『The Wolf Among Us Remastered』メタスコア85点、高く評価された点とちょっとした不満

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2026年10月29日に発売の『The Wolf Among Us Remastered』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「85 点」で「好評」という評価になっています。
2026年10月27日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは16件、最高は95点、最低は70点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。

85The Wolf Among Us Remastered好評 15|賛否 1|不評 0
PC86(5件)Nintendo Switch 2—(0件)PlayStation 585(8件)Xbox One—(3件)Nintendo Switch—(0件)

おとぎ話の住人たちが息づくダークなノワールミステリー

おとぎ話の住人たちが息づくダークなノワールミステリー

『ザ・ウルフ・アモング・アス リマスタード』をプレイする一番の価値は、リマスターで手を加えなかった物語そのものにあります。かつて悪名高いビッグ・バッド・ウルフだったビグビー・ウルフは、今ではフェイブルタウンの保安官を務めています。フェイブルタウンは、1980年代のニューヨークに身を隠して暮らす、おとぎ話の世界から逃れてきた者たちのコミュニティです。住人たちは人間に見せかけるための魔力に対価を支払うか、さもなければザ・ファームへ送られる決まりになっています。ある日、ビグビーの家の戸口に切断された頭部が置かれていました。ここから殺人事件の捜査が始まり、ビグビーはコミュニティ全体に張り巡らされた嘘の網へと引きずり込まれていきます。厳しい選択に満ちた、ざらついた暗いミステリーであり、今プレイしても大人向けに洗練された作品だと感じられます。

その成熟した味わいは、探偵ものの枠組みの使い方から生まれています。スノー・ホワイト、Little Mermaid、トード氏、三匹の子豚といった面々も、メルヘンらしい愉快さのために登場するわけではありません。捜査を通じて、おなじみのキャラクターたちは構造的な腐敗、アイデンティティ、身体の自己決定権、支配といった重いテーマへと結びつけられていきます。プレイヤーが目にするのは、貧しいかどうかで人間の顔を保てるかが決まり、権力者が足元の苦しみから平然と目を背けるコミュニティの姿です。Witching Wellや魔法の鏡が話題に上る場面でさえ、おとぎ話の言葉は陳腐にならず、感情のこもったものであり続けています。リマスター版はこうした要素をすべて元のまま残しています。

物語の引き込む力も、テーマの深さと同じくらい強力です。暗い展開と緊迫した決断が連続するため、1日で全編を一気に遊び終えてしまう人もいるはずです。どんでん返しをすべて覚えた状態で再プレイしても、初回と同じくらい夢中になれます。犯人が誰かという点と同じくらい、ビグビーが各場面をどう切り抜けるかに強い緊張感があるからです。

全体のテンポはおおむね滑らかに進むものの、完璧とまでは言えません。全5エピソードはそれぞれ約2時間で進みますが、最後から2番目のエピソードで勢いが落ちてしまいます。いよいよ山場を迎えようというタイミングで、キャラクターたちがプレイヤーの把握している立場を繰り返し語り、苦労して突き止めた情報をエピソードがもう一度なぞるからです。この区間にも楽しめる会話は用意されており、最終話で物語はしっかりと軌道に戻ります。主に物語全体の流れを楽しむのであれば引き締まった物語の中の小さな綻びにすぎませんが、だらだらと寄り道する展開が苦手なら、第4話でテンポのむらを感じるかもしれません。

粗暴な人柄を伝える声の演技とフェイブルタウンの音響

粗暴な人柄を伝える声の演技とフェイブルタウンの音響

本作が成功している2つ目の大きな理由は演技です。アダム・ハリントンが演じるビグビーは、コミックに忠実な引き締まった脚本に支えられ、キャラクターのぶっきらぼうで粗暴な人柄を巧みに表現しています。怒りと冷静さのバランスが絶妙で、どちらの面が表に出てくるのかプレイヤーに読ませません。脇を固めるキャストも原作からそのまま抜け出してきたかのように多彩で、説得力のある顔ぶれになっています。

その厚みはキャスト全体に行き渡っています。エリン・イヴェットが演じるスノー・ホワイトは、ストレスを抱えながらも思いやりを失わない芯の強さを感じさせます。脆い組織をなんとかまとめながら、その組織が救えない人々のことを気にかけ続けています。モリー・ベンソンは、心に傷を抱えたネリッサの勇気を引き出しています。こうした演技が会話に緊迫感を与えており、脅しや懇願、冷たい沈黙が胸に響くのは、キャラクターたちが失うものを抱えた生身の人間に聞こえるからです。

