2026年11月6日に発売の『Stellar Blade™ コンプリートエディション』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「81 点」で「好評」という評価になっています。
2026年11月2日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは7件、最高は90点、最低は70点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。
攻撃と防御が直結するパリィ主体のハイスピードな戦闘

『Stellar Blade』の根底にあるのは、敵の攻撃をイヴが絶妙なタイミングで受け止めるという攻防のやり取りです。タイミングよくパリィやジャスト回避を決めると敵の体勢を崩せるうえ、イヴの最も強力な技を放つためのゲージも同時にたまります。この防御と攻撃が直結する手応えこそが本作の最大の魅力であり、Switch 2への移植でもしっかり受け継がれています。
戦闘の基本は、コンボや前方への突進、ガード、回避の使い分けです。パリィやジャスト回避を決めたり、攻撃をきれいに命中させたりしてエネルギーをためることで、ショルダーボタンの組み合わせからイヴのベータスキルやバーストスキルを発動できます。スキルの種類も幅広く、連続攻撃や広範囲の薙ぎ払い、シールド破壊、地面を砕く範囲攻撃に加え、VergilのJudgment Cutを思わせる技までそろっています。敵の動きを読んで防御に成功するたび次の攻撃の起点になるため、守りと攻めが分断されず、テンポを上げながら流れるように戦えます。本作はSEKIROやベヨネッタ、Devil May Cryの影響を隠そうとせず堂々と取り入れており、スピーディーでまとまりのある戦闘がかみ合ったときの爽快感は格別です。
近接攻撃以外の選択肢も充実しています。イヴのドローンは遠距離武器として数種類の弾を撃ち分けられますし、ステルス攻撃で敵の群れに気づかれる前に数を減らしたり、周囲のオブジェクトを利用して敵への攻撃に利用したりもできます。敵であるネイティブは小型の弱い個体から強烈な一撃を放つ巨大な怪物まで多彩で、攻撃パターンの把握はもちろん事前の作戦立案も同じくらい大切になり、ときには戦闘そのものを避ける選択も有効です。戦い方がひとつに決まることはありません。
戦闘の緊張感も本物です。中難易度であってもネイティブの攻撃を数発もらうだけで画面に「Game Over」が表示されるため、タイミングを見極めるシステムは見栄えだけでなく生き残るために欠かせません。Story modeを選べば物語を楽しみたいプレイヤー向けに危険度は下がるものの、油断すれば倒される程度の注意は求められます。受付タイミングの猶予はシビアなアクションRPGと比べれば広めですが、それでもパターンを覚える必要はあるため、このハードでの操作感が大きな鍵を握ります。
培った技が試されるボス戦こそが本作最大の見せ場

ボス戦は『Stellar Blade』における最大の見どころです。通常戦闘で学んだ技術のすべてがここで結実し、多くのボス戦がクリア後も長く記憶に残ります。本作の優れたボスたちは、プレイヤーがパリィや回避のタイミングを本当に身につけているかを厳しく試してきます。タイミングを体得していれば、単なる消耗戦に陥ることなく、息もつかせぬ攻防の応酬という高い満足感を味わえます。
本作はボス戦が自らの最高の見せ場だと分かっており、何度でも手軽に再戦できる作りになっています。この版にもボスチャレンジモードが収録されており、すでに出会ったボスを選んで様々な条件下で再挑戦が可能です。現在の装備のまま腕試しをするだけでなく、強化を外してよりシビアな挑戦に挑むこともできます。なかでも勝利の女神:NIKKEコラボで登場するScarletとの戦闘は秀逸で、スピーディーで爽快な一騎打ちとして、何度でも挑む価値があります。
ボスのデザインは全体的に質が高く、特に面白いアイデアもいくつか見られます。その質はキャンペーンの終盤に向けてさらに上がっていきます。最後の区間は盛り上がりが最高潮に達する一方で難易度もはっきりと跳ね上がり、終盤のボスの中にはかなり手ごわい相手も立ちはだかります。求められるものが大きくなるのに合わせて達成感も大きくなるため、最後の数時間は戦闘で学んできたことすべてが試される本当の試験になります。急激な難易度の上昇がきつすぎると感じたら難易度を下げることもできますが、本作の戦闘システムが真価を発揮するのは、ゲームが求める条件のまま正面から向き合ったときです。
探索や息抜きになる広大なオープンエリアと細かな粗

