『ソニックレーシング クロスワールド』メタスコア評価・メディアレビュー

株式会社セガより2025年9月25日に発売された、PlayStation®5、PlayStation®4、Nintendo Switch™、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、Xbox One、PCに対応のレーシングゲーム『ソニックレーシング クロスワールド』のメディアレビュー総まとめページです。

総合評価

『ソニックレーシング クロスワールド』
スコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

90807060
神ゲー良ゲー凡ゲー問題あり

『ソニックレーシング クロスワールド』は、独創的なシステムと豊富なコンテンツ量が評価される一方で、操作性やアイテムバランスに課題が指摘されるレーシングゲームです。

評価される理由として、レースの2周目にコースがワープする「クロスワールド」システムが、レースに予測不能な展開をもたらしている点が挙げられます。また、パーツやガジェットを組み合わせてマシンの性能を細かく調整できる、奥深いカスタマイズ要素も特徴です。しかし、車のハンドリングがぎこちなく感じられる場面があることや、攻撃アイテムが出やすく理不尽に感じやすいバランス、強すぎるライバルAIなどが主な批判点となっています。

具体的には、ワープ先を1位のプレイヤーが選ぶという戦略性や、過去作から復活した乗り物の変形、23人という豊富な初期キャラクター、他の作品とのコラボレーション予定などが好意的に受け止められています。その一方で、タイトなカーブで曲がりにくい操作感や、防御アイテムが出にくいことによる一方的なレース展開は、ストレスを感じさせる要因になるとも指摘されています。

このように、本作はカートレースジャンルに新しい要素を持ち込む試みがある一方で、レースの根幹に関わる部分で調整不足が感じられるという、両面の評価が存在します。

評価ポイント

多くのメディアで評価されているポイント

レースの2周目に1位のプレイヤーが選んだ別次元のコースへ全員がワープする「クロスワールド」システムが、本作の中核をなす仕組みです。毎回コースが変わるため、単にコースを暗記するだけでは勝てず、状況に応じた判断力が試されます。この予測できないレース展開が、本作を他のゲームとは一線を画す新鮮な体験にしています。

  • ジャンルの中でも完成度が高い
    • カートレースというジャンルでトップの作品ではないものの、多くの競合タイトルを上回る完成度を持っています。ファンが待ち望んでいた一作と言えます。
  • 最新世代機向けのグラフィックと技術
    • 最新世代のゲーム機を想定して作られているため、グラフィックが美しいです。特にロード時間が非常に短く、コース間の移行もスムーズに行われます。
  • 90年代のアーケードゲームのような雰囲気
    • UIのデザインやレース中のアナウンスなど、ゲーム全体から90年代のアーケードゲームのような雰囲気が感じられ、ソニックの世界観とうまく合っています。
  • 繰り返し遊べる豊富なコンテンツ
    • 23人のプレイアブルキャラクター、7種類のグランプリ、4段階のスピード設定、コースを逆走するミラーモードなど、コンテンツが豊富で何度も繰り返し遊べます。
  • アクセスしやすいマルチプレイ
    • 異なるゲーム機を使っているプレイヤー同士でも遊べるクロスプレイに対応しています。画面分割でのローカル対戦も可能で、AIを相手にしたレースも楽しめます。
  • 奥深いマシンのカスタマイズ
    • マシンのパーツ(フロント、リア、タイヤ)を交換することで、見た目だけでなく性能も変化します。さらに「ガジェット」を装備すれば、プレイスタイルに合わせてマシンを細かく調整できます。
  • 爽快感のあるドリフト操作
    • ドリフトでターボを溜める操作は覚えやすいですが、極めるには練習が必要です。ただ走っているだけでも強いスピード感が得られ、爽快感があります。
  • レースを盛り上げるサウンド
    • SEGAファンにはおなじみの曲のアレンジや、本作オリジナルの楽曲がレースを盛り上げます。エンジン音やパワーアップ時の効果音なども含め、オーディオ全体の質が高いです。
  • ダイナミックなコース設計
    • 各コースには多くの近道やジャンプ台が用意されており、常に何かが起こるダイナミックなレース展開が楽しめます。
  • レース展開を変えるワープの仕掛け
    • レース中に現れるポータルに入ると、別の世界にワープします。ワープ先は2つの候補からレースのトップ走者が選ぶため、レースの展開が毎回変わります。
  • レースの目標となるライバルシステム
    • 各グランプリで特定のキャラクターがライバルとして設定され、レース中の個人的な目標となります。ライバルとのレース中の掛け合いも楽しめ、倒せば報酬も手に入ります。
  • ペースに変化を生むマシンの変形
    • レースの途中でマシンがボートや飛行機に変形し、レースのペースに変化を与えます。それぞれの形態で操作感が異なるのも特徴です。
  • 継続的なコンテンツ拡張への期待
    • 発売後も『ペルソナ』や『マインクラフト』といった、SEGA内外の様々な作品からキャラクターが参戦予定で、ゲームが継続的に拡張されることが期待されています。
  • プレイヤーの技術が試される奥深さ
    • ドリフト、ブースト、ショートカットを極めることでタイムを大幅に縮めることができ、プレイヤーの技術が試される奥深さがあります。
  • バランスの取れたアイテムシステム
    • アイテムは劇的な逆転を可能にしますが、理不尽すぎないようにバランスが調整されており、運と実力の両方が求められます。

