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『Tianji: Shadow of the Ancients』東洋風の世界観と属性重視のコマンドバトルを採用

2026年09月09日 | #発売情報 | IGN

『Tianji: Shadow of the Ancients』東洋風の世界観と属性重視のコマンドバトルを採用

HD-2D系RPGの流れに、台湾・台北のJustdanが東アジアの歴史と武術思想を取り入れた新作で挑みます。『Tianji: Shadow of the Ancients』は、唐代を思わせる世界を舞台に、気(Qi)を操る記憶喪失の主人公が自身の正体と頭の中に響く謎の声を追う、コマンドバトル中心のRPGです。2027年にSteam、Switch、Switch 2、PS5向けの発売が予定されています。

唐代を思わせる世界で記憶を取り戻す旅

物語の舞台は、魔法ではなく「気」のエネルギーによって成り立つ世界です。気はあらゆる生物に宿る力で、使い手はそれを引き出し、超常的な技として利用します。東洋武術に詳しい人にはなじみのある考え方ですが、本作では西洋ファンタジーで一般的な魔法とは異なる、東アジアの文化や思想を背景にした力として描かれます。

主人公のShangguan Shuoは、序盤でXuanxin Orderによって記憶を失います。自分が何者なのか分からないまま、頭の中に存在する自分自身のものではない声にも悩まされることになります。旅の目的は失われた記憶を取り戻すことだけではありません。その声が何者なのか、なぜ自分のアイデンティティーを揺さぶるのかを突き止めることも、大きな謎として提示されます。

旅の途中では複数の仲間が加わります。仲間たちはそれぞれ固有の個人サイドストーリーを持ち、他のキャラクターにはない専用スキルも習得できます。キャラクターと時間を過ごすことで専用スキルが強化され、武器の強化、キャンプでの料理によるバフ、不要なアイテムとの交換といった能力も利用できるようになります。単に戦闘で強い3人を固定して使うのではなく、普段は控えに回しているメンバーを編成する理由が用意されています。

属性相性とパーティー全体で組み立てる戦闘

戦闘はターン制を基本としながら、敵の弱点に合わせて気の能力や属性を選ぶことが重要になります。序盤はターン制RPGに慣れていない人でも入りやすい構成ですが、スキルを覚えていくにつれて、単純な攻撃の繰り返しではない戦略性が加わります。新しい気の能力は積極的に解放し、敵の属性との相性を確認しながら使い分けることが求められます。

成長システムには、複数の分岐を持つ縦型のスキルツリーが採用されています。選択肢が形だけのものにならないよう、スキルは複数の枝に分かれており、属性の強みや弱点を伸ばす方向にも進められます。さらに、スキルの効果はそのターンに武器を振るキャラクターだけに閉じたものではなく、パーティー全体の組み合わせにも影響します。

紹介された「Scattered Stars II」は、ランダムな対象に3回攻撃を行い、クリティカルヒットが発生すると追加でもう一度攻撃できます。この例からも、スキルツリーの奥には運用次第で性能を大きく引き出せる能力が用意されていることがうかがえます。仲間の加入と専用スキル、属性相性、パーティー全体に及ぶ強化を組み合わせることで、戦闘を長期的に組み立てていく設計です。

一方で、ターン制バトルのテンポを好まない人に向けた機能も用意されています。戦闘速度は通常の最大2倍まで上げられます。さらに、ある程度レベルが上がると、自分より低レベルの敵を通常の戦闘画面へ移行せずに自動で倒せるようになります。探索のたびに同じ敵との戦闘を繰り返す負担を減らし、強敵や新しいエリアに集中しやすくする仕組みです。

水墨画風の景観と探索要素

グラフィックはUnreal Engine 5で描画され、小規模な3Dの村、町、洞窟、森林、山岳がひとつの世界を形作ります。カメラは一定の距離からキャラクターを追い、奥行きを強調する被写界深度の効果も取り入れられています。キャラクターはピクセルで表現するのではなく、リアル寄りのアートをもとにした輪郭の鮮明な2Dのちびキャラとして描かれます。エンジン内のカットシーンでは細かな表情や動きも加えられ、別の場面ではインクを紙に載せたような映像と3Dシーンが組み合わされます。

インク画風のオーバーワールドマップも本作の特徴です。マップ上には気の流れを示す「気脈」が走っており、単なる設定上の用語ではなく、景観や探索と結びついた要素として扱われます。主要ルートから外れて探索すると、隠しボス、サイドクエスト、ダンジョンを発見できます。目的地の表示だけを追うのではなく、道を外れること自体に報酬がある、昔ながらのRPGらしい作りです。

また、フィールド上で戦闘を始めるかどうかを自分で選べる点も紹介されています。戦闘を避けて探索を優先するのか、敵と戦って成長やスキルの運用を確認するのかを、状況に応じて判断できます。軽い探索と、属性や仲間の組み合わせを考える奥行きのある戦闘を両立させることが、本作の大きな狙いといえます。

2027年発売に向けた初期段階の作品

本作は2027年の発売に向けて開発中で、対応機種はSteam、Switch、Switch 2、PS5です。現時点ではプレビュー段階であり、発売日や価格などの詳細は示されていません。古典的なターン制RPGの形式、記憶喪失の主人公と頭の中の声という物語、水墨画を思わせる景観を組み合わせた作品として、独自の方向性を打ち出しています。

原文筆者は、序盤の数時間はターン制RPGに慣れていない人でも入りやすい一方、戦闘の意図的なテンポを好むかどうかはプレイヤーによって異なるとしています。そのうえで、属性相性を意識させる気の能力、パーティー全体に関わるスキル、寄り道で見つかる隠し要素に可能性を感じ、現段階では慎重ながらも期待を寄せています。なお、このプレビューはIGNがBiliBiliの招待を受けて行ったイベントに基づくものです。