20世紀のゲームフランチャイズを影響力でランキング、首位級の存在としてゼルダを評価
2026年09月14日 | #ゲーム紹介 | Polygon
20世紀のゲーム史を振り返ると、個人の思い出に残る作品だけでなく、ゲーム機やジャンルそのものの発展に影響を与えたフランチャイズが数多く存在します。今回のランキングでは、NES、メガドライブ、ゲームボーイ、PlayStation、PCなどで展開されたシリーズを対象に、出版社や開発者だけでなく、ゲームという媒体全体に与えた影響を基準として12作品を選出しています。スポーツゲームから対戦格闘、ホラー、FPSまで、20世紀を象徴するシリーズが並びました。
スポーツゲームとアクションの礎を築いたシリーズ
12位はElectronic ArtsのMaddenです。1988年に発売されたJohn Madden Footballから始まったシリーズで、元選手・監督・解説者のジョン・マッデン氏との協力によって展開されました。宇宙船や剣を持つ英雄、 platform上を跳び回るマスコットだけがゲームの題材ではないことを示したシリーズであり、実在するスポーツ選手やリーグをデジタル上で楽しむ流れを広げた存在として紹介されています。Electronic Artsは1990年代に多くのスポーツゲームを送り出しましたが、NFLとの取り組みが特に大きな成功につながり、王子や銀河の賞金稼ぎに関心がない人々にも、身近な題材のゲームを届けました。記事では、Maddenを題材にした映画の制作も進んでいるとされています。
11位はカプコンのロックマンです。初期作は順調な滑り出しとはいかなかったものの、ロックマン2で評価を高め、その後は毎年のようにアクションプラットフォームゲームとしての完成度を示す作品が登場しました。シリーズでは、20XX年を舞台に8体の暴走したロボットが事件を起こし、その背後にDr.ワイリーの計画があるという構図が繰り返されます。ロックマンは作品ごとに新しい能力や仲間を得ながら、基本となる遊びを保ち続けました。本編だけでなく、ロックマンXシリーズ、家庭用ゲーム機やアーケード向けの派生作品にも広がっています。近年は人気が以前ほどではないとされる一方、アニメ化、スマブラシリーズへの登場などを経て、2027年にはMega Man: Dual Overrideも予定されています。
10位の悪魔城ドラキュラは、ゴシックな冒険ゲームに大きな影響を与えたシリーズです。NES、メガドライブ、MSX、コモドール64など、さまざまなハードで作品を重ねてきました。なかでもPlayStation向けに1997年3月20日に日本で発売された悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲は、探索によって行動範囲を広げ、能力を獲得して新たな場所へ進む構造で高い存在感を示しました。原文筆者は、この作品がメトロイドヴァニアというジャンルを形作った大きな要因の1つだと位置づけています。映画や文学作品から影響を受けて始まったシリーズが、後にはNetflixのアニメなど、別の作品や映像表現にも影響を与える側になった点も特徴です。シリーズは復活を続けており、Castlevania: Belmont’s CurseはNintendo Switch、PS5、Windows PC、Xbox Series X/S向けに10月の発売が予定されています。
任天堂とカプコンが生んだ定番シリーズ
9位は任天堂のドンキーコングです。任天堂の長いゲーム史をさかのぼると行き着くシリーズであり、同社がゲームに特別なものをもたらせることを示した初期の代表例とされています。最初のドンキーコングは、後に大規模なシリーズへ発展するとは思われにくい作品でしたが、続編のドンキーコングJr.では、それまで敵役だった存在の息子が主人公になりました。その後、ドンキーコング3やドンキーコングJr.の算数、初期2作のコンピレーションも登場しています。
さらに数年後、レアが手がけたスーパードンキーコングと続編によってシリーズは大きく再始動しました。3部作はスーパーファミコンの存在感を長く保つことにもつながり、任天堂がNintendo 64を発売するまでの期間を支える作品群となりました。その後はWiiやWii Uでも復活を果たし、Nintendo Switch 2の発売時期近くにはDonkey Kong Bananzaが登場。原文では、この新作がファンを驚かせ、喜ばせた作品として扱われています。
8位のバイオハザードは、架空の都市であるラクーンシティを、現実に存在する都市のように感じさせるシリーズです。原文筆者は、ゾンビから逃げながら廃屋敷を探索し、タイプライターのインクリボンで進行状況を保存した体験や、警察署を訪れてもアンブレラ社が引き起こした恐怖から逃れられない緊張感を振り返っています。続編や外伝を含むシリーズは多数の模倣作を生み、カプコンの作品に影響を受けた代表例としてサイレントヒルも挙げられています。映画やボードゲームにも展開し、ゲームの枠を越えたフランチャイズへ成長しました。現在もシリーズは続いていますが、原文筆者は1990年代後半の勢いを超えるのは難しいと見ています。
