NEOWIZより2025年9月11日に発売された、PCに対応のアクションローグライトRPG『Shape of Dreams(シェイプ・オブ・ドリーム)』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
83
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
『シェイプ・オブ・ドリーム』は、MOBAとハックアンドスラッシュの要素を融合させたアクションローグライトであり、その中毒性の高いゲームプレイと豊富なカスタマイズ性が高く評価されています。
この評価の理由は、流れるような戦闘システムと、挑戦するたびに異なる戦術を組み立てられるビルド構築の自由度にあります。「記憶」と呼ばれる115種類のスキルと、それを強化する75種類の「エッセンス」の組み合わせにより、プレイヤーは多彩な戦略を試すことができます。このシステムは、ジャンル特有の序盤の停滞感を解消するために、最初から強力なスキルが提供される設計と合わさって、高いリプレイ性を生み出しています。
具体的には、ゲームは最大4人での協力プレイを前提に設計されており、プレイヤー間でスキルやリソースを共有し、連携効果を最大化する楽しみがあります。戦闘のほとんどは短時間で終わるように作られており、テンポの良いゲームプレイが維持されています。一方で、物語は最低限の内容にとどまっており、世界の背景はあまり語られません。また、協力プレイを前提としているため、1人でのプレイではゲーム後半の難易度が高く感じられることがあります。さらに、コントローラーでのメニュー操作がしにくいといった、戦闘以外の部分での課題も指摘されています。
結論として、本作は物語や操作性の一部に未完成な点を残しつつも、その核となる戦闘とビルド構築の仕組みによって、何度も繰り返し遊びたくなる強い魅力を持った作品であることが示されています。
評価ポイント
本作の戦闘は、100種類以上ある「記憶」(特殊攻撃や呪文など)と、それらを強化する「エッセンス」を自由に組み合わせる点が特徴です。1つの記憶に最大3つのエッセンスを装着でき、その組み合わせによって生まれるビルド(戦い方のスタイル)は非常に多彩です。これにより、プレイヤーは挑戦するたびに異なる強力なスキルの連携を発見でき、繰り返しプレイしても常に新鮮な戦略を楽しめます。また、多くのローグライクゲームで感じやすい序盤の退屈さをなくすため、ゲーム開始時から強力なスキルが提供されており、高い中毒性を生み出しています。
- MOBAとARPGを融合させた中毒性の高いアクション
- MOBAスタイルの戦略性とハックアンドスラッシュの戦闘を組み合わせた、スピード感のあるアクションが特徴です。操作はスムーズで反応が良く、特にMOBAの経験があるプレイヤーはすぐに馴染むことができます。
- 序盤から強力なスキルが使え、停滞感がない
- ローグライクでありがちな「序盤はキャラクターが弱くてすぐ負けてしまう」という問題を解消するため、最初から強力で使いやすいスキルが与えられています。また、いつでもビルドを自由に変更できるため、ゲームプレイが停滞しません。
- 短い戦闘とコンパクトなレベルでテンポが良い
- ボス戦を除き、ほとんどの戦闘は短時間で終わるように設計されています。レベルもコンパクトな作りで、不要なムービーや長い演出がないため、ゲームのテンポが速く保たれています。
- キャラクター固有のスキルも自由に入れ替え可能
- 各キャラクターには固有の基本能力がありますが、4つのアクティブスキルは自由に入れ替えが可能です。これにはキャラクター固有のスキルも含まれており、より便利なスキルを見つけたら交換することができます。
- スムーズな操作と気持ちの良いヒット感
- 戦闘時の操作は非常にスムーズで、思い通りにキャラクターを動かせます。クリティカルヒット時にはスローモーションと画面の揺れで演出されるなど、攻撃が当たった時の手応えが気持ちよく感じられます。
- カラフルなビジュアルと見やすいエフェクト
- 絵画的で非常にカラフルなグラフィックが特徴です。多くのスキルエフェクトが飛び交う中でも、敵の攻撃範囲は地面に赤く表示されるなど、視覚的に分かりやすくなっています。
- 協力プレイでの連携を前提としたシナジー設計
- 最大4人で遊べる協力プレイを前提に作られており、仲間とスキルの組み合わせを工夫することで、強力な連携(シナジー)を生み出せます。スキルやアイテムをプレイヤー間で交換できるため、戦略を立てやすくなっています。
- 気軽に参加できる協力プレイと、ソロでも遊べる柔軟性
