ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2025年10月2日に発売された、PlayStation 5、PlayStation 5 Proに対応のオープンワールド時代劇アクションアドベンチャー『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)のメディアレビュー総まとめページです。
総合評価
SCORE
87
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
高く評価されているのは、PlayStation 5の性能を最大限に引き出したグラフィックや、ほぼ一瞬で完了するロード時間といった技術力です。家族を殺された主人公の復讐劇や、刀や槍など複数の武器を使い分ける進化した戦闘も、多くのレビューで称賛されています。しかし、ゲームの基本的な進め方は従来のオープンワールドの形式に沿っており、前作にもあった温泉探しなどの要素は、一部では単調な作業で新しい体験ではないという声も上がっています。
具体例として、PS5 Proで実現される美しい風景や、読み込みを全く感じさせない場面転換は、技術的な見どころとされています。また、敵との相性に応じて武器を切り替える戦闘は「最高の剣術」とも呼ばれています。その反面、マップに点在するアクティビティは「チェックリストを埋める作業」と見なされることもあり、パズルが単純すぎるとの指摘もあります。物語の展開が長すぎることによる、中盤のテンポの悪さを問題視する意見も見られます。
このように、『Ghost of Yōtei』は最高峰のグラフィックとアクションを楽しめる作品ですが、その遊び方は既存のオープンワールドゲームの枠組みの中にあります。この作品の評価は、その芸術的な表現や進化した戦闘を高く評価するか、あるいはゲームの構造に新しさを感じられないと判断するかで、人によって大きく異なるでしょう。
評価ポイント
エゾの島は息をのむほど美しく描かれており、その見た目は前作をあらゆる面で上回っています。広い草原、色とりどりの植物、雪化粧した山々など、常に美しい景色が広がっています。PS5の性能を最大限に活かした表現は、これまでで最も見た目が良いゲームの一つとされています。また、風が吹いて花粉や葉が舞う様子はとても見事で、生きているような自然の中を駆け抜ける体験ができ、深く入り込めます。
- 探索が楽しく、世界に入り込める
- 世界は広く、前作よりも探索する場所が多く感じられます。鳥が狼の巣や温泉の場所を教えてくれたり、風が行き先を示してくれたりするため、地図に頼らずに遊べます。偶然の出来事や、花畑を馬で走ると速くなるなど、自分で発見する楽しさがあります。
- 深く、爽快な戦闘
- 刀や槍、鎖鎌など複数の武器には敵との相性があり、状況に応じて使い分ける戦略的な戦いが楽しめます。一対一の決闘や、複数の敵と一度に対峙する場面は緊張感があります。敵が落とした武器を拾って投げつけたり、敵の武器を弾き飛ばす新しい攻撃が加わり、戦いの幅が広がっています。
- 魅力的な物語とキャラクター
- 物語は、主人公アツが過去のつらい経験から復讐を求める話です。アツの行動が本当に正しいのかを考えさせられます。敵にもそれぞれ背景や動機があり、単なる悪役として描かれていません。声優の演技も素晴らしく、キャラクターをより魅力的にしています。
- 高い技術とPS5の機能を活かした作り
- ゲームの読み込み時間は非常に短く、ファストトラベルはほぼ一瞬で完了します。DualSenseコントローラーの振動は戦闘の迫力を増し、タッチパッドで漢字を書いたり、火を起こしたりする独特の操作が、ゲームに更に入り込めるようにしています。
- 完成度の高い音と音楽
- セリフや剣がぶつかる音、風の音など、音作りがとても丁寧です。音楽は場面に合わせて雰囲気を盛り上げ、プレイヤーをゲームの世界に引き込みます。主人公が弾く三味線の音色が、アイテム探しなどの探索要素にも使われています。
不評ポイント
温泉探しや竹打ちといった要素は前作から多く引き継がれており、やることをリストアップして一つずつこなす作業のように感じられ、すぐに新鮮味がなくなります。このオープンワールドの仕組みは、2010年代前半の『アサシン クリード』のような古いゲームに似ており、新しい挑戦が見られません。探索する世界は美しいものの、ゲームの基本的な作りが時代遅れだと指摘されています。
- サブクエストが単調な繰り返し
- 温泉や竹斬りなどのアクティビティは、一度か二度やると新鮮味がなくなり、どれも同じように感じられます。サイドクエストの多くは、住民の小さなお願いを聞き、最終的に悪者を倒すというワンパターンな作りになっています。
