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エレクトロニック・アーツがサウジアラビア政府系ファンドによる買収を完了、大規模な人員削減の可能性が浮上するとの報道

2026年08月05日 | #ゲーム #ニュース | VGC

エレクトロニック・アーツがサウジアラビア政府系ファンドによる買収を完了、大規模な人員削減の可能性が浮上するとの報道

エレクトロニック・アーツ(EA)がサウジアラビアの政府系ファンド(PIF)による買収を完了し、その結果として大規模な人員削減に踏み切る可能性があると報じられています。今回の買収は、PIF、Silver Lake、Affinity Partnersで構成される投資家コンソーシアムがEAを完全に所有することになり、中でもPIFが93.4%を保有しています。

巨額買収と高まるコスト削減圧力

今回の買収は、EAにとって史上最大のレバレッジド・バイアウト(LBO)となりました。LBOとは、買収コストの大部分を借入金で賄い、買収対象会社の資産や将来のキャッシュフローを担保にその借入金を返済する手法です。ブルームバーグの記者ジェイソン・シュライアー氏によると、これによりEAは合計で約550億ドルの負債を抱え、年間約30億ドルもの利息支払いが必要になるとのこと。EAのEBITDA(金利・税金・減価償却費控除前利益)は約30億ドルとされており、利息支払いはかろうじてカバーできるものの、負債を減らすためにはコスト削減が不可欠な状況となっています。

組織効率化の名の下での人員削減か

EAはすでに債権投資家に対し、年間経費を削減する意向を伝えており、その中には「組織効率化」として2億ドルの削減が含まれています。この「組織効率化」は、実質的に大規模な人員削減を意味するとシュライアー氏は指摘しています。EAは近年、すでに何度か人員削減を実施しており、昨年はReutersが300~400人のスタッフを解雇し、Respawn Entertainmentで約100人を削減したと報じました。さらに2026年3月には、『Battlefield 6』の開発に携わったCriterion、Dice、Motive、Ripple Effectなどのスタジオで、従業員の削減があったことも確認されています。

サウジアラビア政府系ファンドのゲーム業界への投資

経済多角化と人権問題

今回の買収を主導したサウジアラビアのPIFは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子がサウジアラビア経済の石油依存度を下げることを目標としているため、その中心的な役割を担っています。PIFはすでにTake-Twoなどのビデオゲーム企業に数十億ドルの株式を保有しており、SNKなどの企業も傘下に収めています。サウジアラビア当局は近年、ゲーム業界への投資が王国の近代化に貢献すると述べていますが、同国の人権侵害が強く批判されていることもあり、議論を呼んでいます。特に、皇太子はジャーナリストのジャマル・カショギ氏の殺害を命じたと米国情報機関から告発されており、同国は女性活動家やLGBTQI+の権利を弾圧してきた歴史もあります。