2026年10月23日に発売の『Warrior Cats: Clans of the Forest』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「78 点」で「好評」という評価になっています。
2026年10月28日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは11件、最高は85点、最低は40点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。
原作の世界へ帰ってきた感覚を味わえる、森の空気感と探索の魅力

『Warrior Cats: Clans of the Forest』で最初に感じ、最後まで残り続ける楽しさは、森そのものの存在感にあります。原作小説を読んで育った人なら、オープンワールドのマップに足を踏み入れた瞬間に、子どもの頃に夢中になった『ウォーリアーズ』の世界へどっぷりと入り込んだように感じられるはずです。まさに故郷へ帰ってきたような感覚で、horseplaceや月の池のようにこれまで本の中にしかなかった場所が、実際に歩いて回れる土地として作られています。何年も想像してきた月の池へ自分の猫でたどり着く瞬間は、本作がまさにそうした体験のために作られていることを実感させてくれます。
とはいえ、原作を知らない人でもこの舞台は十分に楽しめます。小説を読んだことがなくても、見どころの多くを占める無人のtwolegのテントや農場、キャラバンは、それだけでも興味をそそられます。人がいなくなった場所にはツタが這い回っており、少し前まで何かが起きていたように見えるため、のどかな田園風景にはうっすらと文明崩壊後の世界のような雰囲気が漂っています。周囲には静かな森や使われなくなった農地、岩だらけの荒れ地、キャンプ場が広がっており、マップも広いので次の境界の先に何があるのか確かめに行きたくなります。
森の見た目は派手さを抑えた控えめな佇まいです。デフォルメされた少し粘土細工のようなアートは細かく描き込まれているわけではありませんが、そういう作風だと受け入れれば魅力的で世界観にも合っています。DLCパックに含まれるオプションのセルシェーディングモードを使えば、さらにイラストに近い見た目で楽しむこともできます。ただし、精細なグラフィックを求める人にはあまり魅力的に映らないでしょう。画面が古く見える場面もあり、猫やほかの動物たちはときどき不気味の谷に落ちたようなぎこちない動きを見せます。これが最も目立つのはSwitch 2で、グラフィックもテクスチャも粗く見えます。このゲームの魅力は見栄えのする映像よりも、その場所に身を置いているという臨場感にあります。そうなると問題は、その場所でやることが十分に面白いかどうかであり、ゲームの残りの部分はこの問いに答えなければなりません。
愛着が湧く猫のキャラクター作成と、見た目と性能をめぐるトレードオフ

猫の作成はこのゲームにおける2つ目の大きな魅力で、期待どおりの出来栄えです。開始時から体型やしっぽの長さ、耳の形、お腹のたるみのふわふわ具合、マズルの長さ、毛の模様、オッドアイまで細かく調整できます。そのあとで4つの族のどれに入るかを選ぶことになり、この選択によってマップのどこに住むかや主に関わるライバルが決まります。「これは自分の猫だ」という実感は、キャンペーンを進めるにつれていっそう強まっていきます。ストーリー上の選択は消えない痕跡を残し、大きな戦いでの決断によっては猫にゲームの最後まで残る傷跡が刻まれます(傷跡はオプションで非表示にもできます)。さらに戦闘で手に入れたり、族と物々交換したりしたアクセサリーを使って、見た目をいっそう好みに整えていくこともできます。
見た目は、猫の実際のプレイ感にも影響します。体の特徴はそれぞれスライダーで設定しますが、その位置によって猫の性格や個別のボーナスが変化する仕組みです。ただし、毛色や目の色、模様は性能に影響しません。考える要素が1つ増えるのを楽しめる人にとって、デザインした見た目がそのまま猫の能力や性格になり、戦闘や会話での傾向を左右するこの仕組みはうまく機能しています。その一方で、作りたい見た目が明確に決まっていて好みの性格まで妥協したくない人にとっては、このトレードオフが押しつけに感じられる場合もあります。
ただ、キャラクタークリエイト以外では、こうした「自分のもの」という実感は同じようには得られません。巣穴の飾りつけやオンラインで訪れたフレンドへのお披露目もできますが、飾りの作成にはタイマーがあり、最大で40時間かかります。キャンペーンは約4時間で終わるため、1回のプレイで巣穴を完成させるのは現実的ではありませんでした。
手軽なターン制バトルの戦略性と、パーティー完成後に薄れる緊張感

