2Kより2025年9月12日に発売された、PlayStation®5、Xbox Series X/S、Switch2™、PCに対応のシューターRPG『ボーダーランズ4』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
81
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
『ボーダーランズ4』は、シリーズの核となる要素を磨き上げ、物語とゲームプレイの両面で過去作から大きく進歩した作品として評価されています。
この評価の理由は、過去作で批判された脚本のトーンを改善し、よりシリアスな脅威として描かれる悪役を登場させたことで物語に緊張感をもたらした点にあります。また、グラップルフックなどの新しい移動システムや、武器パーツを組み合わせるカスタマイズ要素を導入したことで、シリーズの持ち味である戦闘と戦利品収集のサイクルがさらに強化されています。
具体的には、ロード画面なしで移動できるシームレスなオープンワールドがシリーズで初めて採用され、垂直方向にも広がりのあるマップを新しい移動アクションで探索できます。戦闘面では、単純な撃ち合いではない戦略的なボス戦が用意されています。しかし、特にPC版では最適化が不十分で、高性能なPCでもフレームレートの低下やカクつき、クラッシュが報告されています。その他にも、ゲーム後半の敵種類の少なさや、ミニマップがないことによる不便さ、複雑なUIなども課題として指摘されています。
結論として、『ボーダーランズ4』は、PC版での技術的な問題を抱えながらも、物語の質を高め、ゲームの仕組みを大きく発展させたことで、シリーズの新たな基準となる体験を提供しているという事実が確認できます。
評価ポイント
過去の作品で見られた、不快で陳腐なジョークやミームに頼った脚本から脱却し、シリアスなテーマとユーモアがバランス良く両立しています。新しい悪役である「タイムキーパー」は、これまでの敵とは異なり、冷静で威圧的な独裁者として描かれており、物語に重みと緊張感を与えています。その結果、ユーモラスな場面がより効果的に映え、プレイヤーが感情を乗せやすいドラマティックな展開が生まれています。
- シリーズで最もタイトで爽快なガンプレイ
- 射撃の感触はこれまで以上に引き締まっており、武器の個性も際立っています。戦闘は流れるように展開し、夢中になれる楽しさがあり、シリーズで最も操作性に優れた作品と評価されています。
- グラップルなどの新しい移動方法で機動性が大幅に向上
- グラップルフックの追加により、移動システムが大きく変わりました。戦闘への介入や高所への移動、隠された戦利品の発見などが可能になり、ゲームに新たな一面を加えています。二段ジャンプや滑空、ダッシュなども加わり、マップの縦方向への移動が楽しくなっています。
- ロードなしでシームレスにオープンワールドを探索可能
- シリーズで初めてオープンワールド構造が採用され、ロード画面を挟むことなく(ファストトラベル時を除く)、洞窟や町、基地などへアクセスできます。変化に富んだ広大な世界を探索し、興味を引く場所を訪れる体験は快適です。
- ライセンスパーツシステムで武器のカスタマイズ性が向上
- 新しいライセンスパーツシステムにより、異なるメーカーの特性を武器に付与できるようになりました。これにより、銃の性能が大きく変化し、自分のプレイスタイルに合わせて武器を調整する実験的な楽しみが生まれています。
- 個性的なVault Hunterと柔軟なビルド構築
- 新しいVault Hunterたちは個性や動機が明確に描かれています。スキルツリーは広範で多様性があり、いつでもポイントを振り直してビルドを試すことが奨励されています。各キャラクターはソロでも協力プレイでも活躍できるように設計されています。
- 戦利品の個別化など協力プレイ体験の改善
- 協力プレイは快適で、戦利品は各プレイヤーに個別でドロップするため、取り合いになることはありません。レベルの自動調整や個別難易度の設定により、スキルレベルが異なるプレイヤー同士でも一緒に楽しめます。また、いつでもフレンドの場所にワープできる機能も便利です。
- 戦略性が求められる手応えのあるボス戦
- ボス戦は、単に攻撃を避けて撃ち続けるだけの内容から脱却し、敵の行動パターンを学習し、武器やスキルを戦略的に使用することが求められる、手応えのあるものになりました。特定のギミックやフェーズが用意されており、MMOのボス戦のような周到な設計がされています。
- ビジュアルの刷新とUI/QoLの改善
