2Kより2025年9月4日に発売された、PlayStation®5、PlayStation®4、Xbox Series X|S、Nintendo Switch™、Nintendo Switch™ 2、PCに対応のバスケットボール・スポーツシミュレーション『NBA 2K26』のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
82
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
『NBA 2K26』は、実際の試合映像をゲーム内に反映させるProPLAY™技術の導入により、コート上の体験がシリーズ史上最もリアルで洗練されたものになったと評価されています。その一方で、ゲームの進行に深く関わるゲーム内通貨(VC)を軸とした課金システムが、大きな批判点となっています。
高い評価の理由は、コアとなるゲームプレイの大幅な進化にあります。選手の動きはより滑らかになり、見直されたシュートシステムは、プレイヤーの技術が反映されやすい設計になりました。AIの判断力も向上し、戦術的な駆け引きが楽しめます。しかし、特にオンライン対戦も可能なキャリアモードでは、選手の能力向上に多額のVCか、あるいは非常に長い時間のプレイが必要となるため、課金が強さに直結する仕組みになっている点が問題視されています。
具体的には、MyCAREERモードのストーリー性が向上し、ヨーロッパのリーグを経由する新たなキャリアパスが追加された点や、MyNBAモードで80年代や90年代といった過去の時代を再現できる機能は好評です。しかし、MyCAREERモードは常時オンライン接続が必須であり、サーバーから切断されると進行がやり直しになるリスクがあります。また、Nintendo Switch 2版はフレームレートが30fpsに制限され、他機種とのクロスプレイにも対応していないなど、技術的な最適化不足も指摘されています。
結論として、『NBA 2K26』はバスケットボールゲームとしての核となる部分では大きな進歩を遂げた作品です。ただし、その体験の裏側には、課金への強い誘導やプラットフォーム間の格差といった、プレイヤーが考慮すべき事実が存在します。
評価ポイント
革新的なProPLAY™技術により、実際のNBAの試合映像がゲームプレイに直接変換され、コアとなるゲームプレイが劇的に進化しました。これにより、ドリブルやシュートといった選手の動きが、これまでのシリーズ作品よりも格段に滑らかで本物らしく感じられます。また、見直されたシュートシステムは、タイミングとリズムに合わせてシュートを決める楽しさを高めており、シリーズで最も洗練されたコート上の体験を提供しています。
- 物理演算の向上による自然な攻防
- ドライブ時の新しい操作や、選手の体重が感じられる衝突表現が追加されました。これにより、守備側の動きがより直感的になり、不自然に滑るような動きも解消されています。
- AIの判断力強化による戦術的な駆け引き
- AIの守備ロジックやチームの連携が向上し、より賢い判断をするようになりました。攻撃時もスクリーンプレーへの対処が的確になるなど、現実的な試合展開が楽しめます。
- オフェンスの自由度と表現力の拡大
- プレイヤーが独自の攻撃パターンを組み立てられるようになりました。フローターショットなど新しい動きも追加され、バスケットへの切り込みで多彩な攻めが可能です。
- グラフィックと試合演出の進化
- アリーナの照明や選手の肌の質感、汗の表現などが非常にリアルになりました。新しいカメラアングルも加わり、試合全体の見た目が向上しています。
- MyCAREERモードの物語性とキャリアパスの追加
- 物語の評価が高まっており、高校からNBAを目指すストーリーが楽しめます。ヨーロッパのリーグでプレーするなど、新しいキャリアの進め方も追加されました。
- 歴代の時代を再現できるMyGM/MyNBAモード
- 80年代や90年代など、特定の時代を選んで遊べるようになりました。当時の選手やルール、さらには映像の雰囲気まで再現されています。
- オンラインハブ「The City」の快適化
- The Cityの構造が再設計され、移動や目的の場所へのアクセスが簡単になりました。オンラインでのマッチングもしやすくなるなど、全体的に快適に遊べるようになっています。
- WNBAコンテンツの充実
- WNBAの選手がMyTEAMモードで使えるようになり、NBA選手と混合チームを作れるようになりました。女子選手のキャリアモードも演出が強化されています。
- 初心者向けのサポートと報酬システム
