エレクトロニック・アーツがサウジアラビア政府系ファンド主導のコンソーシアムにより非公開企業へ移行!その背景と今後の動向を徹底解説
2026年08月05日 | #ゲーム #発売 | Polygon
エレクトロニック・アーツ(EA)は、サウジアラビア政府系ファンドであるPublic Investment Fund(PIF)と、ジャレッド・クシュナー氏が設立したAffinity Partners、そしてSilver Lakeによる共同出資のもと、非公開企業へ移行しました。この全額現金取引は総額490億ドルに達し、8月4日に取引が完了したことをEAが正式に発表しています。これにより、『Madden』シリーズなどで知られるEAは、今後は上場企業としての道を歩むことになります。
新たな経営体制と関与する主要プレイヤー
今回の買収劇には、主要な3つのパートナーが関与しています。まず、PIFはサウジアラビアの国営ソブリン・ウェルス・ファンドで、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が事実上の責任者を務めています。彼らは総資産9,250億ドルを運用しており、近年、ゲーム業界への投資を積極的に拡大しています。次に、Silver Lakeは1999年創業のテクノロジー特化型投資会社で、2025年12月31日時点で1,020億ドルの運用資産を持つ大手ファンドです。そして、Affinity Partnersは、ドナルド・トランプ元大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏が2021年に設立した投資会社で、主にPIFからの資金提供を受けています。
EAのクリエイティブへの影響と懸念の声
EAは、新たなオーナーシップのもとでも「クリエイティブなコントロールを維持し、クリエイティブな自由とプレイヤーファーストの価値観を継続する」と公に表明しています。しかし、社内からは懸念の声も上がっており、特に『The Sims』シリーズのような、同性愛関係を許容するコンテンツが保守的なサウジアラビア政府の政治的影響を受けるのではないかという不安が広まっています。過去にはPIFが所有するSNKのゲーム『Fatal Fury: City of the Wolves』に、サウジアラビアとの関連性が指摘されるクリスティアーノ・ロナウド選手やDJサルヴァトーレ・ガナッチ氏がゲストキャラクターとして登場した事例があり、こうした前例がEAのコンテンツにも影響を及ぼす可能性も指摘されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 買収総額 | 490億ドル |
| 買収完了日 | 2026年8月4日 |
| 形態 | 非公開企業化 |