PS1のJRPG 9作品、今なお遊ばれるべき知られざるタイトルを紹介
2026年09月13日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
『Final Fantasy VII』のような大ヒット作が世界的な注目を集めた一方で、PS1時代には十分に知られないまま埋もれたJRPGも数多く存在します。今回取り上げるのは、熱心なファンには知られていても、現在のプレイヤーには遊ばれていない作品です。入手しにくいタイトルも含まれますが、それぞれが独自のシステムや魅力を備えています。
独自のシステムで存在感を放つ3作品
Vagrant Story
SquareのVagrant Storyは、Yasumi Matsuno氏の作品として知られ、Famitsuで満点を獲得した数少ないゲームの1本です。それでも、原文筆者は現在でも本作の存在自体を知らないプレイヤーが多いことを残念に感じているとしています。
本作の特徴は、PS1時代としては非常に挑戦的だったゲームシステムです。Riskシステムによって戦闘時のリスクとリターンを管理し、アビリティを連鎖させながら戦います。さらに、特定のボスに合わせた武器をクラフトする要素もあり、一般的なJRPGとは異なる判断を求められます。物語の舞台はIvaliceですが、Final Fantasy Tacticsとの直接的なつながりを期待すると肩透かしになる可能性があります。原文筆者は、現代向けの移植をSquareが実現してほしい作品として挙げています。
Thousand Arms
Thousand Armsは、原文筆者自身も必ずプレイすべき名作とは断言していません。しかし、一般的なJRPGの形式に、当時としては珍しいビジュアルノベル要素を組み込んだ点は注目に値するとしています。街を探索し、敵と戦い、経験値やお金を獲得し、アイテムを購入しながら世界を救うという基本構造は、オーソドックスなJRPGそのものです。
主人公MeisはSpirit Blacksmithとして武器を強化できますが、そのためには女性キャラクターとの関係を深めなければなりません。女性パーティメンバーとデートを重ね、親密度を上げることで、さらなる武器強化が可能になります。会話の選択肢には理解しにくいものもあり、原文筆者はプレイヤーが自分の恋愛ゲームの腕前を疑うことになるかもしれないとしています。それでも、武器強化とデートを結びつけた発想は、ほかのJRPGでは見かけにくい独特なものです。
Legend of Legaia
Legend of Legaiaは、主人公たちだけが世界を救える力を持つという、当時のJRPGではおなじみの物語を採用しています。原文筆者が特に評価しているのは、物語よりも戦闘システムです。
戦闘はターン制ですが、キャラクターに選ばせる方向入力の組み合わせによって、Artsと呼ばれる技を繰り出します。複数のArtsを組み合わせることもでき、敵に応じた入力を考える必要があります。Artsの発見は任意のやり込み要素ではなく、ゲームを進めるうえで重要な要素でした。原文筆者によれば、本作はPS1時代のJRPGとしても難度が高く、戦闘システムを理解しなければ難所を突破しにくい作品です。
一方で、戦闘への移行や攻撃の実行、レベルアップには時間がかかります。原文筆者は、現在の感覚で見ると全体のテンポが遅く感じられるとしながらも、当時は本作に夢中になり、今でも好意的に捉えています。PS2では同じ仕組みを使った続編も登場しましたが、初作ほどの革新性はなかったとのことです。
探索やキャラクターの個性が魅力の3作品
Wild Arms
Wild Armsは、ナンバリングの本編5作に加え、リメイク作品やタクティカル作品も展開されたシリーズです。それにもかかわらず、原文筆者はシリーズが存続と終了の境目に長く置かれていたように感じるとしています。初代から4作目まではPSN Storeで購入でき、いずれもトロフィーに対応していると紹介されています。
基本部分は、ターン制バトルやキャラクターごとの役割、召喚獣を装備して新たなスキルを覚える成長システムなど、比較的オーソドックスなJRPGです。大きな特徴はフィールド探索で、各キャラクターが持つフィールドツールを使い、パズルのような仕掛けを解きながら行動範囲を広げていきます。
4作目からはHEXバトルシステムも導入されました。戦闘エリアそのものが足場の配置された空間となり、従来のターン制バトルとは異なる立ち回りを求められます。原文筆者は、シリーズについて語るうちに再び遊びたくなった作品としてWild Armsを挙げています。
Arc the Lad
Arc the Ladは、複数の作品が存在するシリーズでありながら、シリーズ名を知らない人が多い作品の例として紹介されています。村を探索し、アイテムを購入し、住民と会話し、サイドクエストに挑むという伝統的なJRPGの要素に、戦略性のあるゲームプレイを組み合わせています。
