株式会社バンダイナムコエンターテインメントより2025年9月18日に発売された、Nintendo Switch™、PlayStation®5、Xbox Series X|S、STEAM®に対応のアクションアドベンチャー『トワと神樹の祈り子たち』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
74
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
『トワと神樹の祈り子たち』は、日本の伝統美を感じさせる世界で、心に響く物語とキャラクター描写をアクションゲームの仕組みに組み込んだ作品として評価されています。
その理由は、手描きのような美しい見た目や、主人公と守護者たちが織りなす物語、そして冒険のたびに発展していく里での交流といった、感情に訴えかける要素が高く評価されている点にあります。一方で、戦闘の快適さを損なう武器の耐久力システムや、単調になりがちな冒険の繰り返し、ゲームのテンポを乱す長い会話シーンなど、ゲームプレイの根幹に関わる部分には否定的な意見が見られます。
具体的には、クリア後に仲間を犠牲にするという重い選択が物語に深みを与えている点や、キャラクター同士の特別な会話イベントが評価されています。しかし、その犠牲システム自体がゲーム的な報酬に乏しいという指摘や、戦闘中に頻繁な武器の持ち替えが必須となる耐久力の仕組みが、作業的で戦闘の流れを悪くしているといった点が挙げられています。また、武器作りのミニゲームはユニークで作り込まれていると評価される一方で、操作が複雑で分かりにくいという意見もあります。
このように、本作は魅力的な物語と世界観を体験できる一方で、戦闘や進行の仕組みには快適さや手応えの面で課題が指摘されています。プレイヤーが物語への没入感を重視するか、アクションゲームとしての遊びやすさを重視するかによって、評価が分かれる作品と言えるでしょう。
評価ポイント
このゲームの一番の魅力は、アクションゲームなのに、まるで物語を読むように夢中になれるところです。主人公のトワと個性豊かな仲間たちとの絆が丁寧に描かれていて、プレイヤーは自然と彼らに感情移入してしまいます。だからこそ、クリア後に仲間の一人を犠牲にする選択はとても重く、心に響きます。冒険の拠点となる里も、ただの拠点ではなく、クリアするたびに時間が進んで発展していくので、里の成長を見守る楽しみもあります。
- 心惹かれる、手描きのような絵と音楽
- 日本の水墨画を思わせる手描き調のグラフィックが、とにかく美しいと評判です。キャラクターたちの表情やデザインも生き生きしており、崎元仁氏が手がける音楽が、激しい戦闘や穏やかな日常の場面を盛り上げます。
- 二人一組で戦う、独特の戦闘システム
- プレイヤーが操る近接攻撃役の「ツルギ」と、魔法でサポートする「カグラ」の二人一組で戦うのがこのゲームの戦闘スタイルです。どのキャラクターを組み合わせるかで戦い方がガラリと変わるため、色々なペアを試すのが楽しくなります。
- 組み合わせで面白さが変わる、高いリプレイ性
- どの仲間を「ツルギ」と「カグラ」にするかで遊びの感覚が大きく変わるため、一周だけでは遊びきれない魅力があります。クリア後には里で新しい物語が待っているのも、繰り返し遊びたくなる理由です。
- 里の成長を見守り、住民と交流する楽しみ
- 冒険の合間に訪れる里では、時間が流れており、住民たちが年を取り、世代交代していく様子が見られます。住民と会話したり、釣りや武器作りをしたりと、激しい戦闘の合間の心休まる時間として楽しめます。
- 奥が深く、やりごたえのある武器作り
- 武器作りは、日本の伝統的な刀作りを体験できる、こだわりのミニゲームになっています。素材を選び、タイミングよくボタンを押して刀を鍛え上げる工程は面白く、刃の形や柄を自分好みに変えられるのも魅力です。
- 自分だけの戦い方を見つける戦略性
- 冒険の途中で手に入る強化要素や、里でできる永続的なパワーアップを組み合わせることで、自分だけのキャラクタービルドを考える楽しみがあります。どの能力を伸ばし、どの仲間と組むか、戦略を練るのが面白さにつながっています。
- 仲間たちの意外な一面が見られる「絆イベント」
- 冒険の途中、特定の組み合わせの仲間同士で発生する特別な会話イベントがあります。キャラクターたちの普段は見せない一面や関係性が描かれ、彼らのことがもっと好きになります。色々な組み合わせを試したくなる、良い動機付けになっています。
不評ポイント
