PlayStationの物理ディスクゲーム終了に小島秀夫監督の「デジタルデータですら個人が所有できなくなる」という5年前のコメントが再び注目を集める
2026年07月02日 | #ゲーム #ニュース | GamesRadar+
PlayStationが物理ディスクゲームの販売を終了するというニュースが飛び込み、ゲーム業界に激震が走っています。この発表に対し、ゲームクリエイターの小島秀夫監督が2021年に投稿した「いずれ、デジタルデータですら個人が自分の意思で所有できなくなる」というコメントが再び注目を集めています。当時からデジタルデータの永続性について懸念を表明していた小島監督の言葉が、今日の状況を予見していたかのように受け止められ、多くのゲーマーがその先見の明に驚きと共感を覚えているようです。
小島監督の予言的なコメントが示すデジタル所有の未来
小島監督の2021年のコメントでは、「世界や国、政府、思想、トレンドに大きな変化やアクシデントがあった際、それにアクセスできなくなるかもしれない。愛する映画、本、音楽を自由に利用できなくなり、持たざる者になる。それが恐ろしい。これは強欲ではない」と述べられていました。この発言は、単にゲームのディスクがなくなるという話にとどまらず、デジタルコンテンツ全般の所有権やアクセス権に関する深い懸念を示唆しています。具体的にゲームに言及していたわけではありませんが、今回のPlayStationの発表を受けて、多くのプレイヤーが小島監督の言葉を「予言」として捉え、その真意について議論を深めているとのことです。
過去作品にも見られる小島監督の先見性
小島監督が「ポップカルチャーの預言者」と呼ばれる所以は、今回のような発言だけではありません。『DEATH STRANDING』は2019年の発売ながら、パンデミック後の世界を恐ろしいほど正確に描写していると評価されました。さらに遡ること2001年に発売された『メタルギアソリッド2』では、AIがインターネット上の膨大なジャンクデータを処理し、半真実を私たちに提供する未来を予測していたとされています。彼の作品は、時間の経過とともに現実と見紛うほどリアルに感じられるSF世界を構築しており、ゲーム業界における小島監督への敬愛は、こうした先見の明に裏打ちされていると言えるでしょう。
『P.T.』が示すデジタルゲームの儚さ
デジタルコンテンツの儚さを示す最も痛烈な例の一つとして、小島監督自身が関わっていた『P.T.』が挙げられます。『Silent Hills』の体験版としてリリースされたものの、プロジェクトの中止と小島監督のコナミ退社に伴い、PlayStation Storeから削除されました。さらに、一度ダウンロードしたユーザーでさえ再ダウンロードが禁止されるという異例の措置が取られました。『P.T.』は史上最高のホラーゲームの一つとして評価されており、その再ダウンロード不可という事態は、パブリッシャーがデジタルゲームの行方に無関心である場合に何が起こるかを示す極端な例として、その名を強く残しています。大切なゲームを手元に置いておきたいという思いは、決して「強欲」ではないと小島監督は強調しています。