『アノマリス/ANOMALITH』メタスコア68点、意見が割れた理由

2026年10月28日に発売の『アノマリス/ANOMALITH』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「68 点」で「賛否」という評価になっています。
2026年10月28日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは6件、最高は80点、最低は50点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。

68アノマリス/ANOMALITH好評 1|賛否 5|不評 0
Nintendo Switch 2—(0件)PlayStation 5—(2件)PC68(4件)

重い手応えと着実な強化サイクルが撃ち返す爽快感を生む

重い手応えと着実な強化サイクルが撃ち返す爽快感を生む

『アノマリス/ANOMALITH』はホラー映画のような重苦しい雰囲気で幕を開けます。導入のカットシーンは荒々しく、最初に出会うアノマリーの不気味さにも圧倒されます。かつて人間だった怪物が歪んだ姿へと変わり、本来なら安心できるはずの廊下をうろつく光景は確かに恐ろしいものです。ところが、実際に銃を取って戦い始めると印象はがらりと変わります。巨大なアノマリーであっても、ショットガンやスナイパーライフルの一撃を的確に叩き込めば一瞬よろめくからです。怪物が見せるこの小さいのけぞりこそが、本作の性格を雄弁に物語っています。『アノマリス/ANOMALITH』はプレイヤーを怖がらせようとしてくるものの、真の魅力は恐怖そのものよりも、敵を撃ち返す爽快感にあります。

その撃ち返す気持ちよさは、いわゆるラジコン操作であっても損なわれていません。主人公の水無月 玲緒奈は歩くのが遅く、走る速さもそこそこで、照準を構えるとのろのろとしか動けなくなります。それでも、実際の銃の扱いやすさは操作感から身構えるほど悪くありません。ハンドガンは反動が小さく、じっくり狙い続けるほど精度とクリティカル率が高まりますし、アサルトライフルやSMG、スナイパーライフルは力強い反動を味わえます。とりわけショットガンとスナイパーライフルは、迫力ある発砲音と反動に確かな説得力があります。また、弱点が多い大型の敵には手早くダメージを稼げるショットガン、弱点が1〜2か所しか露出していない敵にはスナイパーライフルやハンドガンが刺さるなど、状況に応じた武器選びも効いてきます。大作シューター並みの洗練された操作感とまではいかないものの、レスポンスが良くて手応えがあり、弾が命中したときの感触もしっかり伝わってきます。

さらに、装備の強化サイクルが射撃に心地よいリズムをもたらしてくれます。異界で手に入れた素材は、銃の強化だけでなく、新しい攻撃スキルや防御スキルの解放、リソース管理を有利にするアーティファクトの装着に使います。多くのアーティファクトは弱点へのダメージを伸ばしてくれますが、本作のエイムアシストはほぼ完璧に照準を合わせない限り弱点へ吸い付いてくれません。そのためプレイヤーは、最初は胴体を狙って撃ち合い、慣れてきたらアシストを切って弱点を狙い澄ますという自然なステップアップを促されます。小型の敵は手早く倒して戦利品に変え、大型の敵は落ち着いて弱点を射抜いて仕留める。武器をしっかり鍛え上げておけば、大半の戦闘を素早く気持ちよく片付けられるようになります。

報酬の手応えも、強化を続ける大きなモチベーションになっています。サイドクエストでは新しい装備やコスメティックが手に入り、玲緒奈には解放要素が数多く用意されているため、クラフトやカスタマイズに手間をかける甲斐があります。外見変更(トランスモグ)機能のおかげで、一番性能の高い装備の数値を活かしたまま好みの衣装を楽しめるのも嬉しいところです。装備品はインベントリの持てる容量にも直結しているため、見た目の着せ替えとキャラクターの強化が同じサイクルの中で自然に結びついています。かけたコストが次の戦闘で明確な強さとして返ってくることこそ、『アノマリス/ANOMALITH』をプレイする最大の理由といえます。

戦術の幅を広げる異界スキルは遊び方によって存在感が分かれる

戦術の幅を広げる異界スキルは遊び方によって存在感が分かれる

感染によって玲緒奈が得た力は、銃を構える腕だけにとどまりません。変異した腕を使えばMPを消費してパリィや打撃を繰り出せますし、物語が進むにつれて扱える能力の幅も広がっていきます。たとえばGravity Stormは敵を一時的にその場へ縫い止め、Spikeは床から異界の物質を噴出させて広範囲の敵を一掃してくれます。こうした異形化スキルは、ともすれば単調になりがちなクラシックな戦闘テンポに良いアクセントを加えてくれますし、多彩な能力を玲緒奈のビルドへ自由に組み込んでいく楽しさもしっかりあります。

