になれば幸いです。
28年越しの帰還、しかし着地は大失敗
この『ソニックウィングス リユニオン』は、約28年ぶりにシリーズが帰ってきた縦スクロールシューティングです。イルカのホワイティを含む8人の個性豊かなパイロットや、もう1人のパイロットをウィングマン(僚機)として選べるシステムなど、キャラクターまわりの魅力は確かにあります。ただ、それ以外のほとんどの部分で時代についていけていないというのが正直な印象かもしれません。1周15〜20分で終わってしまうボリュームに加えて、2.5Dに移行したグラフィックの安っぽさ、弾が見えないまま被弾する理不尽さ、そしてゲームモードの少なさが重なり、ノスタルジーだけでは補えない仕上がりになっています。
たった20分で終わる空の旅
まず真っ先に指摘されているのが、圧倒的なボリューム不足です。全7ステージ+ボーナスステージ1つという構成で、1周のプレイ時間はわずか15〜20分程度。用意されているゲームモードも「アーケード」と「トレーニング」のみで、それ以外は一切ありません。
100種類ものエンディングが用意されているのに、それを収集・閲覧できるギャラリーモードも、高難易度クリアで解除される実績システムも存在しないんですね。「経由地なしの往復旅行」とレビュアーに表現されるほど、繰り返し遊ぶモチベーションを維持する仕組みが欠けています。『グラディウス』や『ダライアス』のコレクション版がギャラリーや実績を充実させているのと比べると、シリーズの歴史を大切にする姿勢が見えてこないのは残念です。
さらに、プレイ時間の短さやギャラリーモードの不在にもかかわらず、リリース時の価格がフルプライスに近い設定(定価59.99ドル)だったのも不満の種になっています。現在はデジタル版が半額ほどに値下がりしているようですが、定価で購入するには割に合わないという声が多いですね。
見えない弾に撃ち落とされる理不尽
グラフィック面も厳しい評価を受けています。過去作の緻密な2Dドット絵から2.5Dビジュアルに移行したものの、背景や敵のテクスチャがのっぺりしていて「2世代前の据え置き機におけるアップスケーリングされた低予算ゲーム」のようだと酷評されています。
見た目だけの問題ならまだしも、背景と敵弾の色が同化してしまうせいで弾が見えないという致命的な問題が起きています。「失った命の大部分は大混乱の中で見過ごされた弾丸によるもの」という表現がまさにその通りで、何に当たったのか分からないまま被弾するストレスは相当なものです。高難易度になると画面上で何が起きているか分からないほどの「視覚的公害」を引き起こすとまで言われていて、特に最終ステージのビジュアルは「不快極まりない」と切り捨てられています。
時代に取り残されたゲームデザイン
ゲームプレイ自体も「極めてジェネリック」だと批判されています。敵が画面上部から決められたルートで飛んできて弾を撃ち、それを撃ち落とすだけ。現代のシューティングが持っているような独自のギミックが一切なく、ジャンルの進化を取り入れる努力が見えないという指摘はもっともかもしれません。
さらに、自機の移動が厳密な8方向入力に制限されていて、アナログスティックで操作すると違和感が生じます。現代のコンソール向けにフルアナログ操作のオプションが用意されていないのは、ちょっと配慮が足りないと思います。ボスのデザインも既視感があり、特に最終ボスはスケール感に欠け、攻撃パターンも面白みがないという声が多いですね。
ただ、光る部分もある
イルカが戦闘機に乗る世界観は嫌いになれない
厳しい評価が並ぶ中でも、キャラクターの個性だけは確かに光っています。忍者の緋炎が爆発する手裏剣やクナイを放ち、ロシア人コンビのチャイカ&プーシカは赤の広場風の塔や「巨大なマトリョーシカ」を爆弾として射出する。そして「なぜかヒレで戦闘機を操縦する国連勤務のイルカ」ホワイティ。パワーアップ時の弾のデザインが各キャラクターで全く異なるのは、視覚的に楽しいポイントです。
ウィングマンシステムも面白い試みで、ソロプレイでも2人目のパイロットを僚機として選び、その固有のボム(時間を止める能力なども)を借りて使えます。この組み合わせによって100種類ものエンディングが分岐し、ステージ間にはシリアスからシュールまで幅広い掛け合いが挿入されます。特に協力プレイ時にはその馬鹿馬鹿しさが場を盛り上げるスパイスとして好意的に受け止められていますね。
サウンドトラックは好みが真っ二つ
