ソーシャル推理ゲーム8選 仲間に紛れた裏切り者を見抜く駆け引きが魅力
2026年09月18日 | #ゲーム紹介 | Polygon
誰もが嘘をついているかもしれない状況で、仲間を信じるのか、それとも疑うのか。テレビ番組The Traitorsが描くこの駆け引きは、さまざまなゲームで長く試されてきました。今回は、裏切り者探しを楽しめる8作品を、役割の多さや生存競争、VRならではの表情の読み合いといった特徴とともに紹介します。
役割の多さが生む複雑な推理
Town of Salemは、ブラウザとモバイルで遊べる基本プレイ無料のゲームです。プレイヤーは小さな町の住人となり、ラウンド開始時に約30種類の役割から1つをランダムで与えられます。WerewolfやSerial Killer、Sheriffなど、それぞれの立場によって取れる行動や勝利条件が異なるため、自分の正体を明かすことが必ずしも得策とは限りません。
ゲームは昼と夜のサイクルで進みます。昼は会話と投票で怪しい人物を追及し、夜は各役割が秘密裏に行動します。町全体で殺人犯を探す必要がある一方、自分の陣営や役割を隠したいプレイヤーもいるため、協力と裏切りが複雑に絡み合います。原文では、ロビーを裏切る場合でも協力する場合でも、役割の多さによって展開が難しくなる作品として紹介されています。
Space Station 13も、役割と目的の違いが推理を難しくするタイトルです。2003年に登場したブラウザ向けの基本プレイ無料ゲームで、数十人のプレイヤーが宇宙ステーションの職員として勤務します。エンジニア、医師、警備員、植物学者、料理人などの職業に就き、それぞれの仕事をこなしながら勤務終了まで過ごすことになります。
しかし、プレイヤーの一部には秘密の副業が与えられます。内部から破壊工作を行うSyndicateの工作員や、暗殺を企てる人物などが職員に紛れ込む仕組みです。長い歴史を持つ作品ですが、独自のルールやゲームモード、カスタムコードベースを持つコミュニティが存在し、現在も遊ばれています。単純な投票型の人狼ゲームとは異なり、通常業務そのものが裏切りの隠れみのになる点が特徴です。
かわいらしい見た目に隠れた危険
Goose Goose Duckは、PC、モバイル、ブラウザで遊べる基本プレイ無料のマルチプレイパーティーゲームです。プレイヤーはガチョウとなって、納屋や屋敷、キャンプ場などを歩き回り、さまざまな作業をこなします。その中には、正体を隠したアヒルが紛れ込み、内部から妨害を仕掛けています。
ランダムに選ばれる役割は20種類以上あり、自分の陣営を途中で忘れてしまう記憶喪失者や、死体を巣へ運び去るハゲワシなども登場します。アニメ調のビジュアルや、ガチョウの鳴き声を使った音の演出は一見すると無害に見えますが、実際には誰が味方なのか分からない危険な環境です。原文では、Among Usに鳥たちの騒動を組み合わせた作品として触れられています。
Among Usは、宇宙船を舞台にしたマルチプレイ作品です。プレイヤーの大半はクルーメイトとして、配線、燃料補給、医務室でのスキャンなど、船を動かすための作業を行います。一方で、少数のインポスターはクルーメイトのふりをしながら、誰もいない部屋で仲間を殺害したり、通気口を利用して移動したりします。
死体が発見されると緊急会議が開かれ、プレイヤーは誰が嘘をついているのかを話し合い、投票で1人を宇宙へ放出します。その判断が正しければインポスターを減らせますが、無実のクルーメイトを追放してしまう可能性もあります。原文では、裏切り者がいると分かっているだけでは、その人物を見つける助けにはならないというソーシャル推理ゲームの恐ろしさを象徴する作品とされています。
生存そのものが疑心暗鬼を生む作品
Project Winterは、PCとコンソールに対応した、最大8人のサバイバルゲームです。雪山に取り残された8人の生存者が、凍死や飢え、仲間による殺害を避けながら脱出を目指します。木材を集め、食料を確保し、無線塔を修理するなど、共通の目標を達成するには協力が欠かせません。
ただし、生存者の中には隠れた裏切り者が存在します。裏切り者は物資を妨害し、無実の生存者を1人ずつ排除していきます。誰に物資を分けるのか、誰を焚き火の近くに置くのか、誰と情報を共有するのかといった判断が、そのまま生死につながります。救助ヘリが到着するまでに、仲間を信じるべきか、自分を守るために疑うべきかを決めなければなりません。
Deceitは、ダンジョンのような施設に閉じ込められた6人を描く一人称視点のマルチプレイゲームです。プレイヤーたちは、なぜそこへ連れてこられたのかという記憶を失っています。6人のうち2人はすでに秘密裏にウイルスへ感染しており、接触した相手を新たな感染者へ変える力を持っています。
感染者側の勝利条件は、誰か1人が脱出する前にグループ全体へ感染を広げることです。その他のプレイヤーは感染者を見つけ出し、先に止めなければなりません。手元にあるクロスボウや罠、近くの鈍器などを使って対抗することになります。誰が感染しているのかを議論するだけでなく、近くにいる相手そのものが脅威になる点が大きな特徴です。
Secret Neighborは、PCとコンソール向けのホラーゲームです。子どもたちのグループが、地下室に閉じ込められた友人を救うため、隣人の家へ忍び込みます。プレイヤーは鍵や手がかりを探しながら屋敷を探索しますが、仲間の1人は正体を隠したNeighborです。
Neighborは救出を妨害するため、あらゆる手段を使って子どもたちの探索を遅らせます。Hello Neighborシリーズと同じ世界を舞台にしながら、会話と告発を中心にした従来型の推理よりも、探索の途中で「ずっと近くにいた相手が脅威だった」と気づく恐怖に重点を置いています。味方と一緒に鍵を探しているつもりでも、誰かがその行動を内側から妨害しているかもしれません。
表情や行動まで疑われる特殊な駆け引き
Werewolves Withinは、初代PlayStation VRとOculus Riftに対応したVRゲームです。なお、原文ではPSVR 2には対応していないと説明されています。プレイヤーは昼には村人として調査を進め、夜には人狼として他の住人を襲う役割を担います。
この作品の特徴は、VRヘッドセットによる顔や手の動きのトラッキングです。ボイスチャットやテキストでは隠しやすい、わずかな身振りが他のプレイヤーに見えてしまいます。たとえば、驚いて身を引く動き、長すぎる沈黙、視線をそらす仕草などが、嘘の手がかりになる可能性があります。文章を送る前に考えを整理できるテキスト型の推理ゲームとは異なり、VRでは疑われている最中の表情や手の動きも読み取られます。嘘をつく側は、発言だけでなく自分の身体が何を示しているかまで意識する必要があります。
8作品に共通する「信頼」の怖さ
これらの作品は、宇宙船、雪山のキャンプ、宇宙ステーション、スコットランドの屋敷など舞台こそ異なりますが、中心にある恐怖は共通しています。共通の目的に向かって協力している仲間の中に、密かに別の目的を持つ人物がいることです。
The Traitorsの新シーズンでは、従来の著名人中心の構成から民間人の出演者へと変更され、22人が同じ問題に向き合うことになります。原文では、番組が9月17日にNBCで初放送されると紹介されています。誰かが裏切り者だと分かっていても、それだけで見抜けるわけではありません。むしろ、信頼できそうな人物ほど疑うべきなのか、協力を続けるべきなのかを決める時間が、プレイヤーや出演者を追い詰めていきます。