ただ、これらのスキルをどこまで頼りにするかはプレイヤーの立ち回り次第です。MPは敵を銃撃すると回復するため、本来は銃とスキルを交互に繰り出す連携が想定されているものの、両者がいつでも綺麗にかみ合うとは限りません。十分に鍛えた銃1丁だけに頼っていると、異形化スキルの存在を忘れがちになり、近接攻撃も敵に懐へ飛び込まれたときの苦し紛れにしか使わなくなってしまいます。とはいえ、意識して組み合わせればスキルは非常に頼もしい戦力になります。とりわけ敵が群れをなして押し寄せてくる場面では、銃弾だけで押し切るよりも、タイミングを見極めて近接攻撃や範囲スキルを叩き込むほうがはるかに安全かつ的確に対処できます。

心理的恐怖で惹きつける一方、強化が進むと敵の脅威が薄れる

心理的恐怖で惹きつける一方、強化が進むと敵の脅威が薄れる

『アノマリス/ANOMALITH』は不気味な空気感を醸し出す演出が巧みです。探索中は不安をかき立てる不穏なBGMが響き、なかでも背筋が凍るような場面は、直接的なショック演出よりもテキストの緻密な描写から生まれます。あるサイドクエストでは、玲緒奈が見つけた家族写真を眺めているうちに、写っている人々から血が流れ出して腐敗していきます。また別のクエストでは、子どものおもちゃが玲緒奈と再会を果たすため、彼女の精神と融合しようと迫ってきます。いずれも過激で生々しい映像表現に頼ることなく描かれており、心理的な怖さの演出としては本作屈指の完成度を誇っています。ただし、世界観がどれほど不気味であっても、それだけで戦闘の恐怖が続くとは限りません。

戦闘の緊張感が持続するかどうかは、キャラクターの育成方針に大きく左右されます。お気に入りの武器1丁に絞って集中的に強化素材を注ぎ込むと、敵の脅威はみるみる薄れていきます。アノマリーたちはホラー映画の怪物じみた威容で登場するものの、銃を鍛え上げてしまえば装甲や弱点すらほとんど関係なくなり、ほぼすべての敵を同じパターンで一方的に処理できてしまうからです。また、ゲームオーバー時のペナルティが軽い点も影響しています。やり直しても直前の進行度までしか戻されず、ボス戦も最初からではなく直前のフェーズから仕切り直せます。さらに過去のエリアへ戻って素材をいくらでも稼げるため、強化を溜め込んで挑めば、ただでさえ控えめなボスの難易度が一段と下がってしまいます。逆に過度な稼ぎを控えれば、手応えある緊張感を長く味わえます。敵は動きこそ緩慢ですが、全身の装甲が硬く一撃が非常に重いため、距離を取りながら小まめに後退し、弾薬やアイテムをやりくりする慎重な立ち回りが求められるからです。

その一方で、物語が終盤に差しかかるとゲームバランスは逆方向へ極端に振れ始めます。序盤に見られた緻密なマップ構造は影を潜め、理不尽に思える敵の配置が目立ってきます。遠くから突然ワープしてきて反応する間もなく切りつけてくる敵や、瓦礫に埋もれた地下鉄の車内に潜む透明な敵などがその代表です。本来なら玲緒奈のスキルを駆使して切り抜けたい場面ですが、スキルを自由に連発できる環境はありません。MPの自然回復は遅く、急速チャージには体力を削る必要があり、体力回復に必要なお金も進行とともに不足していくためです。神がかり的な精度でパリィを決め続けられない限り、終盤の戦闘は息苦しく、回避不能に近い理不尽な被弾に悩まされることになります。さらに奥へ進むと、玲緒奈のほうが敵よりも足が速いため、戦闘そのものを放棄して駆け抜けるだけのエリアすら出てきます。このように本作は、大半の場面でプレイヤーに圧倒的な強さを実感させつつ、終盤には極端な理不尽さで追い詰めてくるため、序盤に期待したような張り詰めた恐怖が最後まで続くことはめったにありません。

