クローズβのテストに当選して遊んでみました。テストから時間が経ちましたが逆に冷静に感想を書けるかなと思いクローズドβの感想を書きます。
総合的に考えて簡潔に感想を述べるなら「このままじゃあかんな」です。
SYNDUALITY Echo of Adaはどんなゲームか?
荒廃したマップで資源を集めて持ち帰り、素材を拠点拡張にしたりお金を稼ぐなどをしてロボを強化していきます。マップ上はPVEとPVPが可能という事になっています。PVEは共闘で、PVPは対人ですね。このPVEに関しては共闘感がほぼ無いです。どちらかというと非敵対同士で資源の取り合い。そしてPVPは禁止エリアが無いので驚異になっています。
クローズドβプレイの感想
まずプレイヤーの労力と報酬が見合っていない。プレイの始めの段階から将来的な労力が想定できます。流れとしては出撃→素材集め→持ち帰って拠点拡張、となります。クエスト進行や拠点拡張に応じてロボの新パーツを入手できますが違いがよくわかんないです。βでは性能比較もできなかった(出来たかもしれないけどショップでは見当たらなかった)ので面倒で無料の初期パーツで良いやとなりました。
ロボの操作性や射撃に関しては悪くなく、操作面は良いなと感じはしましたが戦わないで箱漁っていた方が良いのであんまり戦わなかったですね。敵を倒すのに時間がかかり、かつ被弾すると結構ダメージを受けます。そして大破すると全アイテムロストです。これはガチでロストします。装備していった武器やパーツもロストです。
そして操作は良いと書きましたが、アクションは平凡以下です。人間タイプのゲームよりアクションが限定されている感じです。ロボなんだから2段ジャンプくらいデフォルトで付いていれば良いのに・・・。バッテリーという活動限界が決められていて予備バッテリーがあるもののそこを管理しながら探索しなきゃいけないのかと。重量しかり、そのような制限が多いです。
そのため序盤は箱あさりでひたすら帰還を繰り返すという作業の繰り返し。そして機関するためにエレベータへ乗らないといけないのですが、呼び出しに30秒、発進にまた一定時間待たされます。完全に帰還するまで気が抜けないようになっています。帰還が難しいのは良いのですが、エレベーター到着の時点でセーフエリアにしてもいいんじゃ無い?と思いました。帰るまで長すぎる。
類似ゲームとして真っ先に真っ先に思い浮かんだのはdivisionというTPSゲームです。ドルインフルエンザと呼ばれる致死性のウイルスが蔓延したマンハッタンを舞台にしたゲームなのですが、そのゲームの一部のエリアにダークゾーンと呼ばれる無法地帯が存在します。SYNDUALITY Echo of Adaはそのダークゾーンだなと。タルコフが引き合いに出されるみたいですがdivisionの方がしっくりきます。
divisionのダークゾーンは後に挽回とは言わずとも不評を払拭するくらいまでには落ち着いたのですが、正直人気の無いエリアでした。トロフィー解除だけとりあえず行くかみたいな場所。かなり煮詰めて多少不評というレベルになった感じなのでSYNDUALITY Echo of AdaがPVPエリアをうまく扱えるのか?という不安がめちゃくちゃ大きいです。divisionの場合は一部がPVPエリアですがSYNDUALITY Echo of Adaは全てがPVPエリアです。ごく一部の好き者を除いてPVPエリアで遊ぶ人が居るか?と。
divisionの場合はパーティを募集したり、誤射の可能性を考慮されたり、ローグ(殺人)になった場合のペナルティなどかなり考えられています。狙撃もなかなか難しく一方的に瞬殺出来るような行動も出来にくくなっています。SYNDUALITY Echo of Adaはやったもん勝ちじゃないかな?と。先に撃った方がめちゃめちゃ有利ですから強襲するほうが旨いという。ただ、他プレイヤーを倒したから旨味があるか?というとそこは良いアイテムを持っているか運なのでわざわざ危険を冒すメリットは少ないですね。たんに対人が好きな人が暴れるイメージです。
リピート性に欠ける