このゲームで特に不満の声が多いのが、武器の耐久力のシステムです。戦闘中に攻撃を続けると武器の威力が落ちるため、絶えず二本の刀を持ち替えなくてはなりません。この頻繁な武器交換が戦闘のテンポを悪くしており、ただ面倒なだけだと感じられています。しかも、武器を替えればすぐに耐久力が全回復するため、戦略的な意味が薄く、やらされている感が強いという意見が目立ちます。
- ごちゃごちゃで分かりにくい、アイテム管理
- 冒険で手に入るアイテムや装備の種類が多すぎて、管理するのが大変だという声があります。特にゲームに慣れないうちは、何が重要なのか分かりにくく、ごちゃごちゃして感じやすいようです。
- 物語の重さに見合わない、犠牲システム
- 仲間を犠牲にするという設定は物語を重厚にしていますが、その選択をした後の見返りが少なく、感情を揺さぶられる場面に乏しいという指摘があります。ゲームの仕組み的にも、誰かを失うデメリットが少ないため、拍子抜けしてしまうようです。
- 変化に乏しく、単調になりがちな冒険
- 冒険の流れが「エリア攻略→中ボス→大ボス→犠牲」という一本道で、代わり映えしないため、すぐに作業のように感じられてしまうという意見です。何度も同じことの繰り返しで、飽きやすい点が挙げられています。
- 攻撃の手応えが薄く、キャラの個性も感じにくい戦闘
- 攻撃が軽く感じられ、「斬っている」という爽快な手応えがあまりないようです。また、キャラクターごとに能力の違いはあるものの、実際の戦闘ではあまり差が感じられず、誰を使っても同じような戦い方になりがちです。
- 足手まといになりがちな仲間キャラクター
- サポート役の仲間(カグラ)が敵の攻撃を受けやすく、助けになるどころか足手まといに感じることがあるようです。二人プレイの際も、二人目のプレイヤーは役割が制限されすぎていて、あまり楽しめないという声もあります。
- 話が長く、ゲームのテンポを損なっている
- 会話やカットシーンが長く、テンポの良いアクションの流れを止めてしまうことが多いようです。特に、一度里に戻るたびに会話イベントが挟まるため、すぐに次の冒険に行きたい時にはじれったく感じられます。
- 急に難しくなり、繰り返し作業をやらされる
- ゲームの難易度が一定ではなく、特定のステージから急激に敵が強くなります。先に進むためには、結局、素材集めのために同じステージを何度も周回する必要があり、これが苦痛に感じられるという意見です。
- とっつきにくく、面倒に感じる武器作り
- 武器作りのミニゲームは、伝統の再現にこだわっている反面、操作が複雑で分かりにくいようです。慣れるまでが大変で、面白さを感じる前に面倒くささが勝ってしまいがちです。
メディアサイト
- SpazioGames[83]
- The Games Machine[81]
- Destructoid[80]
- Checkpoint Gaming[80]
- GameBlast[80]
- COGconnected[76]
- Combo Infinito[75]
- Gameliner[70]
- RPG Site[60]
- Try Hard Guides[60]
- Noisy Pixel[55]
- Gamekult[50]
- Video Chums[84]
- Final Weapon[80]
- PSX Brasil[80]
- IGN France[80]
- Gamesurf[80]
- Worth Playing[80]
- Digital Chumps[80]
- Everyeye.it[78]
- GAMES.CH[77]
- GamersRD[75]
製品情報
項目 | 概要 |
---|---|
タイトル (日本語) | トワと神樹の祈り子たち |
タイトル (英語) | Towa and the Guardians of the Sacred Tree |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
開発元 (Developer) | Brownies inc. |
販売元 (Publisher) | Bandai Namco Entertainment Inc. |
発売日 | 2025年9月18日 |
プラットフォーム | Nintendo Switch, PlayStation 5, Xbox Series X|S, PC (STEAM®) |
希望小売価格 | 通常版:3,600円+税 / デジタルデラックスエディション:4,500円+税 |
プレイ人数 | 1人 (フレンドco-op時:最大2人) |
CERO | A |
対応言語 (テキスト) | 日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、中国語(繁体)、中国語(簡体) |
対応言語 (音声) | 日本語、英語 |