スピードランイベント「Games Done Quick」がサウジアラビア資本のSNKとの『メタルスラッグ』30周年記念配信を中止。視聴者からの批判を受け、スポンサーシップを撤回する決断を下しました。
2026年07月14日 | #ゲーム #イベント | Eurogamer
スピードランイベント「Games Done Quick(GDQ)」は、SNKがスポンサーを務める予定だった『メタルスラッグ』30周年記念配信を、開催直前に中止しました。この中止は、SNKがサウジアラビア資本の企業に買収されたことに対し、視聴者から批判が殺到したことを受けたものです。GDQは人権へのコミットメントを掲げる団体であるため、今回の判断に至ったとされています。
スポンサーシップの背景と視聴者の反応
GDQは「Summer Games Done Quick 2026」の閉幕後、SNKとの提携により『メタルスラッグ』30周年を記念する配信を予定していました。しかし、SNS上では配信前から、SNKがサウジアラビア政府系企業「Electronic Gaming Development Company(EGDC)」に株式の96%を保有されていることを問題視する声が上がっていました。GDQが「国境なき医師団」への寄付を募るイベントであること、そして「国境なき医師団」がサウジアラビア主導のイエメン空爆による犠牲者への支援を行っていることから、SNKとの提携は団体の方針と矛盾すると指摘されたのです。
GDQの対応と今後の展望
視聴者からの強い批判を受け、GDQは配信開始後すぐに中止を決定しました。そして、公式サイトを通じて「このスポンサーからの資金を受け入れず、今後もこのスポンサーと協力することはない」との声明を発表しました。また、「コミュニティが私たちに期待するレベルの精査を行うことに失敗し、深く後悔しており、全責任を負う」と謝罪しています。今回の決定は、ゲーム業界における企業の所有権と人権問題という、近年注目されているデリケートな問題が浮き彫りになった形です。GDQのコミュニティからは概ね肯定的な反応が寄せられていますが、このような重要な決定が迅速に行われることに懸念を示す声も一部で上がっています。