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中国ゲーム産業、2025年の市場規模が英国の5倍超に

2026年09月07日 | #その他 | Eurogamer

中国ゲーム産業、2025年の市場規模が英国の5倍超に

欧米のゲーム産業が苦戦する一方、中国のゲーム市場は2025年も大きく成長し、英国の5倍を超える規模に達したとする調査結果が発表されました。市場の拡大は国内向けタイトルだけでなく、世界展開する新作や長期運営型ゲームにも支えられているとのことです。競技シーンやミニゲーム、生成AIの普及も、中国市場の今後を左右する要素として挙げられています。

中国市場は英国の5倍超に成長

ゲーム市場調査会社Niko Partnersは、中国のゲーム産業に関する最新レポートを公開しました。レポートによると、中国市場は2025年に数十億ドル規模の収益を生み、英国のゲーム市場を5倍以上上回ったとされています。英国の市場規模については、同国の業界団体UKIEが公表したデータと比較されています。

Niko Partnersは、中国市場の成長が一時的なものではなく、今後も続くと予測しています。2026年には前年比4%の成長を見込み、2030年に向けても市場規模がさらに拡大するとしています。新作ゲームの好調に加え、長期運営型のタイトルが予想を上回る成果を上げていることが背景にあるとのことです。

その例として、2025年に発売されたWhere Winds Meetが挙げられています。同作はリリースから24時間以内に世界累計プレイヤー数が200万人を突破しており、中国発のゲームが国内市場だけでなく海外でも短期間にユーザーを獲得できることを示しました。

eスポーツとミニゲームが支出を支える

中国のプレイヤー動向にも、市場の特徴が表れています。Niko Partnersの調査では、中国のゲームユーザーの46.5%が何らかの形でeスポーツに関わっており、この割合は2026年に51.3%まで上昇すると予測されています。大会の視聴や関連コンテンツへの接触など、ゲームをプレイする以外の関わり方も含めて、eスポーツが大きな存在感を持っていることがうかがえます。

また、80%のプレイヤーがミニゲームを遊んだ経験を持ち、ゲームへの総支出の20%がミニゲームから生まれているとされています。ここでいうミニゲームは、専用ソフトをダウンロードせずに遊べるゲームを指し、ブラウザゲームなどが含まれます。導入の手軽さが幅広いユーザーへの接触につながり、収益源としても無視できない規模になっています。

生成AIの導入と規制環境が今後の焦点に

今後の市場を左右する要素として、Niko Partnersは生成AIのゲーム開発への導入を挙げています。2025年時点で、中国のゲームユーザーの39%がゲームへの生成AI導入に関心を示し、ゲームスタジオの60%がすでに開発で生成AIを利用していたとのことです。著作権や創作上の価値、品質への懸念から生成AIに抵抗を示す傾向が続く欧米のユーザーとは、温度差があると同社は分析しています。

このほか、ニッチなジャンルや十分に開拓されていない分野の成長、アプリ外での収益化、国内外の消費支出の増加も重要になるとされています。さらに、開発者にとってより有利な規制環境が整えば、Steamのようなプラットフォームを通じて海外企業が中国市場へ参入しやすくなる可能性もあるとNiko Partnersは見ています。

海外イベントでも中国発タイトルが存在感

中国の開発力の高まりは、ゲームズコムの展示内容にも表れました。会場にはPhantom Blade Zero、A Whisper of Fall: Jinyiwei、Sea of Remnants、Showa: American Storyなど、中国関連の大型タイトルが並び、合計で60作品以上が存在感を示したとされています。

中国発ゲームの国際的な注目度が大きく高まる転機としては、2024年のBlack Myth: Wukongが挙げられます。今回の展示は、その成功が単発の事例ではなく、中国のゲーム産業全体が海外市場で存在感を広げている流れの一部であることを示すものとなりました。