『Wai Wai World Craft』、コナミ作品のクロスオーバーがRoblox風UGCゲームに
2026年09月04日 | #発売情報 | GamesRadar+
コナミの往年のクロスオーバー作品が、懐かしのアクションゲームではなく、ユーザー制作ステージを中心とする基本プレイ無料タイトルとして再構成されています。今回のPress Startショーケースで紹介された『Wai Wai World Craft』は、PCとモバイル向けに展開される予定ですが、原作の魅力と現代的なゲームデザインの方向性には大きな隔たりがありそうです。
ファミコン版から大きく変わったコンセプト
本作の元になったWai Wai Worldは、1988年にファミコン向けに発売された作品です。日本国外のNESでは発売されず、長年にわたって海外のプレイヤーには正式なローカライズ版が届けられていませんでした。一方で、1980年代の任天堂向けゲーム群のなかでも独特な内容を持つタイトルとして、近年のレトロゲームファンから注目されてきたとされています。
原作は、コナミの各作品をモチーフにしたステージを攻略する、悪魔城ドラキュラ風のプラットフォームアクションです。ステージごとに救出対象のキャラクターが用意されており、助け出したキャラクターをプレイアブルキャラクターとして使える仕組みでした。悪魔城ドラキュラのシモン・ベルモンドや、映画を原作とするゲーム版グーニーズのマイキーなど、当時としては珍しいコナミ作品同士の共演が大きな特徴です。クロスオーバー作品が現在ほど一般的ではなかった時代に、複数のゲームシリーズの主人公を1本のアクションゲームへ集めた点も、原作が語り継がれてきた理由の1つです。
ステージ制作とオンライン共有が中心に
今回の新作にも、シモンや魂斗羅の主人公ビルを含むコナミキャラクターが登場します。ただし、原作のように用意されたステージを進める形式ではなく、プレイヤー自身がステージを作成し、オンラインで共有して遊ぶ「UGCプラットフォーム」として設計されています。友人とのマルチプレイにも対応し、遊ぶ側だけでなく、作る側として参加することが前提のゲームです。
エグゼクティブディレクターのHiroshi Tanibuchi氏は、本作について、既存のゲームを素材として使いながら、ルールの変更、新たな敵やゲームシステムの追加、ステージやゲーム世界のカスタマイズができると説明しています。紹介映像で示された制作ツールはMinecraftに近い見た目で、少なくとも確認できる範囲では、作成できるステージはシンプルなプラットフォームアクションが中心となっていました。
Robloxとの類似点と気になる制約
オンラインで作品を作成・共有し、他のプレイヤーと遊ぶという構成や、制作機能の見せ方はRobloxを強く連想させます。原文筆者は、子どもを主な対象とするように見える一方で、コナミのクラシック作品を覚えていない年齢層に向けたゲームとして、Robloxより制限の多い内容になるのであれば企画には問題があるのではないかと批判的に見ています。単に有名キャラクターを配置するだけでは、原作を知らないプレイヤーにとって独自性が伝わりにくいという懸念も残ります。
本作は前回の東京ゲームショウ付近ですでに案内されていましたが、海外では大きな話題にならなかったとのことです。原作が海外展開されなかった事情を考えると、今回の企画が過去作を知るファンへの再発見の機会になるのか、それとも既存のUGCゲームにコナミのキャラクターを加えただけのものになるのかが注目されます。現時点で発売時期は示されておらず、PCおよびモバイル向けに基本プレイ無料で、将来的にサービス開始予定とされています。