日常が歪むリミナルスペースの不気味さは歩くだけで楽しめる

日常が歪むリミナルスペースの不気味さは歩くだけで楽しめる

異界の存在は、本作の探索にほかにはない独特の個性を与えています。団地やショッピングモール、古びた病院といった昭和・平成レトロな日本の日常が、ねじ曲がった幾何学的な構造によって異様な空間へと変貌しています。マップ構造そのものは決して複雑ではありませんが、現実と非現実の境界にあるような不気味さを漂わせる「リミナルスペース」の妙が巧みに活かされており、角を曲がった先に何が待ち受けているのかという不安が常に付きまといます。このゾワゾワとする空気感だけでも、戦闘とは別に足を伸ばして探索してみる価値が十分にあります。

もっとも、空間を歪めるアノマリーの超常現象は、プレイヤーの行く手を阻むギミックというよりは、視覚的な見せ場としての役割にとどまっています。廊下が不気味にねじれたり地面に巨大な亀裂が走ったりするものの、そうした異常現象の多くは次の目的地へ移動する途中の背景演出に過ぎません。ルートの開拓に頭を悩ませる場面はほとんどなく、目的地を示すクエストマーカーが常時表示されマップの視認性も高いため、道に迷うこと自体がまずありません。重力反転の能力も新たな遊びの広がりを予感させますが、自由に宙を舞えるわけではなく、決まった別エリアへワープするための演出にとどまっています。魅力的なアイデアが数多く提示されているだけに、パズルや探索のギミックとして深く掘り下げられなかった点は少々もったいなく感じられます。

クリア済みエリアの再訪は探索の楽しさと単調さが隣り合う

クリア済みエリアの再訪は探索の楽しさと単調さが隣り合う

『アノマリス/ANOMALITH』では、一度クリアしたマップへ何度も足を運ぶことになります。サイドストーリーを受注すると探索済みのエリアへ戻らされ、見慣れた敵と戦って同じようにドロップ品を拾うことになりますが、苦労して手に入る見返りはわずか1〜2個のアイテムと短い会話劇にとどまります。この再訪要素を楽しめるかどうかは好みが分かれるところです。すべてのサイドクエストを埋めようとしたり、終盤の装備強化のために素材マラソンを始めたりすると、この繰り返しは確かな作業感となって重くのしかかってきます。移動速度が劇的に上がったり移動自体が面白くなったりするわけではなく、移動を快適にする新能力も最後まで手に入らないため、終盤の周回や素材集めはどうしても単調になりがちです。ゲームの総プレイ時間が極端に長すぎるわけではないものの、終盤の展開が過去のマップの使い回しに大きく依存している点は否めません。

もちろん、退廃的なロケーションの空気感そのものが好きなプレイヤーであれば、過去のエリアを再訪することにも確かな面白さがあります。異形の街並みは歩き回る好奇心を刺激してくれますし、序盤に苦戦したエリアへ強力な装備を担いで戻り、敵を蹴散らしていくのは爽快です。また、ゲーム後半で手に入るアビリティによって古い異界の封鎖区画が開く仕掛けもあるため、過去エリアの再探索は能力が出揃う終盤まで温存しておくのが得策です。とはいえ、再訪で得られる実利は玲緒奈のステータス強化くらいで、世界観の深層や登場人物の背景が掘り下げられることはほとんどありません。再訪は装備を鍛えるサイクルとしては納得感があるものの、物語や体験を豊かに広げてくれるものではないのです。

そして、こうした探索や収集の要となっているのがインベントリ管理です。格子状のマス目で区切られたアタッシュケース型のバッグに、銃や弾薬、グレネード、抑制剤、研究素材をいかに綺麗に敷き詰めるかというパズル的なやりくりには、昔ながらの確かな面白さがあります。しかし実際のところ、荷物が一杯になるタイミングを見計らったかのように新しい保管チェストが配置されているため、取捨選択に頭を抱えるようなシビアな場面はほとんどありません。この快適さは遊びやすさとして歓迎できる反面、サバイバルホラー特有の「リソースが足りない不自由さ」を削いでしまっています。もっとも、かさばる素材を欲張って溜め込めばさすがに枠が足りなくなり、大型バックパックを手に入れた後でも、余剰アイテムを拠点へ送り返すためにポータルを往復する羽目になります。幸いポータルは各エリアに適度な間隔で配置されているため、移動の手間自体はそこまで苦になりません。結局のところ、管理の手間が少ないぶん、サバイバルとしての緊張感も薄まっているという本作全般の特徴がここにも表れています。