拠点の拡張項目を眺めていて初めに思ったのが「ああ、これらの素材をシコシコ集めて段階的に拡張していくんだな・・・」と将来的な遊び方が変わらずずっと素材集めに勤しむことを想像してしまいました。拠点拡張といってもスキルのアンロックみたいなものなんですよ。好きなもの作って自由に配置するとかでは無くメニュー項目を押すだけ。大量にあるアンロック項目を一個一個解除していくのかぁと気が滅入りました。あとなぜか改築に時間がかかる。
その拠点拡張のために出撃するわけですが、戦闘が面白くない。撃って避けるだけ。せめて遮蔽物に隠れてのぞき込みが出来るとかあれば良いですが、だいたい広い空間なので動き回って撃つだけになります。回避も鈍重な感じなので被ダメージを受ける前に倒すか、いくらか撃たれても大丈夫なように耐久性を上げる事になると思います。
操作性は良いのですが鈍重なロボを操作して堅い敵を頑張って倒しながら、拾いにくい何かよくわからないアイテムを漁ります。アイテムの拾うレスポンスが非常に悪いです。そしてすぐにいっぱいになるインベントリ。これがもっと爽快感のあるバトルで大量の素材を持ち帰ってジャラジャラお金が貯まるなら「もう1出撃やっとくか!」となるのですが実際は「めんどくさいから明日にしよ」となってしまいました。
インベントリの少なさ、活動時間制限のバッテリー、雨による機体の損傷などから、特に序盤は短時間で探索を切り上げてチマチマ拡張していくバランスになっています。そして毎回エレベータ待ちがある・・・。周回を繰り返すゲーム性なのに、装備ロストによる出撃準備難易度と帰還難易度がマッチしていないように感じます。行きも帰りも辛い。もちろん徐々に快適になっていくと思いますが、そこに至るまでに離脱する人も居るでしょう。
チマチマ進めるというゲーム性でも別にいいんですが、マップ自体が広そうで狭いので徐々に開拓するという感じじゃ無いんですよね。毎回違うスタート地点から適当に散策して帰るだけ。
正直、こんなライトな絵面なのにしんどすぎるゲーム性じゃない?という思いが大きいです。divisionのパクりになるかもしれないけど貢献度ポイント溜めてランダム装備入りの箱を拠点でもらえても良いのでは?
良いところもある
オペレーターで付くメイガスが可愛いです。たまに視界の邪魔になりますが造形はかなり高レベルだと思います。パンチパーマになるけどね。
そしてPVPでハラハラしながら素材を集め、徐々に機能をアンロックしていくのが好きな人には合っているかもしれません。
最後に
出撃時に野良パーティを組めて、パーティ同士でPVPできるんならまあ有りかなと思いました。今の微妙なPVE要素と突然のPVPは正直邪魔です。変にPVEを匂わすより初めから全て敵だという事でPVP強制の方がまだましかもしれません。助け合いをすることで貢献度が上がって恩恵があり、PKした場合は相応のデメリットがあるけどロールプレイとしてありなレベルとかもっと振り切って欲しい。敵をもっと強くしてvEしやすくしたり、もっと弱くしてワチャワチャ感を高めるとか・・・。
あとメイガススキル?という超必殺技みたいなのが時間経過で使えますがサポートの盾うんちなんでクールタイム短くするとかテコ入れしてくれないと使えたもんじゃないですね。今のままだとエレベーター起動時に1回使うかというレベル。
ストーリーがどうなるかわかりませんが、ステージ制ではなく広いマップの一部を探索という形になると思うので一般的なシューターのようなプレイ体験は出来ないかもしれません。codやタイタンフォール、divisionなどシューターメインのゲームは基本レール式で工夫しながら戦えるようになっていますが、SYNDUALITY Echo of Adaはロケーションや敵の配置が上手いとはいえません。ボーダーランズ並にハチャメチャだったらまだ良いんですがゲーム性は渋いです。
現状では嫌がらせが好きなタイプの人しか楽しめないバランスだと思います。最終的にそういう人ばかりが残ってケンカばかりしている未来を想像してしまいました。世界観やデザインは非常に良いので、より面白くなることを期待しています。
初めの予想ではスタート地点から徐々に開拓していくゲームかなと思ってましたが、全マップ開放状態でドンっと置かれて散歩して帰るだけという・・・もうちょい探索要素が濃くないとPVPしかやること無い。そのvPも専攻有利だし
ロボ需要とvP需要考えたら過疎必至。ストーリー次第で楽しめそうですがお使いメインっぽいのがなぁ・・・