『Ancestors: The Humankind Odyssey』続編をPatrice Désilets氏が約束、まずは1666: Amsterdamを完成へ
2026年09月08日 | #その他 | Eurogamer
Patrice Désilets氏が、オープンワールド人類進化サバイバルゲーム『Ancestors: The Humankind Odyssey』の続編を制作する意向を明らかにしました。ただし、現在は新作1666: Amsterdamの開発を優先しており、続編の実現時期や内容はまだ具体化していません。シリーズの権利を持つ同氏自身が「作る」と明言した点が、今回の発言で最も注目されるところです。
続編は「第1巻」の先にある構想
Désilets氏は、1666: Amsterdamに関するイベントで、2019年に発売された本作をもともと「第1巻」として設計したと説明しました。人類の進化を複数の時代にわたって描き、ゲームを段階的に成長させるための「異なる巻」を構想していたとのことです。
続編を実際に制作できる立場なのか尋ねられた同氏は、自身がシリーズの知的財産を所有していると回答しました。一方で、その権利関係については「複雑だ」とも話しており、単純な体制ではないことをうかがわせています。それでも続編を作るのかという問いには、「作る。信じてもらっていい」と強い調子で答えました。
Désilets氏は、1666: Amsterdamを完成させるためなら16年待つ覚悟があることにも触れ、自分が始めた仕事は最後まで終える人物だと強調しています。そのため、続編が動き出すとしても、まずは現在のプロジェクトを一区切りつけた後になるとみられます。
独自性は評価された一方、完成度には厳しい声
本作は、霊長類として始まったプレイヤーキャラクターが、数百万年単位の時間を経て直立歩行する人類へ進化していく過程を描く作品です。プレイヤーは三人称視点のサバイバルアクションを通じて、異なる時代を生き延びながら能力や行動範囲を広げていきます。
原文筆者は、本作の着想そのものは評価しつつ、実際のゲームへの落とし込みには不満が残ると紹介しています。Eurogamerのレビューでは、野心的で扱いにくく、あまり楽しめない一方、「静かに考えさせられる作品でもある」と評されました。操作性や進行の手触りに課題を抱えながらも、2024年4月時点で累計販売本数は200万本に達しており、一定規模のプレイヤーには届いています。
1666: Amsterdamの完成が前提に
Désilets氏にとって本作は、長年温めてきた1666: Amsterdamへ進むための足がかりでもありました。1666: Amsterdamは、17世紀のアムステルダムを舞台にしたダークなオープンワールドアドベンチャーで、新型コロナウイルス感染症によるロックダウン期間中に内容を再設計し、その後に本格的な制作へ移行したとされています。
ただし、同作はまだ完成していません。現在は早期アクセス版で、Désilets氏が目指す内容の半分にも満たない段階だと説明されています。Steamのページでは早期アクセス期間を「およそ1年」と見積もる一方、正確な期間を予測するのは難しいとも記載されています。
同氏は、最も難しい基礎作業は終わり、現在はコンテンツを制作する段階に入ったと説明しました。数年をかけて開発の土台を整え、今後は計画に沿ってゲーム内の要素を積み上げていく段階だとしています。コミュニティからの反応を計画に取り込む余地もあるものの、最終的にはバージョン1.0を完成させる方針です。
続編の実現は新作の成否にも左右される
1666: Amsterdamは、原文筆者からも独創性はあるものの、実装の均一さに欠けると評価されています。早期アクセスの内容や生成AIの利用をめぐる問題もあり、現時点で広く支持を集めているとは言いにくい状況です。Steam上のレビュー数も720件にとどまり、大規模かつ熱心なユーザー層を獲得できているとは言いにくいとされています。
そのため、Ancestors続編は単にDésilets氏の意欲だけで決まるものではなく、1666: Amsterdamを完成させられるか、そして同作が成功するかにも左右されそうです。現段階で続編の発売時期、対応機種、ゲーム内容などは明らかになっていません。