戦闘はシンプルで取っつきやすい設計ですが、見た目以上に奥深い中身を備えています。攻撃するたびに猫は構えを取り、Offensive、Defensive、Trickの3つがじゃんけんのような三すくみの関係になっています。さらに与えるダメージが2倍になる代わりに外れる危険が大きいSneakyや、発動中は与えるダメージが50%増える代わりに受けるダメージも50%増えるRecklessといった構えも用意されています。攻撃にはスタミナが必要で、スタミナが尽きた猫は1ターン休むか回復アイテムを使わなければなりません。画面上に行動順が表示され、敵も同じルールで動いてこちらの行動前に構えを変えてくることもあるので、敵の手を見越した作戦が立てられます。また、フィールドで敵に忍び寄って飛びかかりを決めれば、戦闘開始前に先制の一撃をタダで叩き込めます。
技の組み合わせやパーティー編成をいろいろ試すのが好きな人にとって、戦闘は本作の大きな強みになっています。サイドクエストをクリアしたり、仲間との関係を深めたり、キャンプで訓練したりすることで多彩な攻撃技を習得でき、中には特定の族限定の技やスター族から授かる技も存在します。見習いも技の組み合わせをカスタマイズできる状態でパーティーに加わるため、最大3匹のグループを組むことはパズルを解くような面白さがあります。こうした軽めの戦略要素のおかげで、毎回同じ技を選ぶだけでは勝てず、狙いどおりに構えの切り替えをつなげられたときの爽快感は格別です。ゲーム後半に登場する小動物との戦闘は難しくなるものの理不尽にはならず、隠しボスやサバイバル形式のディフェンダーモード、オンライン対戦など、鍛え上げたパーティーの力を試す場もしっかり用意されています。
一方で、毎回の戦闘で腕を試されたい人には、同じシステムが物足りなく感じられるはずです。敵は林の中の空き地でじっと待っていてこちらがぶつかっていくのを待つだけであり、一度パーティーが整ってしまうと、戦闘ごとにほとんど同じ選択を繰り返すことになりがちで集中して考えなければならない場面は少なくなります。戦術を考える面白さの大部分はパーティーの組み方にあり、一つ一つの戦闘の中にはあまり用意されていないのが実情です。
どの族でも繰り返される単調な雑用と、全ルート制覇で報われる物語

本作において最も深刻な問題は、メインクエストの単調さにあります。猫として森を歩き回り、狩りをし、伸びをし、ほかの動物にニャーと鳴くといった前提の魅力が、メインクエストの内容によって台無しになっています。キャンペーンの大半を占めるのは、境界へのにおいづけ、はぐれ猫の追跡、迷子の子猫や材料探し、アイテム集め、特定の敵の撃破、境界での小競り合いといった作業ばかりです。さらに、先へ進むために避けて通れないレベル上げ作業もかなりの分量にのぼります。どれもRPGではよくある作業ですが、本作では背景となる説明もほとんどないままメインクエストとして課されるため、すぐにうんざりしてしまいます。中には、はっきりした理由もないままGathering treeを眺めに行かせる目標まで存在します。
所属する族を変えてみても、この問題は解決しません。ルートごとに予言、置かれた状況、結末が異なり、マップの4分の1にあたる担当エリアの地形もパーティーメンバーも違います。しかし、クエストの流れやゲームの基本的な繰り返しはほとんど変わらず、主に変わるのはストーリーの始まり方と進み方くらいです。2つ目の族を遊ぶと序盤の数時間がどれも似通っていることがはっきりわかりますし、1つのルートだけを遊んでいても繰り返している感覚は否応なく出てきます。
それでも、最後まで続ければ報われる部分もあります。4つの族のルートをすべてクリアし、どの族の立場からも森を見終えたときに、物語は最もきれいにまとまります。各キャンペーンは短く、10時間未満で5時間程度で終わることも多いため、全ルートのクリアは十分に現実的な目標です。単調な作業の繰り返しに耐えれば、その見返りとしてより完全な物語を味わえるため、最後まで続けられるプレイヤーにとって損得の判断は明快です。
掘り下げ不足が目立つ平坦な物語と、実感が伴わない急激な出世ペース