パイロットごとに割り当てられたBGMについて、評価がはっきり分かれています。
J-POP、フォーク、激しいロックギターなど、ステージごとにジャンルが大きく変わるサウンドトラックを「印象的でオリジナルと同等に素晴らしいアレンジ」と高く評価する声があります。過去作のオリジナルBGMと本作のリミックス音源を自由に組み合わせてカスタムミックスを作れる機能も、往年のファンには嬉しいポイントです。
一方で、「奇抜な選曲で世界観に合わない」とネガティブに受け取るレビュアーもいて、このあたりは完全に好みの問題かもしれません。
メディアレビュー紹介
高評価
Video Chums — 60
彩り豊かなキャラクターと軽快なアーケードシューティングの復活に大興奮だ!かつての緻密な2Dグラフィックから3Dへと姿を変えたものの、多種多様な操作感を持つパイロットたちが戦場を熱くする。何より、ソロでの僚機選択時や協力プレイ時に繰り広げられる、ステージ間の馬鹿馬鹿しい会話が最高に楽しい。
→ レビューを読むGameBlast — 55
シリーズの伝説を蘇らせる本作は、パイロットの個性が際立っている!忍者ハインの手裏剣や、ロシアコンビの巨大マトリョーシカ爆弾など、独特な攻撃パターンが痛快だ。さらに、僚機を選択して爆弾を借りるシステムが戦略性を生み、キャラクターの組み合わせによって変化する100種類ものエンディングが魅力的である。
→ レビューを読むGameSpew — 50
90年代から愛されるシリーズの帰還は、純粋なシューティングファンに確かな楽しみを提供する!イルカのホワイティを含む全8名の個性豊かなパイロットから2人を選び、強力なウィングボムを叩き込む爽快感は健在だ。オンラインリーダーボードも完備されており、ハイスコアを追い求める熱いアーケード体験が味わえる。
→ レビューを読む
低評価
PlayStation Country — 50
20年の時を経た復活としては非常に退屈で失望した。フルアナログ操作に対応していない8方向移動は違和感が強く、敵弾の視認性も最悪で理不尽な被弾が頻発する。さらにモードはアーケードと練習のみで、15分で終わる薄っぺらい内容にもかかわらず高額だ。無残なデザインのラスボスも含め、全くお勧めできない。
→ レビューを読むGameSpew — 50
フルプライスに見合わない深刻なコンテンツ不足だ。用意されたモードはアーケードと練習モードのみであり、あまりにもボリュームが薄い。また、現実の場所を舞台にしたことでビジュアルが単調かつ地味になっており、ゲームプレイ自体も非常に凡庸である。よほどの熱狂的ファン以外は、セールの時期まで待つべきだ。
→ レビューを読むGameBlast — 55
過去作の豊かな遺産を完全に無駄にしている。たった20分で終わる短いキャンペーンは非常に反復的で、無限コンティニューのせいで達成感もない。ギャラリーモードやエンディング収集の進行状況を確認する機能すら存在せず、リプレイ性が皆無だ。さらに、激しいアクション時の視覚的ノイズは画面を見えづらくするだけだ。
→ レビューを読む
まとめると
- 8人のパイロットとウィングマンシステムの組み合わせにより、100種類のエンディング分岐が楽しめる
- キャラクターごとの固有弾デザインやステージ間の掛け合いは魅力的
- 1周15〜20分、モードは「アーケード」と「トレーニング」のみで深刻なボリューム不足
- 2.5Dグラフィックはチープで、敵弾と背景が同化して視認性が非常に悪い
- ギャラリーモードやエンディング収集機能が存在せず、リプレイのモチベーションが保てない
- 8方向入力の操作はアナログスティックと相性が悪く、フルアナログ操作のオプションもない
- ボスデザインが凡庸で、特に最終ボスはスケール感に欠ける
- サウンドトラックの多彩なジャンル構成は好みが分かれる
- フルプライスに近い定価設定はコンテンツ量に見合わない
製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ソニックウィングス リユニオン(SONIC WINGS REUNION) |
| ジャンル | 縦スクロールシューティング |
| 発売日 | 2025年5月29日(PS5)/ 2025年6月7日(PS4) |
| 開発元・パブリッシャー | SUCCESS Corp. |
| 対応機種 | PS5 / PS4 |
| プレイ人数 | 1〜2人 |










