『Zelda 2: The Adventure of Link』は週末に遊び込める異色のゼルダ
2026年09月12日 | #ゲーム紹介 | Polygon
シリーズの中でも評価が分かれやすい『Zelda 2: The Adventure of Link』が、数日かけて遊ぶ旧作として改めて注目されています。原文筆者は、本作を初代とは異なる独自の魅力を持つ作品として紹介し、2026年11月5日にSwitch2向けで発売されるThe Legend of Zelda: Ocarina of Timeを待つ期間の“週末の没頭先”に適しているとしています。
シリーズ異色作が再評価される理由
本作は、一般にゼルダシリーズを語る際には名前が挙がりにくい作品です。初代から大きく方向転換した内容で、シリーズの“異端児”と見なされることも多く、原文ではPhilips CD-i向けの評価が低い作品群と比べてわずかに良い程度、とまで評される場合があると紹介されています。しかし、原文筆者は現在では本作を史上最高のゲームの1本と考えるほど気に入っており、何度も数日間、あるいはのんびりした週末を使ってクリアしてきたとのことです。
1988年12月1日の発売時には、販売店が購入希望者に謝罪するほど品切れが発生しました。翌年になって需要が落ち着いた頃、原文筆者は誕生日にもらったお金で母親が買ってきた本作を手に入れたと振り返っています。妹が先に遊ぶあいだ、説明書を読み込んでいたものの、前作とは見た目からして大きく異なることに気づき、当時はその変化を好意的に受け止められなかったそうです。
それでも、時間を置いて遊び直すことで印象は変わりました。初代のような画面構成をそのまま引き継ぐのではなく、横視点の戦闘や経験値による成長、魔法といった要素を組み合わせ、独自の冒険として成立させています。前作の続編というより、ゼルダの世界を別の仕組みで掘り下げた作品として向き合うことが、原文筆者のいう「本作に魅了される機会」につながるようです。
呪いを解くための長い冒険
物語の冒頭でリンクは、ノースパレスにある階段の下、眠り続けるゼルダ姫の前に立ちます。姫が眠っているのは、邪悪な魔法使いによる呪いが原因です。リンクは姫を目覚めさせるため、トライフォースの3つの断片を再び集め、グレートパレスへ向かわなければなりません。そこでは、リンクが勇者としての資格を示すことになる決戦が待っています。
一方、ガノンの手下たちもリンクを追っています。彼らはリンクの血をガノンの遺骸に振りかければ、強大な主を復活させられると考えているためです。姫を救う旅でありながら、敵に捕まればガノン復活の材料にされるという危険が常につきまといます。
グレートパレスへ入るには、各地に点在する6つの宮殿跡に潜む守護者を倒す必要があります。舞台となるハイラルは、初代のフィールドよりも広大です。冒険の進行自体は初代よりも直線的ですが、宮殿へ向かうには危険な地域を越えなければならず、新しい能力や装備を手に入れることで初めて到達できる場所もあります。
そのため、短時間で一気に終わらせるタイプの作品ではありません。週末に遊ぶ場合、2つ目の宮殿を攻略し、デスマウンテン近くの洞窟群でハンマーを入手したところは、いったん中断しやすい区切りになります。4つ目から5つ目の宮殿を終えた後も、次の日へ進む自然な休憩地点です。3日目には、川の悪魔を起点に南へ進んで最後の通常宮殿を探し、そこからグレートパレスへ挑む流れが想定されています。
手探りの謎解きと探索
本作では、攻略情報なしでは行き先が分かりにくい場面も少なくありません。重要な手紙を渡してくれる隠者バグーの居場所、3つ目の宮殿がある島への行き方、終盤に登場する隠れた町などが代表例です。町の住人はヒントを示してくれますが、当時は友人に尋ねたり、ゲーム攻略の相談窓口へ電話したりして答えを探すプレイヤーも多かったと原文は振り返っています。
現在はインターネットで情報を調べられるため、当時ほど長く迷い続ける必要はありません。ただし、原文筆者はすべての謎を最初からオンラインの解答に頼るのではなく、まず自分で手がかりを読み取り、試行錯誤してみることを勧めています。住人の発言を聞き、地形や行ける場所の変化を確認しながら進むことで、旧作ならではの探索感を味わえるためです。
宮殿以外にも、ハイラル各地には隠された要素が用意されています。危険な地域の先にある場所へは、後から手に入る能力や道具が必要になることがあります。いったん進めない場所を見つけても、すぐに行き止まりと判断せず、装備や魔法が増えた後に再訪することが重要です。
RPG要素が生む独自のプレイ感
本作は、シリーズで初めてRPG的な仕組みを本格的に取り入れた作品でもあります。各村では、人里離れて暮らす隠者から強力な魔法を教わります。敵を倒すと経験値を獲得でき、一定の成長によって攻撃力、魔法の蓄え、ライフメーターを強化できます。
フィールドを移動していると、半ばランダムに敵との遭遇が発生する点も特徴です。敵の集団と短い戦闘に入り、勝利すれば経験値を得られます。宮殿へ向かうのが危険なときには、フィールド上で戦闘を重ねてリンクを強化する、いわゆる経験値稼ぎも有効になります。単に次の場所へ進むだけでなく、現在の強さで挑むか、いったん戦って成長するかを判断する場面が生まれます。
この成長要素があるため、攻略の進行はプレイヤーによって変わります。原文筆者は、本作を短時間で消費する作品ではなく、週末の数日をかけて少しずつ進めるゲームとして評価しています。宮殿を1つ終えるたびに休憩し、次に向かう場所や必要な能力を整理できる点も、まとまった休日との相性が良い理由です。
今遊ぶなら知っておきたいこと
本作を遊ぶ際は、初代と同じタイプのゲームだと期待しないことが重要です。横視点の戦闘、経験値による成長、魔法、ランダム性のある敵遭遇など、基本的なプレイ感は大きく異なります。原文筆者は、初代の複製品としてではなく、それ自体が独自の体験であると理解してから遊ぶよう呼びかけています。
また、謎解きの難しさは作品の魅力である一方、手がかりだけでは場所を特定しにくい場面もあります。バグーや3つ目の宮殿、隠し町のように、見落とすと進行が止まりやすい要素については、まずゲーム内の情報を確認し、それでも分からない場合に限って外部の攻略情報を参照するとよいでしょう。
本作には、賢者にまつわる物語設定とのつながりもあります。原文は、かつてのローカライズがThe Legend of Zelda: Ocarina of Timeに関係する賢者の設定と結びつけていた点にも触れています。細部を知ることで、単なる古いアクションゲームではなく、後のシリーズ作品へつながる要素を持つ冒険として見ることもできます。
週末を使って本作に挑むことについて、原文筆者は「時間を無駄にする」とは考えていません。評価が割れる作品であることや、前作と大きく違うことを踏まえたうえで、数日間かけて謎を解き、成長し、宮殿を攻略していく過程そのものに価値があるとしています。気軽に終わる作品ではないからこそ、まとまった時間を確保して向き合う旧作の候補になりそうです。