物語の力だけでこのゲームを引っ張っていくには力不足です。話が進んでも目立った展開はあまり感じられず、物語はありきたりなまま進んでいきます。そのせいで、族ごとの物語をもっと深く描く機会や、原作への言及を増やしてシリーズの世界へもっと引き込む機会を逃してしまっています。族の仲間との関係を深める要素は用意されていますが、ほとんどの絆は基本的な段階から先へはあまり進みません。
この物語を一番楽しめるのは、やはり原作を読んだ人です。小説ではおそらく詳しく説明されている設定が知っていて当然のものとして扱われており、たとえばシャドウ族ルートでは、自分の猫が2つの族の血を引いているという生い立ちが前置きもほとんどなしに持ち出されます。さらにシリーズでおなじみのキャラクターが再登場するものの、シリーズを最近まで追っていない人にはその再登場が持つ意味がほとんど伝わりません。原作を知らない人が軽い冒険を求めているならそれでも楽しめますし、物語はゲームオリジナルなので小説を読んでいなくても遊べます。ただし、一部の設定が説明されないまま進むことはあらかじめ受け入れておく必要があります。
また、出世のペースがあまりに早すぎることも物語の足を引っ張っています。昇進が性急すぎて本格的に始まった気がしないうちに族の副長になっていることさえあり、ありふれた用事をこなしただけで地位が大きく変わることもあります。いつもの用事から戻ったら突然族を任される立場になっていたという展開では、自分の力で地位を勝ち取った実感が湧きません。だからこそ、このゲームをおすすめする理由は物語ではなく、森と自分の猫にあります。
見えない壁と遠回りが生む移動のストレスと、探索意欲を削ぐ地形構造

森の移動は必要以上に難しく、そのせいで繰り返しの多いクエストがさらに疲れるものになっています。どこへ行けるのかが見た目でわかりにくく、すでに通ったことのある道とまったく同じに見える道を見えない壁がふさいでいることもしばしばです。ツタは登れるものの、登れるのはゲームが決めた特定のツタだけであり、見た目はほかのツタと区別がつきません。岩も、ある場所では足場になり別の場所では壁になります。ファストトラベルはトンネルを使う仕組みですが、その目印は見つけにくいだけでなく、トンネルからトンネルへしか移動できません。さらに戦闘に負けたあと、元の道に戻るまでにかかる時間が長すぎます。
マップ上の距離感もあてになりません。月の池のような目的地がマップ上ではすぐ近くに見えても、実際には大きく遠回りしなければならないことがあります。これを何度か繰り返すうちに、寄り道して何かを見つけることに魅力を感じなくなっていきます。スタミナを永続的に上げる日なたぼっこの場所や、メインの道から外れた場所に隠された強力なボスのように、本来なら探索の楽しみであるはずのものでさえ魅力が薄れてしまいます。
移動の感触は、何を求めるかによって評価が変わります。道を駆け抜け、スタミナを回復する花を拾い、岩棚に飛び乗るといった、その場で走ったり跳んだりすること自体を楽しむなら心地よく感じられるでしょう。しかし、クエストで必要になる長い移動では遅く感じられ、ときにもたつきが目立ちます。木に登るには特定の木のぴったりの位置を探してボタン表示を出さなければならず、捕食者をやり過ごすためによく使うことになるステルスでは、カメラが敵に固定されて動きもとても遅くなります。身軽な動物にぴったりのはずの森が、用事のたびに越えなければならない障害物コースになってしまっています。
機種ごとに異なるパフォーマンスと、不親切な説明や不具合の存在