- 操作を学べるチュートリアルやミニゲームが用意されており、初心者でも基本を覚えやすくなっています。また、ゲーム内通貨も活動を通じて獲得しやすく設計されています。
不評ポイント
ゲーム内通貨(VC)への依存度が非常に高く、課金を強く促す仕組みになっている点が最大の問題点として指摘されています。特にキャリアモードでは、選手の能力を上げるために必要なVCをゲーム内で稼ぐには非常に長い時間のプレイが求められます。このため、オンライン対戦では課金額が強さに直結する「ペイ・トゥ・ウィン」の状況が生まれており、快適に遊ぶためには追加の課金が必要だと感じるという意見があります。
- MyCAREERモードの常時オンライン接続が必須
- 試合中に接続が切断されると最初からやり直しになるリスクがあります。また、ストーリーが中心のモードにも関わらず、オフラインで遊べない仕様になっています。
- The Cityの世界観を損なう要素
- オンラインハブであるThe Cityでは、恐竜の着ぐるみやゴーカートなど、バスケットボールの世界観に合わない乗り物や服装のプレイヤーが多く、雰囲気を壊しています。
- 形骸化したストーリー上の選択肢
- MyCAREERの物語では選択肢が表示されますが、実際には話の展開が決まっており、プレイヤーの選択が物語にほとんど影響を与えません。
- WNBA要素の統合における設計の問題
- MyTEAMモードでNBA選手とWNBA選手を混ぜてチームを組む際、身長差によるリバウンドなどのバランスに問題が生じる可能性があります。また、WNBA版のキャリアモードは内容が簡素化されています。
- MyGM/MyNBAモードの停滞感
- 前作からの変更点が少なく、ほぼ同じ内容だと感じられています。
- 複雑で分かりにくいメニュー画面
- メニューの情報量が多すぎてごちゃごちゃしており、特にオプション設定などがどこにあるのか分かりにくくなっています。
- 選手の動きやAIの不自然な挙動
- 選手の動きに重みが感じられず、不自然に加速することがあります。また、AIがパスばかりしてシュートを打たないなど、奇妙な動きをすることがあります。
- オンラインモードの品質問題
- 一部のオンラインモードでは、ラグやサーバーからの切断が頻繁に発生します。また、ボイスチャットをオフにする方法が分かりにくいという指摘もあります。
- チュートリアル内容の偏り
- チュートリアルは充実していますが、ゲームの重要な要素であるディフェンスの練習コンテンツが不足しています。
- 演出や表現における品質のムラ
- カットシーンでキャラクターの口の動きと音声が合っていなかったり、キャラクターの見た目と話し方に違和感があったりします。
- PC版のDRMとアンチチートへの懸念
- PC版には、短時間に何度もゲームを起動できないようにするDenuvoというDRMや、カーネルレベルで動作するアンチチートプログラムが採用されています。
- Nintendo Switch 2版の最適化不足
- フレームレートが30fpsに固定され、解像度も他の機種より低くなっています。また、他機種とのクロスプレイやセーブデータ共有ができず、オンラインが過疎化しています。携帯モードでは文字が小さすぎて読みにくい点も指摘されています。
メディアレビュー
- GamersRD[97]
- Impulsegamer[92]
- Loot Level Chill[90]
- TechRadar Gaming[90]
- GamingTrend[90]
- IGN Adria[70]
- Invader[61]
- Cubed3[70]
- Nintendo Life[60]
- TheXboxHub[90]
- Jeuxvideo.com[85]
- MondoXbox[85]
- Game Informer[85]
- Xbox Achievements[80]
製品情報
項目 | 概要 |
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タイトル (日本語) | NBA 2K26 |
タイトル (英語) | NBA 2K26 |
ジャンル | スポーツ,シミュレーション,アクション,バスケットボール |
開発元 (Developer) | Visual Concepts |
販売元 (Publisher) | 2K |
発売日 | 2025年9月4日 |
プラットフォーム | PlayStation 5,PlayStation 4,Xbox Series X/S,Switch,Switch2,PC |
プレイ人数 | 4人 (オンライン10人) |
日本語(インターフェース) | 対応 |
日本語(字幕) | 対応 |