不評ポイント

多くのメディアで不評なポイント

車の操作がぎこちなく、特にカーブを曲がる時の挙動が不自然に感じられる点が問題として挙げられています。ボタンを押してから反応するまでに遅れがあるように感じられたり、ハンドリング性能が高いはずの車でも滑りすぎたりすることがあります。このため、細かい操作でタイムを縮めるといった、プレイヤーの腕が反映されにくくなっています。

  • ハンドリングが悪く、壁にぶつかった時のペナルティが厳しい
    • カーブを曲がるには常にドリフトが必要な操作感です。壁にぶつかると極端にスピードが落ちるうえ、スピンして操作できなくなることもあります。
  • アイテムのバランスが悪く、理不尽に感じやすい
    • 攻撃アイテムが出やすく、防御用のシールドが出にくいため、一方的に攻撃され続けることがあります。強力なアイテムの効果時間も長すぎます。また、一度順位が落ちると追いつくのが難しいです。
  • ライバルAIが強すぎてレースが1対1になりがち
    • 難易度にかかわらずライバルが非常にしつこく、すぐに追いついてきます。そのため、レースは他の車を無視したライバルとの一騎打ちのようになりがちです。
  • 追加コンテンツの質と販売方法への不満
    • DLCで追加されるキャラクターはボイスやセリフが少なく、見た目が変わるだけです。また、「パックマン」や「マインクラフト」といった他の作品とのコラボ要素は、シーズンパスを買わないと遊べません。
  • カスタマイズやゲーム進行が面倒
    • パーツを変えるたびにデカールがリセットされたり、重ねて貼れなかったりと不便です。多くのパーツはゲーム内通貨で買う必要があり、集めるのに時間がかかります。レースのやり直しには貴重なチケットが必要です。
  • 一部の演出で映像が粗くなる
    • PS5版でも、コースが切り替わる「クロスワールド」の演出がぼやけて見えたり、ワープする際のリングの解像度やフレームレートが低くなったりします。
  • ゲームの細かい部分への不満点
    • 低速クラスのレースはスピードが遅すぎて退屈に感じられます。ボートで進む区間も単調です。また、キャラクターによっては同じセリフを何度も繰り返すのが気になります。

製品情報

項目概要
タイトル (日本語)ソニックレーシング クロスワールド
タイトル (英語)Sonic Racing: CrossWorlds
ジャンルレーシング
開発元 (Developer)Sonic Team
販売元 (Publisher)SEGA
発売日2025年9月25日
プラットフォームPlayStation 5, PlayStation 4, Nintendo Switch, Nintendo Switch 2, Xbox Series X
プレイ人数ローカルプレイ:1~4人 (Nintendo Switch版ではローカル通信で最大8人) / オンラインプレイ:最大12人
対応言語 (テキスト)日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語(スペイン)、ラテンスペイン語、ロシア語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジル)、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語
対応言語 (音声)日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語(スペイン)