ゲームの完成度は、どの機種で遊ぶかによって大きく左右されます。Switch 2では、次の目的地を探すために何度も呼び出すことになるStarClan guidance glowを使うと、フレームレートが大きく落ちることがあります。移動するにはこれに頼るしかないので、余計にストレスがたまります。PCでは、グラフィック設定を最高にすると最適化の問題が生じます。一方でPlayStation 5では、意外なほど快適に動作します。
不具合の出方はプレイごとに違います。ジャンプしたときに地形をすり抜けることはあるものの、遊べなくなるほどではありません。画面のちらつきや奇妙な表示の乱れは、気が散ることがあります。最もひどいときはゲームが何度もクラッシュし、追跡シーンで逃げる猫が背景に引っかかってリセットするしかなくなりました。すべてのプレイでこうした問題が起きるわけではありませんが、事前に知っておいたほうがいい点です。
ゲーム内の説明も足りず、特に序盤の不親切さは否めません。最初の数時間は道に迷いやすく、忍び足や飛びかかりなどのフィールドアクションは自分でやり方を見つけるしかありません。オンラインルーム、共有の巣穴、マルチプレイの機能についてもほとんど自分で見つけなければならず、フレンドを自分のキャンプに呼ぶための機能であるにもかかわらず、この不親切さには疑問が残ります。
森の空気感と愛猫への愛着に、どれだけの代償を払えるかで決まる一作

世界観と自分で作る猫を目当てにするなら、『Warrior Cats: Clans of the Forest』はおすすめしやすい作品です。原作小説の読者にとってこの森はさまざまな思い出や想像をかき立ててくれますし、読んでいない人であっても人間がいなくなった場所にはきっと興味をそそられるはずです。豊富な体の調整項目と、猫の姿をずっと変えてしまう選択によって形作られるキャラクタークリエイトは、本当の意味で「自分の猫」という実感を与えてくれます。技を覚えてパーティーを組むことが中心の、軽くて取っつきやすいターン制バトルが好きなら、構えのシステムはその楽しさにしっかり応えてくれます。
ただし、何が待っているかははっきりと理解したうえで遊ぶべきです。メインクエストは収集、境界へのにおいづけ、追跡の作業、そしてやらなければ先へ進めないレベル上げの繰り返しであり、これは1つのルート内にとどまらず4つの族全体を通しても変わりません。族ごとに違う遊び心地を期待して何度も遊ぶなら、ほとんどの場合、見慣れた雑用に新しい予言がついただけだと感じてしまうでしょう。物語にはもっと掘り下げが必要であり、原作を知らない人は説明のない設定や新事実が出てくることを覚悟しておくべきです。わかりにくい道順や見えない壁、長い引き返しにいら立つ人には、移動そのものが重い負担になります。Switch 2や最高設定のPCで遊ぶなら、買う前にパフォーマンスの問題を考えておいたほうがいいでしょう。1回のキャンペーンで巣穴の飾りつけを終えたい人にとっても、タイマーの存在がネックになります。奥深く作り込まれた物語が遊ぶ一番の理由なら、様子を見るか見送るべきです。
メディアの間では、戦闘に本当の戦術的な深みがあるのか、それとも戦闘のたびに同じ選択に落ち着いてしまうのかで評価が分かれました。物語が小説を読んでいないプレイヤーにも通じるかどうかについても意見が分かれています。さらに、移動が走ったり跳んだりして気持ちいいのか、それとも長い距離では遅くてもたつくのかについても、メディアの間で見方が割れました。こうした論点の答えが出ていなくても、結論は同じです。故郷に帰ってきたように感じられる森こそが遊ぶ理由であり、その森を何度も行ったり来たりすることが、その代わりに払う代償です。それに見合う価値があるかどうかは、その世界とそこで暮らす自分の猫が、自分にとってどれだけ大切かで決まります。








製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル名 | Warrior Cats: Clans of the Forest |
| 原題名 | Warrior Cats: Clans of the Forest |
| ジャンル | アドベンチャー, RPG, アクション, ファンタジー |
| プラットフォーム | PC(Steam), PlayStation 5, Xbox Series X|S |
| 発売日 | 2026年10月23日 |
| 価格 | Steam ¥3,850 / Xbox ¥3,500 |
| 公式サイト | https://www.trailmarkgames.com |
| 開発元 | Bamtang Games |
| 発売元 | Trailmark Games |