サウンド面も高い質を保っています。ジャレッド・エマーソン=ジョンソンの音楽は、いま聴いてもフェイブルタウンの暗くざらついた雰囲気に完璧に合っていますし、サウンドデザインも薄汚れた街の生活音で都市を満たしています。確認できる限りどちらもオリジナルから変わっていませんが、まったく古びていません。リマスターにあたってこれらを賢明にもそのまま残したことは、プレイヤーが選択を迫られる相手の人々を、選ぶ重みのある存在だと実感させることにも一役買っています。

物語の結末ではなく人間関係とビグビーの生き方を問う選択

物語の結末ではなく人間関係とビグビーの生き方を問う選択

本作でプレイヤーが握る決定権は、物語の大きな構造というより、人間関係に深く関わるものです。決断のほとんどは小さく、その場の状況への反応として下されます。証人にどう話しかけるか、約束を守るかどうか、ドアをノックするか蹴破るかといった細かな選択です。「このキャラクターはあなたの行動を覚えている」という表示が出たなら、それは後で返ってくると思って間違いありません。そうした選択によって後の場面の文脈が変わり、フェイブルタウンの住人たちのビグビーへの見方が変わり、一部のキャラクターの運命も決まります。そのため一つひとつの決断に感情的な重みがあり、ナラティブゲームでありながら意外なほど繰り返し遊べる作品になっています。別のやり方を試すと場面の展開や人々の反応が変わり、自分の選択が他のプレイヤーと比べてどうだったかを確認できるのも魅力です。

選択肢の限界ははっきりしていますが、それもデザインの一部として理解するのが妥当です。5つのエピソードを通じてプレイヤーは常に決断を下し、その決断は後の出来事や誰が生き残るかに実際に影響します。それでも物語全体はおおむね同じままで、ビグビーを守護者として演じても乱暴者として演じても、事件は同じ結末を迎えます。選択によって筋書きが変わったり別のエンディングが開けたりすることを期待していると、物足りなく感じるかもしれません。本作が真に問いかけているのは、周囲の人々にとってビグビーがどんな存在なのかということであり、その問いを丁寧に描き切っています。

捜査と会話の合間にはアクション要素が挟まれ、プレイヤーを引きつけ続けます。QTEは定期的に、しかもさまざまな形で登場します。スティックを下に倒してパンチをかわし、ボタンを連打して拘束を振りほどき、カーソルを物に合わせて素早くつかんで反撃するといった具合です。事件を追う中で、プレイヤーは喉を引き裂き、街区から街区へ跳び移り、折れた骨を接ぐことになります。こうしたシーンの多くには迫力があり、時に凄惨なアニメーションが伴うため、本作がただ眺めるだけの受動的な物語にならずに済んでいます。

陰影とディテールが深まり説得力を増したフェイブルタウン

陰影とディテールが深まり説得力を増したフェイブルタウン

リマスターで最もはっきりと良くなったのはビジュアルです。髪やテクスチャの改善から、人が暮らしている気配を感じさせる環境まで、どの場面もディテールが増しています。リマスター版と並べると、単体で見たときにはそう感じなかったオリジナルが平板に見えてしまうほどです。追加されたディテールはオリジナルのデフォルメされたコミック調の見た目の範囲にしっかりと収まっており、リアル路線へ無理に振ることを避け、陰影と奥行きを深める方向でまとめられています。

最も恩恵を受けているのは背景や舞台です。The Woodlands Business Officeは大幅に良くなり、オリジナルでは表現しきれなかった細部のディテールに満ちています。アンティ・グリーンリーフのアパートは、吊り下げられたタッセルや散らばった骨董品によって、いっそう魔女の住まいらしくなりました。ザ・プディング・アンド・パイは、アール・ヌーヴォー風のペンダントライトと派手なネオン管によって、いかがわしさを残しつつもスタイリッシュな空間に仕上がっています。副市長の広すぎるオフィスには、宙に浮かぶ船や木に吊るされたランスロットの鎧など、新たな遺物が加わりました。こうした変更によって、もともと本作の地味な強みの一つだった、環境で物語を語る手法がさらに強化されています。

一方、キャラクターの作り直しには出来にばらつきがあります。立体感を増したモデルがある反面、要素を詰め込みすぎてやや不気味に見えるモデルもあります。最もわかりやすい例がトード氏で、新しいモデルはオリジナルが持っていた色褪せない魅力の一部を失ってしまっています。全体としては今でも見栄えのするゲームであり、これらはあくまで例外にすぎませんが、舞台の仕上がりと比べると、そこにいるキャラクターたちの改善は安定していません。

