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『It Takes Two』は2人協力だから成立する仕掛けが随所にある

2026年09月03日 | #ゲーム | DualShockers

『It Takes Two』は2人協力だから成立する仕掛けが随所にある

『It Takes Two』で注目したいのは、単に2人で遊べることではなく、片方だけでは先へ進めない仕組みをゲームプレイの中心に据えている点です。パズルや移動、ボス戦だけでなく、プレイヤー同士が競い合うミニゲームまで、2人の役割分担が体験そのものを形作っています。原文筆者は、その中でも本作が純粋な協力プレイ作品だからこそ成立する場面を8つ挙げています。

能力の違いを使い分ける協力パズル

ローズの部屋にある城では、画面がトップダウン視点に切り替わり、片方が炎、もう片方が氷の力を使って進みます。氷の力を持つプレイヤーは、炎でできた足場を凍らせて2人が渡れるようにします。一方、炎の力を持つプレイヤーは、炎の能力を利用してマップ内を素早く移動できます。どちらか一方の能力だけでは道を作れないため、2人が互いの行動を見ながら進む必要があります。

時計のエリアにある仕掛けも、協力を前提に設計されたパズルです。時計の針が特定のマークを指している間だけ、対応する形の足場が出現します。まず片方がボタンを操作して、必要なマークまで時計を動かし、そのプレイヤーが足場を渡ります。その後、時間を操る能力で時計の針を別のマークへ移動させ、今度はパートナーが進める状態を作ります。先に渡ったプレイヤーが、残った相手のために仕掛けを操作するという役割交代が重要です。

最初のステージとなる物置では、片方がハンマー、もう片方が複数の釘を使います。釘を投げてボタンを作動させている間に、ハンマーを持つプレイヤーが足場を渡る場面があり、ボタンを押すタイミングがずれると相手を安全な場所まで導けません。物置の各所には、2人の道具を別々に使うことで突破できる障害が用意されています。個々の操作技術だけでなく、相手が次に何をするのかを理解して動くことが求められます。

片方の能力をもう片方が成立させる場面

屋根裏のステージでは、メイが歌声を使い、コーディがシンバルを持ちます。該当場面で中心となるのはメイの歌声ですが、彼女の力だけでは前方の物体を破壊できません。コーディが持ち運ぶスピーカーを通して音波を進ませることで、障害物を壊して道を開けます。

この仕掛けでは、2人がそれぞれ別の画面を見られることも役立ちます。メイが音波を放つタイミングと、コーディがスピーカーを適切な位置へ動かすタイミングを合わせやすくなるためです。片方が攻撃や能力を担当し、もう片方がその効果を届ける役目を担う構成は、協力プレイの目的を分かりやすく示しています。

雪の球体のステージでは、メイとコーディが磁石の性質を利用します。2人のうち一方がプラス極、もう一方がマイナス極を受け持ち、磁石の引き合う力と反発する力で仕掛けを解きます。極の違いによって実行できる行動が分かれるため、同じ場所にいても2人が同じ操作をすることはできません。

磁石のパックを壁へ撃ち込み、パートナーがそれを利用して先へ進む場面もあります。自分が直接移動するのではなく、相手の足場や移動手段を作るために能力を使う構造です。どちらが、いつ、どの対象に磁力を使うかを相談しなければならず、能力の違いがそのまま協力の必要性につながっています。

2人で1つの乗り物と戦場を動かす

危険な水域を進む船の場面では、プレイヤーがそれぞれ船の操舵輪を1つずつ担当します。1人で船全体を操作できないため、障害物を避けるには両者が同時に状況を把握し、進行方向を合わせなければなりません。敵との戦闘も発生するため、移動だけに集中すればよい場面ではありません。

この船の場面の最後にはボス戦も用意されています。2人の意識がそろっていなければ、障害物への対応や敵への攻撃が難しくなります。原文筆者は、1つの乗り物を分担して動かす構造が、本作の協力プレイを端的に表しているとしています。

ボス戦全般でも、片方のプレイヤーだけで敵を倒すことはできません。温室のボス戦では、メイが敵を攻撃している間に、コーディがボスを操作し、弱点を露出させます。ムーン・バブーンとの戦いでは、片方がUFOの内部へ入り込んで攻撃し、もう片方が外側でレーザーを避けながら対応します。

ボスごとに役割は異なりますが、どの戦いにも2人で連携しなければ機能しない仕組みがあります。相手が今どの行動を取っているのかを把握する必要があるため、ここでも互いの画面を確認できることが助けになります。原文筆者は、これらの戦闘が本作の完全な協力設計によって成立していると説明しています。

協力だけでなく対戦も成立するミニゲーム

本作には、ステージの進行から離れて遊べるミニゲームも収録されています。協力型のアクションが中心となる通常の場面とは異なり、ミニゲームではプレイヤー同士が競争します。相手を倒すことを目的とするものや、より多くのポイントを獲得するものなど、内容はそれぞれ異なります。

1人用ゲームの中にもミニゲームは存在しますが、原文筆者は本作のミニゲームが2人で遊ぶことを前提に作られている点を重視しています。協力して障害を越えてきた2人が、今度は互いに勝敗を争う構成になっているため、ゲーム全体に別のリズムを加えています。

この8つの場面に共通するのは、2人のプレイヤーが同じ能力を持って単純に作業を分担するのではなく、異なる能力や視点を使って初めて状況を動かせることです。足場を作る、相手の能力を届ける、乗り物を共同で操縦する、ボスの弱点を開くといった役割が連続することで、協力プレイが作品のテーマではなく、進行に不可欠なルールとして組み込まれています。