スピードランイベントGDQがSNKとのコラボ企画を中止、サウジアラビア政府系ファンドとの関連にコミュニティから批判殺到
スピードランイベントを主催するGames Done Quick(GDQ)が、『METAL SLUG』30周年記念のスピードラン企画をSNKと共同で開催すると発表しましたが、この提携がコミュニティから強い反発を受け、途中で中止となる事態が発生しました。SNKの主要株主がサウジアラビア政府系の企業であることから、GDQの掲げる人権と包摂の価値観に反するとの意見が多数寄せられたとのことです。
SNKとの提携が物議を醸した背景
GDQは、サマーゲームズドンクイックで国境なき医師団へ多額の寄付を集めたばかりでした。その直後、SNKと『METAL SLUG』30周年記念のスピードラン企画を発表しましたが、この発表はすぐさまSNS上で批判の的となりました。というのも、SNKはサウジアラビア政府の政府系ファンドであるPublic Investment Fund(PIF)が96%の株式を保有しており、このPIFはサウジアラビア政府と密接な関係にあるとされています。サウジアラビア政府は、ジャーナリストの殺害疑惑を含む広範な人権侵害が指摘されており、特に性的少数者(LGBTQ+)への迫害は法律で罰金、鞭打ち、投獄、さらには死刑さえも認められている状況です。GDQはこれまで性的少数者コミュニティを支援する姿勢を示してきたため、今回の提携はGDQの価値観と矛盾すると多くのユーザーが指摘しました。
コミュニティの反発とGDQの対応
SNS上では、「この提携は違う」「GDQが成功したのは多くの性的少数者の協力があったからだ」「サウジアラビアと提携する必要はない」といったコメントが殺到しました。また、国境なき医師団が支援する病院がサウジアラビア政府によって爆撃された事件に言及し、「チャリティの目的そのものが裏切られている」と憤る声も上がりました。これらの強い反発を受け、GDQはイベントの途中で『METAL SLUG』のストリーム中止を発表しました。「今回の提携からの資金は受け取らず、今後このスポンサーと再び協力することはない」とし、「GDQは人権と包摂を支援することにコミットしており、この提携がそれらの価値観と矛盾することを認識している」と説明しました。さらに、「コミュニティが期待するレベルの審査を怠ったことを深く後悔し、全責任を負う」と謝罪しています。