『Stellar Blade』は、ひたすら戦闘を繰り返すだけの内容にはなっていません。一本道のステージと、自由に探索できるかなり広いオープンマップ2つほどを交互に進む構成になっており、大半の任意の依頼はそのマップに用意されています。サブミッションまで手を付けるとキャンペーンは20時間を大きく超えるため、激しい戦闘の合間にひと息つく余裕を与えるオープンエリアの存在は、ゲーム全体のテンポを支えるうえで大きな意味を持っています。
ただし探索の自由度は限られており、本当の意味で開かれているというより誘導されている感覚が勝ります。それでも好奇心を持って探せば、隅に隠された収集品や秘密が見つかります。ソーダ缶からコラボ衣装を手に入れるためのアイテムまで様々です。キャンプはソウルライクのかがり火のような役割を持ち、休憩や強化の解放、進行のセーブができる反面、倒した敵が復活する仕様です。
戦闘以外の部分には、完成度でやや劣る面も見られます。足場を飛び移るアクションには滑るような感触があり、射撃だけで構成された地下ミッションのような変則的なパートの一部には、古くさく面白みのないアイデアも見受けられます。こうした粗はたまに出てくる程度で全体の傾向ではないものの、本作がアクションを中心に据えているときにこそ最も輝くという事実をはっきりと示しています。
過去のDLCやコラボを網羅したカートリッジ収録の完全版

『Stellar Blade コンプリートエディション』は、まさにその名にふさわしい充実したパッケージです。これまでのアップデートとDLCがすべて収録されており、NieR:Automataと勝利の女神:NIKKEのコラボとその衣装も含まれるため、イヴに2Bや9S、Rapi、Scarletなどの衣装を着せられます。アップデートで追加された無料衣装に加え、新ボス、ニューゲーム+、フォトモード、季節限定コンテンツに至るまで欠けなく収録されており、さらにSwitch 2版ではベヨネッタコラボの衣装セットも追加されています。
ただし、過度な期待は禁物です。本格的な拡張コンテンツがないため、追加要素自体はかなり限られています。「コンプリート」が意味するのはこれまでに配信されたものをすべて一か所にまとめたということであり、大量の新要素があるという意味ではありません。本編キャンペーンだけでも十分なボリュームがありますが、以前遊んだプレイヤーが新しい章を期待して購入するのは避けたほうが無難です。
パッケージ版には確かな利点があります。ゲーム本編のデータ全体がカートリッジに収まっており追加ダウンロードが不要なため、パッケージ版を集めている人にとっては選びやすい仕様です。Cyberpunk 2077 Ultimate Editionに並ぶ技術的なショーケースとさえ感じられ、カートリッジで買う人を大切にした移植といえます。
緻密なビジュアル表現と世界観を彩る重厚なサウンド

移植に伴う最適化を経ても、『Stellar Blade』は見た目のインパクトに強くこだわったゲームのままです。アートディレクションの質は高く、細部まで作り込まれたイヴのキャラクターモデルから衣装の布の質感、優れたアニメーションに至るまで、あらゆる要素に細やかな配慮が行き届いています。そうしたビジュアル表現が最も際立つのは、閉じた空間で密度高く設計されたエリアです。静かなカットシーンでは、Switch 2版でも目を見張るほどの品質に達することがあります。問題はデザインそのものというより、このハードがそれをどれだけきれいに再現できるかにあります。
サウンドも世界観づくりに大きく貢献しています。サウンドトラックはロックやテクノ、そして哀愁のある楽曲の間を行き来し、効果音には重みがあります。ボーカル曲の多い音楽が好きならポストアポカリプスの雰囲気を大きく高めてくれますが、歌入りの曲が頻繁に流れる構成が気になる人にとっては、繰り返しが多いと感じられたり流れる場面と噛み合っていないと感じられたりするかもしれません。
ストーリーは、影響を受けた作品群にならい壮大さと深みを目指しています。ただし、文章で語られる設定を追うのは骨が折れます。背景の多くは遺物やテキスト、なじみのない用語に散らばっており、把握するにはかなりの注意が必要で、それでもエンディングでは疑問が残ります。どれだけ物語に入り込めるかは、こうした資料をどれだけ読む気があるかに大きく左右されます。
解像度の低下やエフェクトによるフレームレートの乱れ

