『Murals』は童話を彩る直線型アクションゲームとして2027年に登場
2026年08月30日 | #ゲーム | Game Informer
童話の世界を舞台に、絵画のようなビジュアルとアリーナ型の戦闘を組み合わせた新作アクションゲームが登場します。Dlala StudiosがGamescom 2026で披露した『Murals』は、『人魚姫』や『ラプンツェル』など古典童話を独自にアレンジし、ローグライトではなく物語を追う直線型の冒険として展開されます。30分間のプレビューでは、近接攻撃と魔法銃を切り替える戦闘や、冒険全体を通じて使えるカスタマイズ要素が紹介されました。
古典童話をDlala Studios流に再構成
本作でプレイヤーが操作するのは、その名も「The Hero」。物語の題材には『人魚姫』や『ラプンツェル』、『ルンペルシュティルツヒェン』などが含まれますが、ゲームディレクター兼Dlala Studios CEOのAJ Grand-Scutton氏は、これらがディズニー版の物語ではないと説明しています。ディズニー作品の開発経験を持つ同スタジオが手がける作品ではあるものの、ベースとなるのはハンス・クリスチャン・アンデルセンらによる古典童話で、そこにスタジオ独自の解釈を加えているとのことです。
プレビューで披露されたのは、人魚姫の物語を題材にしたエリアでした。そこでは、人魚姫がタコのような髪を頭から浴槽へ垂らした状態で、動くバスタブに乗っています。彼女を助けようとするThe Heroのそばには、混沌によって生まれた失敗作のスケッチ「Toast」が同行します。世界を乱している怪物たちは「The Distorted」と呼ばれ、物語には不吉でいたずら好きな人物「The Creator」も関わっているようです。
The Heroはまったく話さないキャラクターではないものの、発言は少なく、会話の大部分は無邪気でどこか愛らしいToastが担当します。今回の短いデモだけでは物語全体の構造までは確認できませんでしたが、古典童話の登場人物と、The HeroやToastのような本作オリジナルのキャラクターを組み合わせている点が特徴です。
見下ろし型アリーナで武器を使い分ける戦闘
戦闘は、敵ごとに得意分野を持たせたDoomの設計や、見下ろし視点のアリーナ戦闘と戦闘後の強化要素を備えたHadesから影響を受けています。前作Disney Illusion Islandには戦闘が存在しなかったため、本作はDlala Studiosにとって大きな方向転換となります。
画面上では攻撃やエフェクトが鮮やかな色彩で描かれ、絵筆で描いたような背景と派手なアクションが一体化しています。The Heroは、近接戦闘向けの万能武器「Dixie Cut」と、魔法の銃にあたる「Dragon Medallion blaster」を装備。剣で敵を直接攻撃しつつ、銃で距離を保ちながら迫ってくる敵をけん制できます。
操作感はHadesに近いように見えるものの、ローグライトではありません。ステージは物語に沿って進む直線型の冒険で、戦闘エリアもHadesより小さく設計されています。各エリアには固有の障害物や環境ハザードが配置され、単純な円形のアリーナにならないよう敵の進路やプレイヤーの移動範囲を変化させます。そのため、攻撃力だけでなく、敵との距離や立ち位置を常に意識する必要がありそうです。
永続する強化要素とキャラクター成長
人魚姫のエリアでは、幻想的なカカシの「Magic Dave」が登場し、「Eeries」と呼ばれる戦闘用の変更要素を販売します。EeriesはHadesのBoonsに近い役割を持つものの、戦闘ごとに消える一時的な強化ではなく、冒険全体を通して保持されます。装備と解除を自由に切り替えられるため、敵や武器に合わせて戦闘スタイルを調整できます。
デモでは、Dragon Medallion blasterの弾が命中した際、一定確率で敵を凍結させるEerieを取得しました。その後は武器を剣から「Wolfhammer」に変更し、近接攻撃が命中した敵を一定確率で感電させる「Chain 'Em Eerie」と組み合わせています。武器そのものの変更とEeriesの組み合わせによって、同じエリアでも異なる攻撃構成を試せる仕組みです。
成長システムは比較的シンプルで、敵との戦闘で経験値を獲得し、連続撃破によるボーナスも得られます。レベルアップではThe Heroの攻撃力や体力などを強化できますが、プレビューでは具体的なメニュー画面までは公開されていません。
Distortionを使う必殺技と難易度設定
敵を倒すと「Distortion」が蓄積し、The Heroの体力ゲージの下にある専用ゲージを満たしていきます。ゲージが最大になると、アリーナ内の敵を一掃するアルティメット技を発動可能です。技の発動時には、手描きアニメーションによる大規模なビジュアルエフェクトが展開され、絵画的な世界観を強く印象づけます。
人魚姫の海辺のエリアでは、The Heroが靴で滑走する場面も確認されました。靴は見た目としてはHeelysのようなもので、移動しながら敵の攻撃を避けたり、戦闘エリアを素早く横切ったりできます。デモはボス戦へ到達したところで終わったため、ボスの姿や具体的な攻略方法は明らかになっていません。
難易度について、Grand-Scutton氏は複数の設定を用意し、プレイヤーが本作を簡単にも難しくも調整できるようにすると説明しています。家族で遊べる設計だったDisney Illusion Islandをきっかけに、ゲームに慣れていない新たなファンも増えたと考えられるため、本作でも幅広いプレイヤーを受け入れられる作品を目指しているとのことです。発売は2027年の予定ですが、現時点で詳しい時期は示されていません。