冷めた現実主義のヒロインが定番の物語を生き生きと牽引する

冷めた現実主義のヒロインが定番の物語を生き生きと牽引する

主人公の水無月 玲緒奈は、本作のストーリーにおける最大の牽引役です。ストリートチルドレン出身で冷徹なまでに現実主義の彼女は、お行儀のよい優等生でも、繊細に悩むティーンエイジャーでも、上司の命令に従う新米エージェントでもありません。組織の上層部にも平然と噛みつき、異界に取り残された人々をなぜすぐ助け出さないのかと食ってかかり、生き延びるためなら躊躇なく引き金を引きます。その一方で、シリアスな状況で突然ガチャの景品に目を輝かせるなど、どこかズレたユーモラスなリアクションも絶妙なスパイスになっています。型通りの退屈な説明になりがちな世界設定の種明かしも、彼女のリアクションを挟むことで生き生きとした掛け合いへと変わり、重苦しい空気をうまく和らげてくれます。そして冷淡な態度の奥底には、行方不明の親友である華藤 有沙を救い出すという強い執念があり、それが彼女という人間にブレない芯を通しています。

彼女を取り巻くメインシナリオ自体は、冴えた切り口と陳腐なクリシェの間を行ったり来たりします。異界が発生した経緯や、ダイブを成功させるたびに針が巻き戻る終末時計の仕掛け、保身に走る当局の対応などは、いずれもディストピア作品で使い古された王道のプロットです。物語後半にはいくつかのサプライズやどんでん返しが用意されているものの、全体としては世界設定の緻密さよりも、玲緒奈という強烈なキャラクターの魅力で力強く引っ張っていく作風といえます。

物語の進行テンポはおおむね軽快です。コンパクトなキャラクター描写と異界の探索ミッションがテンポよく交互に展開するため、足踏みすることなく物語に没入でき、体感時間はプレイ時間よりも短く感じられます。クリアまでのボリュームは、メインクエストに専念して駆け抜ければ約20時間、寄り道をしてサイドストーリーまで遊び尽くせば30時間以上というのが大まかな目安になります。ただし、ストーリーの核心に迫るドラマを序盤から期待していると、やや展開が遅く感じられるかもしれません。本作のユニークな世界観や人間ドラマの面白さが本格的に加速するのは、物語が中盤に差しかかってからです。

硬いアニメーションと不親切な装備メニューが足を引っ張る

硬いアニメーションと不親切な装備メニューが足を引っ張る

ぎこちないアニメーションの数々は、最後までストレスの種として付きまといます。序盤から硬さが目立つキャラクターの挙動は、ゲームが進むにつれて粗が目立ち、なかにはアクションの激しいテンポに追いついていないものも見受けられます。たとえば玲緒奈がダウンした際の復帰モーションが遅すぎるため、無防備な隙を晒して戦闘のリズムが大きく乱れてしまいます。また、ゆったりした服の裾がベルトや重ね着した衣装を頻繁に突き抜けてしまい、せっかくの着せ替えの魅力を削いでいるのも残念な点です。モーション自体は最低限の役目を果たしているものの、『アノマリス/ANOMALITH』はプレイ時間の大部分を戦闘が占めるゲームであるため、こうした細かな違和感の積み重ねが気になってきます。

装備まわりのUIやメニュー画面にも、別種のストレスが潜んでいます。序盤を過ぎるとアーティファクトが大量に手に入り、その大半はレア度が異なるだけの重複品になりますが、アイテムの売却画面やスロットマシンの投入画面にはアイテム名しか表示されません。特殊効果やレアリティ、アイコン画像すら確認できず、ソート機能もまともに機能しない不親切さです。それどころか、現在装備しているアイテムまで同じリストに並び、装備中である警告も出ないまま誤って消費してしまう危険すらあります。銃のアタッチメント作成にも同様の分かりにくさがあり、どのアタッチメントが手持ちの銃に対応しているのかが判別しづらい仕様です。終盤のSMG向けにマガジン拡張アタッチメントを作成したものの、表記の紛らわしさから結局適合しなかったという事例もメディアから報告されています。さらに、「アイテム保管」のすぐ隣に確認ダイアログなしで発動する「帰還」ボタンが配置されているため、押し間違えるとその場でミッションを強制終了させられ、マップの状態がリセットされてしまいます。すべてのプレイヤーが事故に見舞われるわけではないにせよ、誤操作を防ぐ配慮は明らかに不足しています。

