ソロ開発者がD&Dへの深い愛と情熱を注ぎ込んだRPG『Esoteric Ebb』! プレイヤーの選択が物語を紡ぐ自由なゲーム体験に注目!
2026年07月20日 | #ゲーム #発売 | Polygon
2026年にリリースされ、高い評価を得ているRPG『Esoteric Ebb』は、ソロ開発者Christoffer Bodegård氏のTRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」への深い情熱から生まれたとされています。Bodegård氏は2018年からD&Dを継続的にプレイしており、その経験がゲームデザインに色濃く反映されているとのこと。特にD&Dが持つ「インタラクティブなストーリーテリング」の魅力を、ビデオゲームという形で表現することに成功しています。
プレイヤーの選択が物語を紡ぐ、D&D直系のゲームデザイン
『Esoteric Ebb』では、プレイヤーの選択が本当に重要だと感じられる作りになっています。これはD&Dのゲームマスター(DM)としてのBodegård氏の哲学、「失敗すらも物語の続きとなり、プレイヤーが納得できるものであるべき」という考えに基づいています。たとえば、ゲーム序盤から高難易度のダンジョンに挑むことも可能ですが、それには相応のリスクが伴います。ゲームはプレイヤーの行動を制限せず、自由な選択を尊重する一方で、その結果についてもプレイヤーが受け入れられるよう設計されているのです。これは、D&DにおいてDMがプレイヤーの無謀な行動を止めつつも、最終的にはその選択を尊重する姿勢に通じるものがあります。
長年培われたオリジナル世界「Jor」の魅力
ゲームの舞台となる世界「Jor」(またはEsoteric Coast)は、Bodegård氏が長年個人的なD&Dキャンペーンで作り上げてきた世界がベースになっています。特に「The Evil Campaign」と「Pest Control Guild Campaign」という二つのD&Dキャンペーンがその起源とされています。ゲームに登場するキャラクターのViskenやその仲間たちも、彼のD&Dキャンペーンに登場したNPCやプレイヤーキャラクターが直接モデルとなっているとのこと。この世界は「どんなものでも存在しうる」というコンセプトで設計されており、異世界からのポータルを通じてあらゆるファンタジーの要素を取り入れられるようになっています。Bodegård氏の世界構築は、まずメカニクスから始まり、その後に伝承を肉付けしていくという独特な手法が取られています。例えば、Jorにおける移動の仕組みは、知的生命体(サピエンス)が少ない地域では空間が不安定になり、移動時間が予測不能になるという設定ですが、これはD&DのTRPGにおける移動の描写方法にヒントを得ています。
『Planescape: Torment』へのオマージュと「Esoteric 5E」
Bodegård氏は、D&Dの設定では「Planescape」が特にお気に入りだと明かしており、『Esoteric Ebb』は『Planescape: Torment』の精神的続編として制作が始まったとのこと。また、彼がプレイしているD&Dは「Esoteric 5E」と称する、独自のホームブルー要素を多数盛り込んだ改造版D&D 5版だといいます。さらに、この『Esoteric Ebb』の世界「Jor」を、いずれは公式のD&Dキャンペーン設定として公開する計画もあるとのことなので、D&Dファンにとっても見逃せない情報です。