Don't Nod、雇用維持計画を含む「変革プログラム」を開始
2026年09月01日 | #噂・リーク | Eurogamer
『ライフ イズ ストレンジ』シリーズで知られるDon't Nodが、ゲーム業界の経済環境の変化を受けて「変革プログラム」に乗り出します。発表では人員削減を明言していないものの、従業員の雇用維持計画をめぐる協議が予定されており、再び大規模な人員整理に進む可能性が注目されています。
業績指標の悪化を受けて事業モデルを見直し
フランスのゲーム開発・パブリッシャーであるDon't Nodは、経済環境とゲーム開発資金をめぐる状況が「大きく変化」したことに加え、グループの主要な経済指標が悪化したため、運営モデルを適応させる必要があると説明しています。今回の発表は、同社が9月3日に取締役会と従業員代表機関の会合を開き、変革計画の主要項目と今後の対応を市場に開示するという内容です。
会社側は、従業員代表機関である社会経済委員会(CSE)に対し、雇用維持計画を実施する可能性を前提とした情報提供・協議の手続きを開始するとしています。同時に、社内の従業員を代表する労働組合との交渉にも入っているとのことです。発表文では解雇やレイオフという言葉は使われていませんが、雇用維持計画と労組協議が明記されたことで、人員体制の大幅な見直しにつながるとの見方が強まっています。計画の詳細は、9月3日の取引終了後に公表される予定です。
過去にも人員削減、資金繰りへの懸念も
Don't Nodにとって、今回が近年初めての人員削減ではありません。およそ1年前には、カナダのモントリオール拠点でスタッフを削減しています。また同社は6月、資金が底をつく時期が近づいていると明らかにしており、4月に発売した宇宙を舞台にしたアクションアドベンチャーAphelionの業績が期待を下回ったとみられることが、背景の1つになっています。
さらに、開発中のProject P14については、計画がすでに縮小されたと報じられています。今回の変革によって、同社が今後もゲーム開発を継続できるのか、継続できるとしてどの規模の作品を手がけることになるのかは、現時点では分かっていません。Don't Nodは同件についてコメントを求められていますが、記事執筆時点で回答は得られていません。
Aphelionの評価と今後の行方
最新作のAphelionは、Persephoneという惑星で追跡される2人の宇宙飛行士を描く作品です。2人はそれぞれ異なるゲームプレイを提示する設計になっており、Game Passにも提供されたとされています。一方で、Eurogamer、Rock, Paper, Shotgun、IGNはいずれもレビューを掲載しておらず、Metacritic上の評価も中程度にとどまっています。
本作の販売やサービス展開が同社の経営にどの程度影響したのか、発表では具体的な数字は示されていません。Don't NodはRemember Me、Vampyr、Banishers、Jusantなども手がけてきましたが、今回の計画では個別タイトルの扱いだけでなく、開発・出版部門を含む会社全体の運営体制が焦点になります。9月3日の協議とその後の市場開示によって、拠点やスタッフ、今後の開発ラインに関する具体的な方針が明らかになる見通しです。