- いつでも協力プレイに参加したり抜けたりできる「ドロップイン/ドロップアウト」に対応しています。マルチプレイが中心ですが、1人でも十分に楽しめるように難易度が調整されています。
- プレイごとにキャラクターが恒久的に強くなる成長システム
- プレイを通じて得た通貨を使い、キャラクターの能力を恒久的に強化できます。少しずつキャラクターが強くなっていくため、以前は苦戦したステージもクリアできるようになり、成長を実感できます。
- 初心者でも始めやすい操作性とゲームのテンポ
- シンプルで分かりやすい操作性のため、アクションRPGに慣れていないプレイヤーでも気軽に始められます。簡単ながらも、スキル中心の戦闘や豊富なカスタマイズ要素により、十分な戦略性を楽しめます。
- 価格に対してコンテンツが豊富で満足度が高い
- 25ドルという価格に対して、豊富なアンロック要素や高いリプレイ性が提供されています。ソロでも協力プレイでも遊べるため、コストパフォーマンスが高いと評価されています。
不評ポイント
ゲームの物語は内容が少なく、最低限の導入があるだけで、世界の背景についての説明が不足しています。物語の大部分はテキストで語られるため、プレイヤーが話に入り込みにくく、多くの謎が解決されないまま残されてしまう傾向があります。
- 協力プレイ前提の難易度で、ソロプレイのバランスが悪い
- 本作は協力プレイを前提に作られているため、ゲーム後半のステージや特定の敵、ボス戦などは、1人でプレイすると難易度が非常に高く感じられることがあります。
- コントローラーでのメニュー操作がしにくい
- スキルツリー(星座マップ)などのメニュー画面をコントローラーで操作するのが非常にぎこちなく、スキルの選択や確認もやりにくいため、戦闘以外の操作性に課題があります。
- スキルツリーが複雑で分かりにくい
- プレイの合間にキャラクターを強化できるスキルツリーの仕組みが必要以上に複雑で、直感的に理解するのが難しくなっています。
- 進行を妨げる細かなシステム上の制約
- エリア内のアイテムを全て拾うかリサイクルしないと先に進めない、ボス戦の前に回復アイテムの購入を強制されるなど、ゲームのテンポを悪くする細かな制約があります。
- ランダムなスキル獲得で序盤のビルドが安定しない
- スキルはランダムで手に入るため、序盤で使えるスキルが全く出ずに、その挑戦を諦めなければならない状況が頻繁に起こります。
- 同じ不要スキルが何度も出現し、分解作業が手間に感じる
- 一度の挑戦で、必要のない同じスキルが何度も出現することがあり、そのたびに素材へ分解する作業が手間に感じられます。
- 序盤の敵の種類が少なく、周回プレイが単調になりがち
- 特にゲーム序盤は敵の種類が少ないため、何度も繰り返しプレイしていると、単調に感じられることがあります。
- パフォーマンスの問題と視認性の悪さ
- 敵やエフェクトが多い場面では、フレームレートが低下したり、一時的に画面が固まったりすることがあります。また、画面上のエフェクトが多く、状況を把握しにくい場合があります。
- ローグライト初心者には繰り返しプレイが必須で厳しい
- ローグライトというジャンルに慣れていないプレイヤーにとっては、上達するために何度も繰り返しプレイする必要があるため、負担に感じられる可能性があります。
- ボイス(音声)がないため演出が物足りない
- ゲーム開始時のプロローグを除き、キャラクターのボイスがないため、演出面で物足りなさを感じます。
- 最初から使えるキャラクターが少ない
- ゲーム開始時に使えるキャラクターは8人中2人のみで、残りのキャラクターは特定の条件を達成して解放する必要があります。
メディアレビュー
- Screen Rant[90]
- Loot Level Chill[90]
- Game8[82]
- This Is Game[80]
- COGconnected[79]
- INVEN[75]
製品情報
項目 | 概要 |
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タイトル (日本語) | シェイプ・オブ・ドリーム |
タイトル (英語) | Shape of Dreams |
ジャンル | アクション, ローグライト, RPG, アドベンチャー |
開発元 (Developer) | Lizard Smoothie |
販売元 (Publisher) | NEOWIZ |
発売日 | 2025年9月11日 |
プラットフォーム | PC |
プレイ人数 | 1~4人 |
日本語(インターフェース) | 対応 |
日本語(字幕) | 対応 |