移植に伴う妥協は映像面にはっきりと表れています。最も分かりやすい例がイヴの長い髪です。アップになるとピクセルが目立って不自然に見え、特にロングポニーテールの設定ではそれが顕著で、アップスケーリングの代償を常に見せつけてきます。また、アーティファクト(画像の乱れ)がパーティクルエフェクトや激しいアクションシーンをにじませ、暗い環境を目立って汚してしまいます。以前のバージョンと比べて解像度とシャープさは明確に落ちており、一部の環境テクスチャはぼやけて見え、遠くの敵はぎこちないスライドショーのような動きになることがあります。最も負荷の高い場面では、低設定でプレイしているように感じられることさえあります。
もうひとつの代償はフレームレートです。雨や火花のような重いエフェクトはパフォーマンスを落とし、装備やコスチュームのメニューを開いたときも同様に低下します。落ち込みが軽微な場合もある一方、場面によってはかなり大きくなります。どの程度ひどくなるかは、場面や画面上のエフェクト、そしてTVモードか携帯モードかによって変わってきます。
携帯モードを選べば安心というわけでもありません。エリアや状況によっては映像が非常にぼやけ、フレームレートも落ちます。画面が小さいおかげでテレビでは目立つ欠点の一部が隠れるため、どちらのモードが単純に優れているとは言えず、それぞれに固有の弱点があります。モーションブラーをオフにしてシャープネスを下げると改善しますし、初期設定の暗すぎるガンマ値を引き上げるのも効果的で、特に水中での暗さには有効です。それでも、画面が混み合っているときやカメラが近づいたときには、移植の代償がどうしても見えてしまいます。
映像の滑らかさと操作の反応性を天秤にかけるフレーム生成
技術的な仕組みを知ると、本作の操作感の多くを説明できます。ゲームの処理は30 FPSを基準に動いており、初期設定で有効になっているフレーム生成をオンにすると、NVIDIA DLSSによるアップスケーリングとAMD FSR 3.1のフレーム補間が組み合わされ、どちらのモードでも出力を60 FPS、または50台後半まで引き上げます。TVモードのほうが携帯モードより安定しています。ただし、動きが滑らかになっても操作の反応が良くなるとは限らず、タイミングを軸にしたゲームではこの違いが重要になってきます。
普段のプレイの大半では、操作感は十分に保たれています。戦闘の妨げになるほどの大きな入力遅延はなく、パリィや回避のタイミングは、土台が30 FPSであることを考えると驚くほどうまく機能します。ただし、入力タイミングに敏感な人は慣れるまで時間がかかると思っておいたほうが無難です。完璧なタイミングに思えたガードが失敗することがあり、ボタンを押してから画面にガードが表示されるまで最大1秒ほどの差があるように感じられるためです。この数字はあくまで体感であり測定値ではありませんが、体が覚えてしまうまでは、この種のゲームに初めて触れる人は慣れるまでに苦労することを覚悟しておくべきです。
もうひとつの選択肢は、フレーム生成をオフにすることです。フレーム生成は映像をうまく滑らかにしてくれるため、多くのプレイヤーにとって妥当な初期設定といえます。しかし、映像の滑らかさよりもパリィや回避の反応の速さを重視するなら、30 FPSモードは滑らかさと引き換えに、より直接的で満足感のある操作感をもたらしてくれる可能性があります。一方で、30 FPSでのカクつきが気になってすぐに元に戻す人もいるはずです。フレーム生成が反応の良さを損なうかどうかは感じ方の問題であり、決まった欠陥ではありません。本作は両方の選択肢を用意しているため、どちらを選ぶかはプレイヤー次第です。
妥協点はあるものの爽快なアクションの魅力は損なわれていない
『Stellar Blade コンプリートエディション』は、アクション目当てのプレイヤーには迷わずおすすめできる一本です。正確なパリィと回避が強力な必殺技につながる、多彩でタイミング重視の戦闘はSwitch 2への移植後も健在で、そのシステムが最高潮に達するボス戦も色あせない魅力を放っています。ボスチャレンジモードを使えば好きなときに再戦できますし、パッケージにはNieR:Automataと勝利の女神:NIKKEのコラボを含め、これまでのアップデートとDLCがすべて収録されています。パッケージ版を集める人にとっても、追加ダウンロードなしでゲーム全体がカートリッジに収められている点は見逃せないメリットです。
一方で、購入の判断を左右しうる懸念点もあります。画質に敏感な人には、アーティファクトやシャープさの低下、髪やパーティクルの表示の乱れ、携帯モードの一部エリアでのぼやけは見逃しにくい要素です。重いエフェクトやメニュー表示中のフレームレート低下が気になる人にとっても、その低下は繰り返し発生します。入力タイミングに非常に敏感な人はガードに多少の慣れが必要で、30 FPSモードのほうが合うかもしれません。追加要素は配信済みのコンテンツであり新しい拡張コンテンツではない点や、中難易度でも手ごわい場面がある点、文章で語られる設定が分かりやすく説明されていない点も挙げられます。メディアの間でも、タイミングが重要なガード、パリィ、回避に対して操作の反応が十分かどうか、そしてフレーム生成が操作感を良くするのか悪くするのかについて意見が分かれています。また、ボーカル曲の多いサウンドトラックがキャンペーンを盛り上げるのか、それとも時に繰り返しが多く場面と噛み合わなくなるのかについても評価が割れました。
それでも、本作の中心にある強みは損なわれていません。Switch 2では映像の細部が失われているものの、パリィが決まり、敵がよろめき、次の強力な一撃のためにゲージがたまるとき、戦闘は今もしっかりとプレイヤーの期待に応えてくれます。






製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル名 | Stellar Blade™ コンプリートエディション |
| 原題名 | Stellar Blade Complete Edition |
| ジャンル | アクション, ロールプレイング, アドベンチャー |
| プラットフォーム | Nintendo Switch 2 |
| 発売日 | 2026年11月6日 |
| 価格 | Nintendo ¥7,980 |
| 体験版 | あり |
| 公式サイト | — |
| 発売元 | SHIFT UP |










