Focus Entertainmentがプレイヤーを法的措置へ スタッフへの暴力的・性差別的脅迫を問題視
2026年09月16日 | #その他 | DualShockers
ゲーム開発会社のFocus Entertainmentが、スタッフに対する直接的な脅迫を受けたとして、一部プレイヤーに対する正式な法的申し立てに踏み切りました。対象者や問題となった投稿、関連するゲームは明らかにされていませんが、同社は脅迫的かつ性差別的な発言を確認したとしています。単なる批判や不満の表明ではなく、開発者個人の安全に関わる言動へ、企業が法的手段で対応する事例となっています。
スタッフへの脅迫を受け法的申し立て
Focus Entertainmentは、Warhammer 40,000: Space Marine 2やResonance: A Plague Tale Legacyなどを手がけるゲーム会社です。同社はXへの投稿で、コミュニティーに参加するプレイヤーへ向けたメッセージを公開し、ゲーム内外のコミュニティーにおける行動規範を改めて示しました。
投稿では、同社のスタッフに対して直接的な脅迫が行われたことを理由に、一部プレイヤーを対象として正式な法的申し立てを行ったと説明しています。Focus Entertainmentは、問題となったプレイヤーの氏名やアカウント、具体的な発言内容を公表していません。また、どのゲームやコミュニティーで発言が行われたのかも特定していません。
一方で、発言は「暴力的で性差別的」な性質のものだったとしています。同社はスタッフの安全を確保するため、必要に応じて法的措置を取る権利を留保すると警告しました。今回の対応が、特定の投稿の削除やアカウント停止にとどまらず、正式な申し立てにまで進んだ点が注目されます。
コミュニティーには包括的な環境への協力を要求
Focus Entertainmentは、プレイヤーには歓迎され、誰もが参加できるゲーム環境の形成に貢献する責任があると説明しています。その対象は他のプレイヤーだけではなく、モデレーター、開発チーム、その他のスタッフにも及ぶとのことです。
同社によれば、コミュニティー内の有害なメッセージ自体は以前から存在していました。しかし最近は、発言の内容や激しさがさらに悪化しており、その結果としてスタッフを直接脅迫するプレイヤーに対する法的申し立てに至ったとしています。
投稿の最後で同社は、自社やゲームを通じて形成されるネットワークや交流の場は、憎しみではなくゲームへの情熱によって成り立つものだと強調しました。スタッフに向けた暴力的、あるいは性的な内容のコメントは容認しない姿勢を示し、安全を守るために必要な対応を取るとしています。
ただし、今回の措置がどのタイトルのコミュニティーに関係するのか、何人のプレイヤーが対象となっているのか、申し立てがどの法域で行われたのかといった詳細は発表されていません。今後、同社や関係機関から追加の説明が行われない限り、具体的な経緯を外部から確認することはできない状況です。
ゲーム業界で続くプレイヤーからのハラスメント
開発者やパブリッシャーに対する批判そのものは、ゲーム業界で認められる意見表明の一つです。作品の内容、運営方針、サービスの不具合、価格設定などについて、根拠を示して批判することと、特定の人物に危害を加えると脅すことは別の問題です。今回のFocus Entertainmentのメッセージも、問題視しているのは一般的な不満ではなく、スタッフ個人を狙った脅迫や暴力的・性差別的な発言だとしています。
2023年に実施されたGDC State of the Industry調査では、回答したゲーム業界関係者の91%が、プレイヤーによるハラスメントやゲーム業界の有害性について、軽度から深刻な問題が存在すると回答しました。さらに回答者のほぼ半数は、自分自身または同僚がプレイヤーから直接的なハラスメントを受けたことがあると答えています。その肯定回答者の多くは、女性またはLGBTQ+コミュニティーに属する人でした。
ゲームをめぐる対立が、個人への攻撃に発展するケースはFocus Entertainmentに限られません。原文筆者は、Marvel Rivalsのサポート担当者によるストライキや、Silent Hill関連のRedditでモデレーターが大量のユーザーを禁止した事例にも触れ、ゲームコミュニティーで有害な言動が広がっていると指摘しています。
企業や開発者に不満を抱くこと自体は問題ではありません。しかし、直接的な脅迫は批判の範囲を越え、相手の身体や生命を危険にさらす犯罪行為になり得ます。Focus Entertainmentは今回の申し立てを通じて、オンライン上の発言であってもスタッフの安全を脅かす行為には法的に対応する姿勢を明確にしました。