ライティングは完全に作り直されています。キャラクターの髪の揺れが増えたといった細かな工夫と合わさって、多くの場面が鮮やかに映えます。ただし、いくつかの場面ではかえってトーンが変わってしまっています。ビグビーが初めて登場する場面で、オリジナルは彼の顔の一部を影に沈めることで、善意と暗い一面の間で揺れる彼の二面性を視覚的に暗示していました。リマスター版では顔全体が照らされているため、見た目はすっきりしたものの、その意味合いの一部が失われています。ライティングは全体としては改善されているものの、いくつかの重要な場面では、引き換えにオリジナルの雰囲気が一部損なわれているのも確かです。

アニメーションの改善とノワールモードに対する評価の分かれ道

アニメーションの改善とノワールモードに対する評価の分かれ道

アニメーションも、全体的に向上したグラフィックの一部です。キャラクターモデルはよりシャープになり、動きも滑らかになりました。ビグビーの人狼形態は以前より見栄えが良く、場面転換の粗さもいくらか解消されています。空間の移動やQTEへの反応もストレスなく感じられることがあります。ただ、ぎこちない動きが気になる人には、Telltale作品らしい癖がいくつか残っています。キャラクターが回転台に乗っているかのように向きを変えることがあり、ビグビーが手がかりを探すアニメーションは硬く、ロボットのようにさえ見えます。こうしたぎこちなさは2013年なら受け入れやすかったものの、2026年のリマスターではより目につきます。

ノワールモードは、メインの遊び方というより、面白いもう一つの選択肢です。いつでも切り替えられ、ネオンに彩られた街並みをモノクロに変えて、古典的なフィルム・ノワールの雰囲気を強めてくれます。この状態だと印象的に見える場面もあります。とはいえ本作は明らかにカラーを前提に作られており、デフォルトの色調には、白黒フィルターでは失われかねないライティングやディテール、本来の魅力が備わっています。硬質で古典的なノワールの見た目が好きなら、これがお気に入りの設定になるかもしれません。そうでなければ、一度試してから元に戻すくらいがちょうどいい塩梅です。

動作の滑らかさは向上したものの長すぎるロード画面が体験を削ぐ

動作の滑らかさは向上したものの長すぎるロード画面が体験を削ぐ

パフォーマンスははっきりと向上しています。フレームレートは、オリジナルのXbox 360版、PlayStation 3版、PC版よりもはるかに安定しています。オリジナル版はパフォーマンスが低く、引っかかりやカクつきが映画のような流れを途切れさせていたため、この改善は大きな意味を持っています。

ただし完璧な状態に達したわけではなく、大きく改善されたという段階にとどまります。最新のPCや、高設定のSteam Deckで動かせば雲泥の差を実感できますが、時折カクつきはまだ発生します。

本作で最もはっきりと古さを感じさせるのはロード時間です。どのロード画面も2026年の水準からすると明らかに長く感じられます。ほかの部分が以前より滑らかに動くだけに、こうした待ち時間が体験を中断させてしまうのは惜しまれます。リマスター版をプレイするうえで、最も一貫してつきまとう代償となっています。

プレイ環境による操作性の差と選択を急かすシビアな会話制限時間

プレイ環境による操作性の差と選択を急かすシビアな会話制限時間

操作面の引っかかりには、プレイ環境によって差があります。最も操作性が悪いのは、Xbox Series Xの後方互換機能でプレイするXbox One版です。ポインターは画面上をのろのろとしか進まず、入力への反応は鈍く、ビグビーは泥の中を歩いているかのように動きます。ビグビーの操作性はオリジナルの最大の弱点でしたが、この環境では十分に改善されていません。ほかの環境では移動やQTEへの反応をストレスなく感じられることもあるだけに、この差は際立ちます。同じ後方互換環境ではロード時間もこのコンソールで最も長い部類に入り、全般的なロードの問題が最も悪い形で現れてしまっています。

もう一つの問題は会話のタイマーです。序盤のチャプターでは選択肢を読むのがやっとの時間しか与えられないことがあり、ほぼすべての選択の前に一時停止しなければならない場合さえあります。後半になるとタイマーに余裕が出てくるように感じられるかもしれませんが、確かなことはわかりません。速度を切り替えるオプションがあれば、重要な決断を急かされることなく、緊迫感も保てるはずです。