- Unreal Engine 5の採用により、グラフィックが大幅に向上しました。UIは整理され、インベントリ管理がよりスムーズになっています。装備中のアイテムとの性能比較が一目でわかるほか、弾薬数などのアップグレードもUI内で直接行えるようになり、進行が効率化されています。
不評ポイント
PC版は最適化が不足しており、高性能なPCでもフレームレートの不安定さやカクつきが頻繁に発生します。4K解像度や最高設定で安定した動作を維持するためには、DLSSのようなアップスケーリング技術の使用が必須だと報告されています。特に、大規模な戦闘中や広大なオープンワールドの新しいエリアに入る際に、クラッシュや大幅なフレームレート低下が発生し、ゲーム体験を損なう要因となっています。
- Steam Deckでは実用的にプレイできない
- Steam Deckでの動作は非常に厳しく、すべての設定を最低にしてもオープンワールドでは約20fpsしか出ず、画質も著しく低下するため、プレイは困難な状態です。
- UIがタブ形式で煩雑かつ操作しにくい
- UIは過度に複雑で時代遅れに感じられます。武器の比較やスキルの確認、ビルド調整のために多くのタブを移動する必要があり、キャラクター強化の作業が面倒になっています。
- ミニマップがなく、頻繁に全体マップを開く必要がある
- ミニマップがないため、目的地へ向かう際に何度もメニューを開いて全体マップを確認し、方向を把握する手間がかかります。
- メインストーリーの一部のボス戦が単調
- 手応えのあるVaultボス戦とは対照的に、メインストーリーには単調で物足りなさを感じるボス戦が一部存在します。
- ゲーム後半は敵の種類が少なく戦闘が反復的になる
- ストーリー中盤までにほとんどの敵の種類が登場し、それ以降は既存の敵の派生形が主になります。そのため、ゲーム後半の戦闘が単調に感じられ、体験が間延びしてしまいます。
- レベルを維持するためにサイドクエストのクリアが必須になりがち
- メインストーリーの敵とレベルを合わせるために、サイドクエストで経験値を稼ぐことが求められます。レベル差があると敵に有効なダメージを与えにくいため、本筋を進める上でサイドクエストが実質的に必須となっています。
- オープンワールド化で各エリアの個性が薄れた
- 完全なオープンワールドになったことで世界は広大になりましたが、過去作のようにエリアごとに区切られていたことで生まれていた、各地域の独自性や丁寧に作られた感覚が失われています。
- 武器の多様性が過剰で選択が煩雑
- 武器の種類が膨大でカスタムパーツも多いため、どの武器が強化になるのかを判断するのが難しい場合があります。また、特定の性能を求めると、実質的に特定のメーカーの武器しか選択できなくなることがあります。
- グラップルが特定のポイントでしか使えず自由度が低い
- グラップルフックは、マップ上のあらかじめ決められた特定のポイントにしか使用できず、移動手段としての自由度は高くありません。
- 特定の地形で乗り越え動作が機能しないことがある
- 壁などを乗り越える動作はほとんどの場面で機能しますが、特定の地形で反応しないことがあり、移動時の挙動が一部不安定です。
- 目的地の方向指示が不安定で分かりにくい
- ミッションによっては目的地までの距離が非常に長い場合があり、進行方向を示すマーカーが不安定で分かりにくくなることがあります。
メディアレビュー
- CGMagazine[100]
- Radio Times[100]
- XboxEra[100]
- Hooked Gamers[95]
- GamersRD[94]
- Impulsegamer[92]
- Gamereactor Denmark[90]
- Digital Trends[90]
- Screenspace[89]
- WellPlayed[88]
- GameSpot[70]
- Jeuxvideo.com[70]
- MGG[70]
- Gaming Age[70]
- Edge Magazine[60]
- Guardian[60]
- Dexerto[60]
製品情報
項目 | 概要 |
---|---|
タイトル (日本語) | ボーダーランズ4 |
タイトル (英語) | Borderlands 4 |
ジャンル | シューター,RPG,アクション,オープンワールド,アドベンチャー |
開発元 (Developer) | Gearbox Software |
販売元 (Publisher) | 2K |
発売日 | 2025年9月12日 |
プラットフォーム | PlayStation 5,Xbox Series X/S,Switch2,PC |
プレイ人数 | 1-4人 |
日本語(インターフェース) | 対応 |
日本語(字幕) | 対応 |