『PUBG: Battlegrounds』の研究で判明!AI対戦相手がプレイヤーの自信を高めフレンドとの協力プレイを促進する新たな可能性とは?
2026年07月16日 | #ゲーム #アプデ | Digital Trends Gaming
AI(人工知能)は、これまで人間関係を希薄にする要因として語られることが多かったのですが、新たな研究によってその逆の可能性が示唆されています。人気のバトルロイヤルゲーム『PUBG: Battlegrounds』を対象とした調査では、AIを導入することでプレイヤーの自信が高まり、結果としてフレンドとの協力プレイが増えるという興味深い結果が出ています。AIが単なる自動化のツールではなく、ユーザー体験を向上させる可能性を秘めていることが明らかになった形です。
AIがもたらすプレイヤーの自信向上
『PUBG: Battlegrounds』は2017年のリリース以来、世界的な人気を博しましたが、多くの対戦ゲームと同様に、熟練プレイヤーの増加によって新規プレイヤーが定着しにくいという課題を抱えていました。フロリダ大学ウォリントン経営大学院のリアンフェイ・チウ教授によると、経験豊富なプレイヤーが初心者の参入障壁になっていたとのことです。この状況を改善するため、2020年に開発元のKraftonは一部のマッチにAI制御の対戦相手(ボット)を導入しました。これらのボットは、平均的な人間プレイヤーよりも少し弱めに設定されており、新規プレイヤーがゲームに慣れ、より長く生き残り、勝利を体験できるように意図されていました。プレイヤーはマッチにボットが存在することを知っていましたが、どの相手がAIで、どの相手が人間であるかを区別できない仕様だったため、どの勝利も本物であるかのように感じられたと言います。
自信が育むチームワークの向上
AI対戦相手の導入は、予想以上に大きな影響をもたらしました。研究者たちの観察によると、AI導入後、プレイヤーは『PUBG』をプレイする時間が約50%増加し、マッチ数も大幅に増えました。さらに重要なのは、単にボット相手に楽な勝利を重ねていたわけではないということです。チームプレイは28%も増加しており、初期の成功を通じて自信を得たプレイヤーが、ソロプレイよりもフレンドと積極的にパーティを組むようになったことを示しています。研究者たちは、隠されたAI対戦相手が心理学でいう自己効力感、つまり「自分には成功する能力がある」という信念を高めたと考えています。プレイヤーがより有能だと感じ始めることで、チームベースのマッチに貢献し、チームメイトを助ける責任を負うことに抵抗がなくなったと分析しています。この考え方はゲームの枠を超え、AIが単なる労働力の代替ではなく、スキルアップのためのトレーニングパートナーとして機能する可能性を示唆しています。新しい従業員の研修や、新しいソフトウェアの習得、競技性の高いゲームの初心者支援など、AIは自信を育むツールとして活用されるかもしれません。