7位は同じくカプコンのストリートファイターです。シリーズが大きく飛躍したのは、1991年3月に登場したストリートファイターII ザ・ワールドウォリアーからでした。アーケードで多くのプレイヤーを集め、翌年にはスーパーファミコンへ移植されたことで、硬貨を何枚も投入しなくても何度でも対戦できる環境が広がりました。とはいえ当時、最良のバージョンを遊ぶにはアーケード筐体を探す必要があり、ゲームセンターだけでなく、コインランドリー、ピザ店、コンビニエンスストアに置かれた筐体にもプレイヤーが集まりました。
カプコンはストリートファイターIIの新作や派生版を続けて投入し、アニメ、映画、コミックなどにも展開しました。このシリーズが作り出した対戦格闘ゲームへの熱気は、Mortal Kombatや鉄拳をはじめとする後続シリーズにも影響を与えています。原文筆者は、数ある作品の中でもストリートファイターIIに匹敵する存在は今後も現れないと評価しています。
20世紀を象徴する世界的フランチャイズ
6位はセガのソニック・ザ・ヘッジホッグです。マリオが作業着と口ひげという親しみやすい姿で描かれていたのに対し、セガは赤いスニーカーとサングラスを身につけた青いハリネズミを送り出しました。ソニックは態度の大きなヒーローであるだけでなく、非常に速く走ることが特徴です。ステージ上でリングを集め、トゲに触れてしまうとリングが四方に飛び散るという仕組みも、シリーズを象徴する要素になりました。
ソニック・ザ・ヘッジホッグが1991年6月23日に発売されると、ソニックとマリオはすぐにライバルとして扱われるようになりました。1990年代には、どちらのシリーズを支持するかをめぐって子どもたちが意見を戦わせるほどの熱気が生まれています。現在では当時の対立は昔の話になったものの、原文筆者は、その競争が90年代のゲーム文化を盛り上げた重要な要素だったと振り返っています。
5位は任天堂のポケットモンスターです。「Gotta catch ’em all」という宣伝文句は、世代全体の合言葉になりました。プレイヤーはゲーム内の草むらを歩き、ボールを投げて魚やモグラ、鳥などのポケモンを仲間に加え、チームを強化していきます。1990年代には、ジムリーダーを倒すために保護者へ電池をねだり、友人と通信交換を行う光景が広がりました。赤と青のバージョンをそれぞれ持つ友人同士で交換することも、作品の遊びを支える重要な要素でした。
ゲームだけでなく、カード、アニメにも展開したことで、シリーズはエンターテインメント全体に広がりました。現在も非常に高い人気を持つ一方、原文筆者は、社会現象としての規模はむしろ1990年代のほうが大きく感じられたとしています。当時は保護者や宗教関係者がゲームを家庭に置くことを不安視する動きもあったとされますが、それでもプレイヤーは新しい仲間を集め、友人と交換するために作品を遊び続けました。
4位はid SoftwareのDOOMです。原文では、冷蔵庫やトースターでDOOMを動かせるかという問いを通して、このFPSが長年にわたり多種多様な機器へ移植されてきた事実を紹介しています。画面と一定の計算能力を持つ機器だけでなく、本来ゲーム機とは考えにくい環境でも動作させようとする試みが繰り返されてきました。
初代作は、複数のプレイヤーが同じネットワークで対戦するLANパーティーのきっかけとなり、地獄を舞台にしたFPSの定番を築きました。後続の作品や多数の模倣作を生み出し、ジャンル全体に影響を与えたフランチャイズです。2016年のリブートやその続編が成功した現在でも、シリーズはかつてほどの勢いを保っていないと原文筆者は見ています。それでも、かつてゲーム業界を動かした巨大な存在だったことは忘れられないと評価されています。
3位は任天堂のゼルダの伝説です。童話を思わせるシンプルな物語から始まったシリーズですが、ゲーム史上でも特に愛されるフランチャイズの1つへ成長しました。NESで発売された2作品に続き、スーパーファミコン向けの続編が登場し、16ビット機を購入するきっかけになったプレイヤーもいたと原文筆者は振り返っています。
ゲームボーイ向けの夢をみる島は、小さな携帯機の画面に広大な世界を描き出しました。そして時のオカリナは、シリーズが3D空間へ踏み出す最初の大きな一歩となり、多くのプレイヤーを驚かせました。1990年代には任天堂の人気キャラクターがテレビ番組を持つ流れの中で短命なアニメも制作されましたが、シリーズを支え続けたのはゲームそのものです。原文筆者は、ゼルダの伝説が後続作品に繰り返し模倣されながらも、その水準を超える作品は現れなかったとし、20世紀のゲームを代表する強力なフランチャイズとして位置づけています。