主人公はタイトルにも名前が登場するArcで、初作の主人公を務め、後の作品では一部で脇役として登場します。原文筆者は、作品の雰囲気や会話を今でも印象深く覚えているとしています。PS3 Storeで配信されていた時期もありましたが、その販売状況は変化しました。Arc The Lad: Twilight of the Spiritsは現在も購入できる作品として触れられている一方、原文筆者は初期作品のほうを好んでいます。
Brave Fencer Musashi
Brave Fencer Musashiは、Squareが手がけたアクションJRPGです。ターン制JRPGだけでなく、アクションとRPGを組み合わせた作品も送り出していた同社の幅広いラインナップを示すタイトルとして紹介されています。後のOnimushaを思わせる要素を持つ作品ですが、原文ではあくまで独自のアクションJRPGとして扱われています。
主人公Musashiは、LuminaとFusionという2本の剣を使い分けます。Luminaは動きが遅い代わりに高いダメージを与え、ゲームを進めてスキルを解放すると属性攻撃も可能になります。Fusionは素早い刀で、敵から力を吸収し、Musashi自身がその能力を使えるようにします。
剣のスキルには、敵との戦闘だけでなく、謎解きに利用できるものもあります。そのため、単に敵を斬るだけではなく、能力の獲得と活用が探索やパズルにもつながります。続編としてMusashi: Samurai Legendも発売されましたが、原文筆者は初作以上に知られていない作品だとしています。
戦略性を重視した3作品
Front Mission 3
Front Mission 3は、Square Enixの複数作品をリメイクする計画の流れで、リメイク版が登場したタイトルです。原文筆者は、以前からリメイク候補としてFront Missionを挙げていたと振り返り、現在は初期3作品がリメイクされたことに触れています。
リメイク版はグラフィック面でオリジナルより粗さがあるとされていますが、物語とゲームプレイは大部分が維持されています。物語には2つの分岐があるため、1度のクリアで終わらず、別ルートを再び遊べる構成です。
本作の中心となるのは、SF世界を舞台にしたタクティカルバトルです。搭乗兵器Wanzerをゲーム中にカスタマイズでき、装備の調整が戦闘の組み立てに直結します。原文筆者はSF作品を普段から好むわけではないものの、SFタイトルを1本選ぶならFront Missionを選ぶと評価しています。
Threads of Fate
Threads of Fateは、Brave Fencer Musashiで試みられたアクションJRPGの方向性を発展させた作品として紹介されています。主人公はRueとMintの2人で、それぞれ異なる目的を持ちながら、物語の中で行動が交差します。2人の視点によって、同じ世界を別の角度から見られる構成です。
Rueは敵からコインを集め、その敵へ変身する能力を持ちます。一方のMintは魔法を組み合わせ、属性を使った強力な攻撃を繰り出します。敵の能力を利用する仕組みと、魔法の組み合わせによる攻撃は、Musashiの剣技を発展させたような要素です。原文筆者は、本作のゲームプレイはより複雑で豊かになっており、Brave Fencer Musashiを楽しめた人ならThreads of Fateも気に入る可能性が高いとしています。
Brigandine: The Legend of Forsena
最後に挙げられているのが、Brigandineシリーズの初作にあたるBrigandine: The Legend of Forsenaです。シリーズの新作Brigandine Abyssが登場したことで、過去作にも目を向ける機会が生まれました。原文筆者によれば、ファンの間では初作、とくにGrand Editionを最高傑作と見る意見が多いとのことです。
本作は戦略ゲームですが、PS1時代の一般的なタクティカル作品とは異なり、より大規模な戦争ゲームに近い構成を採用しています。戦闘自体はグリッド上で進み、自軍と敵軍が戦い、最終的に相手を全滅させることが目的です。しかし、戦いから次の戦いへ進むだけではなく、軍の編成やカスタマイズ、国家を滅ぼすための計画、ゲリラ戦術まで考える必要があります。
原文筆者は、初作をプレイできる環境がない場合でも、シリーズに触れる方法としてBrigandine: The Legend of Runersiaを試すよう勧めています。PS1時代のJRPGを振り返る今回のリストは、定番作だけではなく、戦略性や独自システムを前面に出した作品にも目を向ける内容となっています。