元Ubisoftディレクターが大規模ゲーム開発を「燃える樽が落ちてくるよう」と表現!『アサシン クリード Hexe』開発リーダー離脱の背景に迫る
元Ubisoftの著名ディレクターであるクリント・ホッキング氏が、大規模ゲーム開発の裏側について衝撃的なコメントを発表しました。かつて『スプリンターセル』や『ウォッチドッグス』シリーズを手がけた同氏は、巨大な開発チームを率いることが「建設現場から燃える樽が落ちてくるようなもの」と表現し、その困難さを人気アーケードゲーム『ドンキーコング』の状況に例えています。この発言は、同氏がUbisoftを退社して数ヶ月後のことです。
大規模開発におけるコミュニケーションの課題
ホッキング氏は、チーム規模の拡大とともに自身の役割がどのように変化したかを語っています。『スプリンターセル カオスセオリー』を開発していた頃は、担当者のデスクへ直接赴き、具体的な意見交換ができたとのことです。例えば、プレイヤーの誘導を助けるための照明の配置といった細かな指示も、その場で可能だったと振り返っています。しかし、1,000人規模のプロジェクトになると、状況は一変するようです。会議には30人ものディレクターやプロデューサー、プロジェクトマネージャーが集まるものの、実際にコンテンツを制作したレベルデザイナーが同席しないことも珍しくないといいます。彼らは次の会議のために別の作業をしているため、発言内容はメモされ、タスク管理ツールに入力されるだけで、具体的な改善には数週間かかることもあるようです。
『アサシン クリード Hexe』からの離脱と今後の展望
ホッキング氏は、今年初めにUbisoftを去り、『アサシン クリード Hexe』の開発リーダーの座を離れました。同作は2027年リリース予定の大作とされており、現在も開発は順調に進んでいるとのことです。ホッキング氏の後任には、『アサシン クリード』シリーズのコンテンツ責任者であるジャン・ゲスドン氏が就任しています。ゲスドン氏はシリーズの多くのタイトルに携わってきた経験豊富な人物であり、その手腕に期待が寄せられています。ホッキング氏が最後に発売にこぎつけたタイトルは2008年の『Far Cry 2』以降、2020年の『ウォッチドッグス レギオン』のみとなっており、巨大プロジェクトにおける開発の難しさが浮き彫りになった形です。