イギリスの老舗ゲーム小売店「Game」が経営破綻、その背景には消費者の行動変化、激しい競争、そして「ブレグジット」が影響か
2026年07月20日 | #ゲーム #発売 #ハード・周辺機器 | Eurogamer
イギリスのゲーム小売店「Game」が経営破綻した件について、詳しい報告書が公開されました。この報告書では、同社の清算に至った要因として、消費者の行動変化、激しい市場競争、そして「ブレグジットに伴う不確実性」が挙げられています。長年にわたる事業上の苦境と課題が積み重なり、最終的に債務不履行に陥ったとのことです。
経営破綻の具体的な要因
「Game」の経営破綻は、いくつかの複合的な要因によって引き起こされました。まず、消費者の行動が物理的なゲームソフトからデジタルダウンロードへと大きく移行したことが挙げられます。これにより、実店舗での売上が減少し、事業モデルの転換が求められました。次に、ゲーム業界内での競争が激化したことも大きな打撃となりました。オンラインストアや大手量販店との価格競争に巻き込まれ、収益性が悪化したようです。さらに、「ブレグジットに伴う不確実性」も影響を与えたとされています。これは、イギリスの経済全体に与えた影響が、消費者の購買力低下につながり、ゲーム市場にも波及したと見られています。
事業環境の悪化と将来性
同社の経営状況は、2016年以降急速に悪化しました。2016年には前年比71%の減益となり、翌年には営業損失を計上しています。2019年には損失がさらに拡大し、最終的には株主であるFrasers Groupが知的財産権を取得する形で事業を売却しましたが、これも会社の立て直しには繋がりませんでした。2025年の年末商戦期も不振に終わり、経営陣は事業の継続が不可能と判断したとのことです。報告書では、2020年以降、主要なゲーム機本体の新作が発売されていないことや、半導体不足によるさらなる発売延期も指摘されています。
今後のゲーム市場の動向
今後のゲーム市場の動向も「Game」にとっては厳しいものとなるでしょう。例えば、今年最大のリリースとされる『グランド・セフト・オート6』は、物理ディスクが付属しない見込みです。また、ソニーも2028年以降はディスク生産を停止する計画があるとのことで、実店舗を訪れる理由がますます少なくなることが予想されます。次世代ゲーム機であるPlayStation 6やXbox Helixの発売時期も未定であり、仮に発売されたとしても、部品不足や価格高騰により、消費者が購入できる規模が実店舗の存続を支えるほどにはならない可能性も示唆されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 負債額 | 1600万ポンド |
| 経営破綻時期 | 2026年2月 |
| 管理人任命時期 | 2026年4月 |