動作の安定性についても粗が見られます。リトライを選択するたびにバックパックの容量が縮小してしまい、消えたマスに取り残された弾薬が使えなくなって再挑戦の難易度が跳ね上がるという不具合も報告されています。また、アノマリーの群れを銃撃した際の一瞬の処理落ちや、入り組んだエリアのロード画面でのフリーズといった現象も散見されました。これらの不具合はアップデートパッチによって着実に改善されつつあるものの、前述したモーションのぎこちなさや不親切なメニュー仕様と相まって、プレイ中に無視しにくい引っかかりを残しています。

撃ち返す爽快感とヒロインの魅力が光る好みが分かれる一作

撃ち返す爽快感とヒロインの魅力が光る好みが分かれる一作

手応えのある銃撃戦や着実な装備の強化サイクル、日常を侵食する不気味なロケーション、そして強烈な個性を放つヒロインの存在に惹かれるなら、『アノマリス/ANOMALITH』は十分に遊ぶ価値のある作品です。銃のレスポンスと命中感は心地よく、素材を注ぎ込んだぶんだけ目に見えて強くなるサイクルがプレイを牽引してくれます。歪んだ日本の街並みは歩き回るだけでも好奇心をそそられますし、玲緒奈のシニカルで型破りなキャラクター性が、王道でありがちなストーリーを魅力的なエンターテインメントへと引き上げています。

その一方で、息の詰まるようなホラーの緊張感を最後まで求めるなら、購入には慎重になるべきです。世界観の演出こそ不気味なものの、武器の強化や素材集めが進むにつれて敵やボスの脅威は薄れてしまうからです。また、正確なパリィ操作が苦手なプレイヤーにとっては、終盤の理不尽な敵配置やMP・回復アイテムの枯渇が重苦しいストレスになりかねません。コンプリートを目指すやり込み派にとっても、同じエリアを何度も往復して同じ敵を狩り続ける素材集めの単調さは覚悟しておく必要があります。さらに、ぎこちないアニメーションや不親切な装備整理・クラフトUIに苛立ちを覚えやすい人も、次第にフラストレーションを溜めてしまうはずです。ストーリーの展開についても、世界観やキャラクターの魅力が本格的に噛み合ってくるのは中盤以降である点に留意しておく必要があります。実際、メディアの間でも本作の評価は大きく分かれています。武器の強化で戦闘が大味になって緊張感が失われるのか、それとも終盤の難易度上昇が息苦しいのか。過去エリアへの再訪が探索の動機付けになるのか、それとも単なる水増しに感じられるのか。物語のテンポについても、話を淀みなく進めていると捉えるメディアもあれば、核心の展開を先延ばしにしすぎていると指摘するメディアもあり、賛否が真っ向から対立しています。

したがって、序盤の張り詰めた恐怖が最後まで続く体験を望む人や、使い回しのない多彩なコンテンツ、AAA級の洗練されたアニメーションやUIを期待する人には手放しでおすすめできません。しかしそれ以外のプレイヤーであれば、最初に出会った巨大なアノマリーへショットガンの一撃を叩き込み、豪快によろめかせた瞬間の高揚感を思い出してみてください。『アノマリス/ANOMALITH』というゲームが最も輝くのは、恐怖に怯える側から怪物を恐怖させる側へと立場が逆転したときなのです。

製品情報

項目内容
ゲームタイトル名アノマリス/ANOMALITH
原題名ANOMALITH
ジャンルアクション, RPG, アドベンチャー, TPS, シューティング
プラットフォームPC(Steam), PlayStation 5, Nintendo Switch 2
発売日2026年10月28日
価格Steam ¥8,580 / PlayStation ¥8,580 / Nintendo ¥8,580
体験版あり
公式サイトhttps://www.cs.furyu.jp/anomalith/en/
開発元FURYU CORPORATION
発売元FURYU CORPORATION

ストアページ

ストア名URL
PlayStationhttps://store.playstation.com/ja-jp/concept/10012984
任天堂https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000099503
Steamhttps://store.steampowered.com/app/4017880/アノマリスANOMALITH/?snr=1_7_7_7000_150_4

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

9080706050
神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち