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90年代RPG10選 時代を越えて遊べる名作の魅力

2026年09月14日 | #ゲーム紹介 | Polygon

90年代RPG10選 時代を越えて遊べる名作の魅力

1990年代は、PlayStationやNINTENDO 64の登場によってゲームの表現と市場が大きく変化した時代です。その一方で、当時の技術的な制約のなかで生まれたRPGには、現在の作品にも受け継がれる仕組みや、何十年経っても遊び直したくなる魅力があります。原文筆者は、物語や音楽、戦闘システム、自由度といった面から、今なおプレイする価値がある10作品を取り上げています。

時間と運命を描く2本の大作

1本目は、1995年に発売されたクロノ・トリガーです。プレイヤーはクロノと仲間たちを操作し、時代を越えながら、世界規模の災厄を引き起こす異星生命体ラヴォスを阻止することになります。物語の軸となる時間旅行に加え、初期ファイナルファンタジーでも採用されていたアクティブタイムバトルを発展させた、テンポのよい戦闘が特徴です。原文筆者は、引き込まれるストーリー、印象的な音楽、快適な戦闘が1本の作品にまとまっている点を評価しています。

とりわけ現在まで残る魅力として挙げられているのが、周回プレイとの相性のよさです。本作には12種類を超えるエンディングが用意されており、プレイする時期や進め方によって異なる結末を確認できます。開発者たちは「ドリームチーム」と呼ばれており、そのメンバーに敬意を表した特別な隠しエンディングも存在します。発売から約30年が経過しても、1度クリアして終わりにならない構成が作品の寿命を支えています。

ファイアーエムブレム 聖戦の系譜は、1996年に日本限定で発売された作品です。海外でシリーズの知名度が大きく広がる前のタイトルで、公式の英語翻訳版は存在しないと原文では説明されています。物語は2部構成で、前半では登場人物同士を結びつける仕組みが重要になります。後半では前半の人物たちの子どもを中心とした、ほぼ新規のキャラクターたちが登場するため、タイトルにある「系譜」がゲームシステムと物語の両方に関わっています。

近年のファイアーエムブレム作品では、こうした結婚や継承を軸にした仕組みから距離を置く傾向があります。それでも本作のリメイクを求める声が長年続いていると、原文筆者は紹介しています。世代交代をゲームシステムとして組み込んだ点が、現在でも特別な位置づけにつながっています。

ゴシック世界と異色の冒険

1997年の悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲は、シリーズの方向性を大きく変えた作品です。それ以前のシリーズは、ステージを順番に攻略する横スクロールアクションが中心でした。本作では、ドラキュラの息子であるアルカードを操作し、広大な城を探索するアクションRPGへと姿を変えています。この転換が、後にメトロイドヴァニアと呼ばれる作品群の土台になりました。

探索の規模も大きく、通常の城だけで940部屋、さらに上下反転した同数のマップが用意されています。合計すると、プレイヤーが巡ることになる部屋は1,880に達します。原文筆者は、ゴシック調のドット絵と、作曲家の山根ミチルによる不気味で印象的な音楽を、発売から時間が経っても色あせない魅力として挙げています。シリーズ30周年を2027年に控えた現在、後の探索型アクションへつながる転換点として振り返る意味のある作品です。

MOTHER 2 ギーグの逆襲は、ドラゴン退治やさらわれた王女の救出が中心だった当時のRPGとは異なる舞台を選びました。主人公の少年ネスと仲間たちは、地球を破壊しようとする異星人の侵略を止めるために旅をします。武器は剣ではなく野球のバットで、回復のためにピザやハンバーガーを食べ、町から町へはバスで移動します。図書館で地図を手に入れるといった、日常生活を思わせる要素も冒険の一部です。

本作の魅力は、現代的な舞台設定だけではありません。少年少女が旅を通して成長する物語と、スーパーファミコン時代を思わせる16ビットのグラフィックが組み合わさり、独特のユーモアを生み出しています。発売当時は、子ども向けとしてはユーモアが成熟しすぎ、大人向けとしてはゲーム性が幼いという批判もありました。しかし原文筆者は、現在ではカルト的な人気を持つ作品として再評価され、その見方が覆されたとしています。

パラサイト・イヴは、サバイバルホラーの緊張感と、ファイナルファンタジーのような映像的演出を融合したホラーRPGです。舞台は1990年代後半のニューヨークで、物語はニューヨーク市警の警官アヤ・ブレアが、クリスマスイブにオペラを観に行く場面から始まります。観客が突然、次々に人体発火する異常事態に巻き込まれるなか、影響を受けなかったアヤと謎の歌姫メリッサ・ピアースだけが残されます。

メリッサの正体は、ミトコンドリア寄生体イヴに取りつかれた存在です。アヤはメリッサを追い、生命を脅かす生物学的な恐怖を止めなければなりません。原文筆者は、本作を奇妙で緊張感のある作品と表現し、身体が変貌する描写など、プレイヤーによっては不快に感じるボディホラー要素にも触れています。一方で、物語は最初から最後までプレイヤーを引き込み、現代的なリメイクが存在しないため、物語を体験するにはオリジナル版を遊ぶのが最良の方法だとしています。

戦争、選択、仲間をめぐるRPG

ファイナルファンタジータクティクスは、1997年に発売され、高い評価を受けたシミュレーションRPGです。物語の主人公は、高貴な家柄の士官候補生ラムザ・ベオルブ。獅子戦争と呼ばれる戦乱を通して、身分差や政治腐敗といったテーマが描かれます。単なる戦闘の勝敗だけでなく、社会の構造や権力争いが物語の中心に置かれている点が特徴です。

戦闘では柔軟なジョブシステムを採用しています。プレイヤーはジョブポイントを稼いでクラスを切り替え、複数のジョブで習得したアビリティを組み合わせられます。最初は物理攻撃を得意とする見習い戦士か、支援や魔法を担当するアイテム士から始まり、成長すればナイトや黒魔道士など、より強力なジョブへ進めます。2007年にはPlayStation Portable向けにファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争が発売され、2025年には現代向けリメイクのThe Ivalice Chroniclesも登場しました。リメイク版には遊びやすさを高める改良に加え、クラシックと強化グラフィックを切り替える機能が収録されています。

スーパーマリオRPGは、マリオシリーズの従来のイメージを大きく広げました。1996年以前のマリオの冒険は基本的にアクションゲームで、ミニゲームが加わる程度でしたが、本作ではマリオがクッパやピーチ姫らと協力して冒険します。背景には、ファイナルファンタジーシリーズで実績を伸ばしていたスクウェアと任天堂の共同開発がありました。

戦闘はターン制で進み、通常攻撃だけでなく、キノコなどのアイテムを使った回復も重要になります。2023年にはNintendo Switch向けに、3Dグラフィックを採用したリメイク版が発売されました。見た目は現代的になったものの、中心となるゲームプレイは原作の形を保っています。原文筆者は、マリオをRPGの文脈で楽しめる入口として、シリーズの転換を象徴する作品に位置づけています。

広がる世界とプレイヤーの選択

Fallout 2は、1998年に発売されたポストアポカリプスRPGです。現代のFallout 76と比べるとグラフィック面では大きな差がありますが、原文筆者は、映像表現の古さを補って余りある豊かなストーリーを持つ作品だとしています。1997年の初代Falloutから80年後の世界が舞台で、荒廃した世界を描くシリーズの設定をさらに広げています。

マップの規模は初代のほぼ2倍に拡大し、探索できる範囲や出会う人物も増えました。さらに、プレイヤーの選択が町や住民の運命に影響します。どのような判断をするかによって、地域の状況や登場人物の結末が変わるため、一本道の物語とは異なる手触りを味わえます。シリーズはその後、複数のナンバリング作品やスピンオフ、Prime Videoのテレビシリーズへ発展しました。本作を遊ぶことは、現在のFalloutが形作られる前の出発点を確かめる機会にもなります。

幻想水滸伝I・IIは、コナミが1990年代にファイナルファンタジーに対抗するJRPGを目指して生み出したシリーズです。両作に共通するのは、仲間を集めて軍を作り、拠点を発展させながら戦争に挑む構成です。各作品には108人の仲間を集める要素があり、仲間たちは戦闘パーティーを支えるだけでなく、拠点の防衛にも関わります。

幻想水滸伝Iは物語の進行が比較的速く、腐敗したスカーレットムーン帝国との戦いが軸になります。対して幻想水滸伝IIはよりゆっくりと物語を積み上げ、身近な戦争によって引き裂かれる幼なじみ2人の関係を中心に描きます。原文筆者は、両作とも現在でも遊ぶ価値があるとし、シリーズのアニメ化が予定されていることにも触れています。なお、原文では幻想水滸伝I・IIのHDリマスター/コレクションにも言及されていますが、利用可能な機種や詳細までは記載されていません。

90年代を代表するポケモンの拡張

ランキングの最後を飾る作品として紹介されているのが、1999年発売のポケットモンスター 金・銀です。赤・緑や青がポケモンの存在を広めた一方、金・銀によってシリーズがどれほど大きく成長するのかが明確になったと原文筆者は説明しています。モノクロ画面だった前作から世界がカラーで描かれるようになり、新たなジョウト地方を探索できるようになりました。

新たに100種類のポケモンが登場し、捕獲対象だけでなく、解くべきパズルや探索要素も増えています。さらに、メインストーリーを終えた後には、前作の舞台であるカントー地方をカラーで再訪できます。1本の作品のなかに新地方と旧地方の双方を収めた規模の大きさが、当時のプレイヤーに強い印象を残しました。日本では1999年11月に発売され、アメリカでは2000年に発売されています。発売から25年以上が経った現在も、金・銀をポケモンゲームの黄金期を代表する作品と考えるファンは少なくない、と原文筆者はまとめています。