- 戦闘が浅く、操作もぎこちない
- 主人公にはスタミナがないため、特に制限なく回避や攻撃の連打ができてしまいます。そのため、戦闘は深みがなく単調になりがちです。多くの敵との乱戦では、キャラクターの動きがぎこちなく感じられ、カメラが追いつかなくなることもあります。
- 武器の相性と切り替えが不便
- 敵の種類ごとに有効な武器が決まっている「じゃんけん」のようなシステムのため、武器の選択肢が少ないです。また、戦闘中に武器を切り替える操作が複雑で、操作中に攻撃を受けてしまう危険があります。
- 物語のテンポが悪く、演出も古い
- 物語の序盤は勢いがありますが、敵を追跡するミッションが長すぎて、途中でだれてしまいます。退屈なカットシーンや、キャラクターの隣を歩きながら会話する場面が多く、テンポを悪くしています。会話シーンでキャラクターが棒立ちのまま話すなど、古い演出も目立ちます。
- 他のゲームとの類似点が多く、独自性がない
- 風に導かれて探索したり、温泉に入ったりする要素は前作とそっくりです。また、復讐をテーマにした物語も、同じ年に発売された別のゲームとよく似ており、このゲームならではの独自性が感じられません。
- 過剰に親切で、達成感がない
- 隠された場所を示す地図やパズルが非常に単純で、すぐに解けてしまいます。崖などを登る際も、決められた場所にしか掴まれず、少し止まると次に進む場所が指示されるなど、過剰に親切です。そのため、自分で発見する楽しさや達成感がありません。
- グラフィックの品質にばらつきがある
- 主要な登場人物と比べて、背景にいるキャラクターの見た目の品質が大きく落ちており、数世代前のゲームのように見えることがあります。
- 馬の操作とカメラに問題がある
- 馬の動きがぎこちなく、速度の調整も不自然です。特に、速く走るとカメラが見づらい角度になり、前方が見えにくくなります。
- 登場人物の描写が不十分
- 敵役のキャラクターは、ミッションの長さの割に人物像の掘り下げが足りていません。特にボスキャラクターの背景は、各地に散らばった巻物を読むことでしか分からず、退屈です。主人公の心の変化も、物語の結末と上手く合っていません。
メディアサイト
- Gamekult[70]
- Gamer.no[70]
- Metro GameCentral[70]
- VideoGamer[70]
- Power Unlimited[70]
- Games.cz[70]
- Radio Times[60]
- Eurogamer[60]
- COGconnected[100]
- Digital Trends[100]
- Loot Level Chill[100]
- KonsoliFIN[100]
- PlayStation Universe[100]
- Player 2[100]
- SECTOR.sk[100]
- Toisto[100]
- GameSpew[100]
- VGC[100]
製品情報
項目 | 概要 |
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タイトル (日本語) | 『Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ) |
タイトル (英語) | Ghost of Yōtei |
ジャンル | オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー |
開発元 (Developer) | Sucker Punch Productions |
販売元 (Publisher) | Sony Interactive Entertainment |
発売日 | 2025年10月2日(木) |
プラットフォーム | PlayStation 5, PlayStation 5 Pro |
希望小売価格 | パッケージ版/ダウンロード版 スタンダードエディション:8,980円(税込) ダウンロード版 デジタルデラックスエディション:9,980円(税込) パッケージ版 コレクターズエディション:31,980円(税込) (US価格:約$70.00 / UK価格:約£69.99) |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | Z |
対応言語 (テキスト) | ソースに明確なリストの記載なし(日本語での物語/会話の言及あり) |
対応言語 (音声) | 日本語、英語(その他、ソースに明確なリストの記載なし) |