GOG、往年のPCゲーム大型パッケージを3Dモデルとペーパークラフトで保存
2026年09月09日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+
ゲーム保存は作品本体を現代の環境で遊べるようにするだけではなく、当時のパッケージや付属品まで残す段階へ進もうとしています。DRMフリーの販売サイトGOGは、往年のPCゲームを象徴する大型パッケージを3Dモデル化し、さらに自宅で組み立てられるペーパークラフトとして提供する取り組みを始めました。
GOGの保存プログラムに5作品を追加
GOGのPreservationプログラムでは現在、Myst、Descent、Hitman: Codename 47、Star Trek: 25th Anniversary、Armikrogの5作品に、実物のパッケージをスキャンしたインタラクティブな3Dモデルが付属します。購入後にモデルをダウンロードすると、WindowsやMacに標準搭載されている3Dビューアーで開くことができ、追加のソフトウェアやプラグインは必要ありません。
スキャンの対象は箱の正面だけではありません。背面、側面、背表紙まで含めて実際のパッケージ全体を取り込み、画面上で回転させながら眺められるようにしています。ゲームを起動するだけでは得られない、店頭で箱を手に取って確認する感覚をデジタル上で再現する試みです。
ファンプロジェクトの制作者と共同制作
今回の企画は、ブラウザ上でPCゲームの大型パッケージを高精細な3Dモデルとして閲覧できるファンサイト、Big Box Collectionの取り組みにも通じるものです。GOGはその発想を単に取り入れるだけでなく、同サイトの制作者Benjamin Wimmer氏と協力し、家庭で組み立てられる平面版のパッケージアートも用意しました。
平面版は印刷した後に切り取り、折り、のり付けすることで、実物に近い大型パッケージを自作できます。Wimmer氏はGOGのインタビューで、ゲームを保存するためには作品を大切に扱う人々が必要だとし、「ゲームを、作り手が意図した形で体験できるよう保存する英雄が現れるはずです」と語っています。
パッケージや付属品もゲーム体験の一部
この取り組みの背景には、ゲーム保存をソフトのデータだけに限定しないという考えがあります。特に旧来のPCゲームでは、箱の中に説明書、地図、設定資料、攻略用の補足冊子などが収められていることがあり、それらが作品を理解したり遊んだりするための重要な要素になっていました。パッケージを残すことは、当時の販売形態を懐かしむだけでなく、作品がどのように届けられていたかという文脈を維持することにもつながります。
PCゲームは長年にわたってデジタル販売が中心となっており、物理メディアの歴史が失われやすい状況にあります。さらに、ソニーは2028年に物理版のPlayStationゲームを終わらせる方針だと報じられており、ほかのゲーム機メーカーも追随する可能性が指摘されています。そうした流れのなかで、GOGはゲーム本体だけでなく、かつて棚に並んでいた箱そのものまで保存対象に含めようとしています。