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『1001: Threads of Mizan』はアラビアンナイトの世界を舞台にした協力アクションアドベンチャー

2026年09月03日 | #発売情報 | Polygon

『1001: Threads of Mizan』はアラビアンナイトの世界を舞台にした協力アクションアドベンチャー

誰も予想していなかった新作として発表された『1001: Threads of Mizan』は、アラビアンナイトを思わせる世界を舞台に、魔法のじゅうたんで空を飛びながら巨大な敵と戦うアクションアドベンチャーです。Gamescom 2026の会場で試遊した原文筆者によると、短時間のデモでも、地上戦と飛行戦闘を組み合わせた派手なボス戦や、仲間と挑む多彩な寄り道要素が確認できたとのことです。現時点で発売日だけでなく、発売時期も決まっていません。

突然の発表で注目を集めた新作

ゲームディレクターのScott Lussier氏は、インタビューで本作について「これまでで最も守り抜かれた秘密」と表現しています。ゲーム業界では発売前の情報がリークされ、正式発表の驚きが薄れてしまうことも珍しくありません。しかし本作は、Gamescom 2026のイベントOpening Night Liveでトレーラーが公開されるまで、ほとんど情報が表に出ていませんでした。アラビアンナイトを題材にしたAAA規模のアクションアドベンチャーという内容も含め、予想外の新作として大きな反響を呼んだと原文筆者は紹介しています。

一方、発表トレーラーだけでは、ジャンルやミッションの構造、物語の進み方までは明らかになっていませんでした。原文筆者が会場で体験したのは、1ステージの一部を切り取った約15分のデモです。Lussier氏はその場で、ゲーム全体の進行や、プレイヤー同士で楽しめる仕組みについても説明したとのことです。

魔法のじゅうたんで空を駆ける協力アクション

本作はシングルプレイを軸にしたアクションアドベンチャーですが、友人と一緒に遊ぶことでさらに楽しめる設計を目指しているとLussier氏は説明しています。チームはアラビアの民間伝承を主な着想元に独自の世界を構築しており、その中にアラビアンナイトの物語を織り込んでいるとのことです。魔法のじゅうたんで飛行し、巨大な敵と戦いながら、物語の中に別の物語が存在するような体験を描くとしています。

デモでは、3人のプレイヤーが崖から飛び降り、魔法のじゅうたんを呼び出して岩だらけの砂漠を飛行しました。移動中には敵の集団と遭遇し、空を飛び続けながら攻撃を仕掛けます。地上での戦闘は、Batman: ArkhamシリーズやSpider-Manシリーズを思わせるテンポの速い形式で、敵を自動的に捉えつつ、弱攻撃と強攻撃、ガード、タイミングを合わせたパリィを使い分ける内容です。原文筆者は、基本の戦闘システム自体は既存作品から大きく逸脱したものではないとしながらも、飛行中の戦闘が加わることで独自の展開が生まれているとしています。

巨大ボスとの空中戦を展開

デモの前半では、Sand Knightと呼ばれるミニボスと戦います。この敵の攻撃を避けながら、3人で連携して攻撃を重ね、相手が体勢を崩したタイミングに集中攻撃を仕掛ける必要があったとのことです。単独で火力を出すだけではなく、敵の動きを見て役割を合わせることが重要な戦闘として描かれています。

その後、プレイヤーたちはジンのNazjushと戦うボス戦へ移行します。Nazjushは4本の腕を持つ神で、プレイヤーたちの約100倍の大きさがあり、11個の目が点滅する頭飾りを身につけています。戦闘中は空中を飛び回りながら、ボスが放つ飛翔物を回避します。そのうえで、呪われた魔法を相手に返してスタミナを削り、攻撃の機会を作っていく流れです。

ボスが最終的に足場の端へ崩れ落ちると、目を1つまたは2つ破壊できる短いチャンスが発生します。巨大な敵の周囲を飛び回り、攻撃を避け、弱体化させ、露出した部位を破壊するという構成は、地上での通常戦闘とは異なる見せ場になっています。原文筆者はこのボス戦を非常に印象的な演出として評価し、同じ水準の戦いが本編の主要ボスに用意されているなら、セットプレイを強みにする作品になる可能性があると述べています。

一本道のステージとハブから広がる探索

各ミッションやレベルそのものは一本道ですが、どの順番で攻略するかはある程度プレイヤーに委ねられます。Lussier氏によれば、ボスは好きな順番で挑戦できます。ただし、メインボスについては例外で、戦うためにいくつかの前提条件を満たす必要があるとのことです。

本作はオープンワールド形式ではありません。その代わり、ハブワールドを拠点として、メイン進行から分岐する任意の活動が多数用意されます。数時間を使ってレースやパズル、墓所の探索に取り組むことも可能だと説明されています。一本道のステージを進むだけではなく、どのボスや寄り道から手を付けるかを選べる構造によって、プレイヤーごとに攻略の順序が変わる設計です。

さらに、通常の世界から自然にたどり着くことはできない「djinn realm」と呼ばれる領域も登場します。Lussier氏はこの場所を「見えない世界」と説明しており、そこへ入るには精神的な旅を経る必要があるとのことです。この領域にはvaultsが存在し、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドの試練に近い要素として、パズル中心、戦闘中心など複数の形式が用意されます。vaultsでの活動は単なる寄り道ではなく、メインの進行にもつながる仕組みです。

作品の方向性を支えるインスピレーション

移動の感覚については、Insomniac GamesのSpider-Manシリーズから影響を受けたとLussier氏は語っています。同氏は、同シリーズが都市をスイングして移動する感覚を見事に作り上げたとし、本作でも魔法のじゅうたんによって同じような移動のファンタジーを実現したいと説明しました。ただし、実際の仕組みはスイングと飛行で異なるため、単純に同じシステムを採用するわけではありません。

世界観の面では、その地域の民間伝承に大きな影響を与えたゲームが参考にされています。Lussier氏は、The Witcherが特定地域の文化を広く知らしめたこと、Black Myth: Wukongが作品の舞台となる地域への理解を深めたことを例に挙げました。また、Ghost of Tsushimaについては、封建時代の日本を扱う作品が数多くある中でも、美しい体験を通じて侍の本質を感じさせた点を評価しています。本作でも、舞台となる地域の雰囲気や文化をプレイヤーに伝えることを重視しているようです。

発売時期は未定、複数の世界を構築中

デモで体験できた範囲について、原文筆者は非常に完成度が高い印象を受けたとしています。ただし、開発チームは現在も世界を積極的に構築している段階で、発売時期を設定していません。Lussier氏は、描きたい物語を実現するには、さまざまな世界を舞台にする必要があると説明しています。

今後登場する世界の例として、失われた都市、かつて栄えた文明、そして何者かに侵食された「腐敗した都市」などが挙げられました。現時点では発売日も発売時期も未定ですが、魔法のじゅうたんによる飛行、協力を前提にした巨大ボス戦、ハブから派生する探索要素をどのように1本の物語へまとめるのかが、今後の注目点になりそうです。