貴重な削除シーンと旧作プレイヤーが買い直すべきかの判断基準

ボーナスコンテンツでは、制作の舞台裏を楽しく覗けます。その目玉となるのが、プレイ可能な5つの削除シーンです。絵コンテや映像を見るだけでなく、実際に操作できるシーンになっています。本編の出来事の別バージョンや本編に入らなかったストーリーの筋が描かれており、エンドクレジットの後に遊ぶと面白い体験になります。ただし目新しくはあっても画期的とまでは言えず、物語を大きく変えるシーンはありません。ほかにもキャストのコンセプトアート、開発過程に関する資料、新旧のアートを比較するギャラリー、そしてキャストや開発者が登場する合計1時間を超える特典映像が収録されています。設定や背景が好きで、ゲームがどう作られるのかを見たいプレイヤーにとって最も価値のある内容です。

削除シーンには粗さも残っています。ボイスのない会話やぎこちなく未完成のアニメーションがあり、奇妙なバグが発生することもあります。カットされた開発途中の素材なので仕方がないことであり、ゲーム制作の裏側を見る楽しさの一部とさえ言えますが、追加のゲーム体験として楽しめる度合いには限りがあります。なお、これらの問題はボーナスシーンだけのもので、本編の完成度には影響しません。

そのため、旧作所有者が買い直すかどうかの判断では特典が鍵になりますが、大半の人にとって決め手としては弱いと言わざるを得ません。メイキング映像や削除シーンはありがたいものの、すでに知っている物語に付け加えるものはわずかだからです。既存所有者向けの50%割引があるとはいえ、買い直す価値があると言い切るのは難しいところです。クリエイターのインタビュー、コンセプトアート、プレイ可能な削除シーンこそが再訪に求めるものだという人なら、1時間以上のインタビューと5つの削除シーンは戻ってくる十分な理由になります。そうでなければ、リマスター版を最もはっきり勧められるのは新規プレイヤーです。

初めて遊ぶなら強く勧められる名作であり旧作ファンは特典次第

『ザ・ウルフ・アモング・アス リマスタード』は、初めてフェイブルタウンを訪れる人なら誰にでも勧めやすい作品です。大人向けのおとぎ話ノワールミステリー、説得力のある演技、そして人間関係や一部のキャラクターの運命を左右する選択は、すべてそのまま残っています。さらに今回は、より精細で全体的に滑らかになったグラフィックで楽しめます。おなじみのおとぎ話を覆す探偵物語に惹かれる人、感情的な重みのある選択を求める人、優れた声の演技と雰囲気のある音楽を重視する人に向いています。新たに加わった要素はマイナスよりもプラスのほうが大きいものの、長いロードやライティングとキャラクターの作り直しのばらつき、物足りなく粗さの残る特典のせいで、新要素だけで大きな付加価値があるとは言えません。

注意すべき点もあります。選択によって誰が生き残るかや人々のビグビーへの接し方は変わりますが、物語全体の筋や結末は変わりません。ロード画面は長いですし、Series Xの後方互換機能で動かすXbox One版はロードが非常に長く、入力への反応も鈍くなります。序盤の会話タイマーのせいで一時停止を強いられることがあり、一部のアニメーションはぎこちないままです。メディアの間では、キャラクターアニメーションが滑らかになったのか、それとも依然として硬くぎくしゃくしているのかで意見が分かれました。また、エピソードが途切れなく流れるのか、それとも寄り道が多いのか(特に最後から2番目のエピソード)についても評価が割れています。インタビュー、アート、削除シーンが2度目の購入に見合うかどうかについても、意見が分かれているところです。

旧作所有者は、生まれ変わったような別物を期待するより、ボーナスコンテンツをどれだけ重視するかで判断すべきです。リマスター版の最大の長所は変えずに残した部分にあり、改善点が最も意味を持つのは、初めてフェイブルタウンに足を踏み入れるプレイヤーにとってです。

製品情報

項目内容
ゲームタイトル名The Wolf Among Us Remastered
原題名The Wolf Among Us Remastered
ジャンルアクション, アドベンチャー, カジュアル
プラットフォームPC(Steam), Xbox Series X|S, Xbox One
発売日2026年10月29日
価格Steam 無料
公式サイトhttps://telltale.com/
開発元Telltale
発売元Telltale

ストアページ

ストア名URL
Xboxhttps://www.xbox.com/ja-JP/games/store/9NDP40GVGC80
Steamhttps://store.steampowered.com/app/3884860/The_Wolf_Among_Us_Remastered/?snr=1_7_7_popularcomingsoon_150_3

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

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神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち