EAが180億ドルの負債を抱え、大規模なリストラを実施する可能性が浮上──ファンはAI導入や課金要素の増加に懸念を表明し、ゲームコミュニティでは今後の動向に注目が集まる
2026年08月05日 | #ゲーム #ニュース | Polygon
サウジアラビアの政府系ファンドであるPublic Investment Fundや、プライベートエクイティファンドのSilver Lake、Affinity Partnersといった複数の投資家が、Electronic Arts(EA)のレバレッジド・バイアウトを完了したとのことです。これにより、EAは180億ドルもの巨額な負債を抱え、年間およそ15億ドルの利息を支払う必要が生じています。この利息支払いを確実にし、さらに利益を確保するためには、大幅な予算削減が避けられない状況となっており、残念ながら、これは従業員の大規模なリストラに繋がる可能性が高いと報じられています。
EAが直面する大規模リストラの可能性
ブルームバーグの記者であるジェイソン・シュライアー氏によると、今回のバイアウト後、EAの最優先事項はコスト削減になるとしています。EAは投資家に対し、年間で7億ドルのコスト削減を目指すと伝えており、その大部分にあたる5億ドルが「組織効率化」によるものとされています。シュライアー氏はこの「組織効率化」がリストラを指していると見ており、5億ドルという規模から考えると、数百人、もしかすると数千人もの従業員が影響を受ける可能性があると指摘しています。EAの年間EBITDA(税引前利益に支払利息と減価償却費を加えた値)は約20億ドルとされており、これにより利息の支払いは可能と見られていますが、それでも大幅なコスト削減は必須となるようです。
AI導入とゲームコミュニティの反応
EAは以前から従業員に対し、生産性向上のためにAIの活用を推進してきました。しかし、多くのオブザーバーは、これが予算削減とコスト圧縮のための口実であると見ています。今回の大規模リストラが現実のものとなれば、AIの導入はもはや推奨事項ではなく、必然となるかもしれません。ビデオゲーム業界ではAIの利用がますます一般的になってきていますが、多くのファンは依然としてAI導入に否定的な意見を表明しており、反発の声も少なくありません。それでも、年間予算におけるコスト削減が大きな比重を占めるとなれば、選択肢は限られてくるでしょう。
ファンによるボイコットと懸念
今回のバイアウトに対しては、すでに多くのファンやストリーマーが不満を表明し、EAのゲームやプラットフォームのボイコットを試みる動きも見られましたが、現状では効果は限定的です。もし、これらのリストラが実際に大規模に行われることになれば、ゲーマーたちはさらに反発し、EAとそのゲームを完全に放棄する可能性も指摘されています。また、多くのファンは、将来的にゲーム内広告の導入や、EAがすでに悪名高いマネタイズ手法の追加など、さらなる課金要素が増えるのではないかという懸念を抱いています。