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『Horrified: Dungeons & Dragons – Ravenloft』は原作再現が魅力だがシリーズの新鮮味は薄い

2026年08月26日 | #レビュー | GamesRadar+

『Horrified: Dungeons & Dragons – Ravenloft』は原作再現が魅力だがシリーズの新鮮味は薄い

ゴシックホラーと協力型ストラテジーを組み合わせた『Horrified: Dungeons & Dragons – Ravenloft』は、Curse of Strahdの魅力をボードゲームに凝縮した作品です。クラスや固有能力、モンスターごとの攻略ギミックによって遊び応えを生み出している一方、シリーズ経験者には新鮮味が薄く感じられます。

D&Dの名作キャンペーンを協力プレイで再現

本作は1〜5人で遊べる協力型ボードゲームで、プレイヤー全員が力を合わせて盤上を徘徊するモンスターを倒します。モンスターに攻撃されたり村人が殺されたりすると「terror」メーターが上昇し、一定値に達すると敗北です。

村人の救出と、敵を倒すために必要な行動のどちらを優先するか迫られる場面も多く、単純に全員を助ければよいわけではありません。モンスターの移動や攻撃、必要なアイテムの出現位置にはランダム性があり、状況に応じて優先順位を組み替える判断が求められます。

本作ではWarlock、Paladin、Druid、Ranger、Sorcererの5クラスから選択でき、それぞれd20を使って固有能力を発動します。登場する敵は、Baba Lysagaと歩く小屋、Gulthias Tree、Carionette、そして吸血鬼の王Strahd von Zarovichです。いずれも専用の撃破条件を持っており、単純な戦闘だけでは倒せません。

原作ファンを喜ばせる専用ギミック

Strahdを倒すには、タロットカードで示される3つのアイテムを探し出さなければなりません。占い師Madam Evaのテントで必要な情報を得る流れも含め、Curse of Strahdの展開を知るファンほど楽しめる構成です。

クラス能力に加えて、プレイ中いつでも使える「Dark Pacts」も登場します。恒久的なボーナスを得られる代わりに大きなデメリットが付く仕組みで、たとえばRangerは同じマスでターンを終えた別のキャラクターにダメージを与えるようになります。強力な効果をいつ使うかが重要で、便利だからと早期に頼ると後の行動を制限されかねません。

敵ごとの個性も明確です。Baba Lysaga戦では迷路の各ルートから手下を排除し、ジェムのトークンを最下部まで移動させます。一方、Gulthias Treeは自ら盤上を動かず、Tree Blightsを送り込んでプレイヤーを追い詰めます。原作の要素を取り入れながら、敵ごとに異なる対処を要求する点は本作の強みです。

シリーズ経験者には物足りなさも

原文筆者は、Horrifiedシリーズの協力プレイ、適度な難度、個性的な新モンスター、そして美しいビジュアルを高く評価しています。プレイヤー数が多いほど自分のターンが回ってくるまで時間がかかり、その間に敵が迫ってくるため、難度と緊張感が増すとのことです。

ただし、シリーズの基本システムは過去作から大きく変わっていません。モンスターの行動によっては、開始直後から敵に囲まれたり、必要なアイテムがなかなか出なかったりする不運も起こります。先の展開を長く計画できない点を、運任せで不満と感じるプレイヤーもいるでしょう。

原文筆者は、本作をHorrifiedシリーズの入門作としては優れた作品と評価しています。ゴシックホラーや複雑すぎない戦略ゲームを求める人、特にCurse of Strahdに思い入れがある人には魅力的ですが、過去作を何本も遊んできた人にとっては「小規模なアップデート」にとどまり、大幅な刷新とは感じにくい作品です。