Ocean Drive Studio, Inc.およびKakao Gamesより2025年10月10日に発売される、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S、Switch、PCに対応のタクティカルRPG『Lost Eidolons: Veil of the Witch』のメディアレビュー総まとめページです。
多言語を日本語へ翻訳してからの編集になっているためゲーム用語など一部異なる場合があります。
総合評価
SCORE
75
Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メディアスコアは大きく変わることは少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。
90 | 80 | 70 | 60 |
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神ゲー | 良ゲー | 凡ゲー | 問題あり |
『Lost Eidolons: Veil of the Witch』は、タクティカルRPGとローグライトの要素を組み合わせた作品です。挑戦的な戦闘と、繰り返しプレイする中でキャラクターを永続的に強化できる点が評価されていますが、一方でゲームの単調さに関する指摘も見られます。
評価される理由として、まず戦略性の高い戦闘システムが挙げられます。キャラクターの位置取りやスキル、武器の相性、地形の効果などを考えて戦う必要があります。また、挑戦に失敗しても、拠点で行う能力強化や仲間との関係性は引き継がれるため、プレイを重ねることで着実に強くなれる点が支持されています。挑戦するたびにキャラクターの能力構成を自由に変えられるため、毎回違った戦術を試せることも楽しさにつながっています。
一方で、改善点も指摘されています。具体的には、繰り返しプレイするうちに戦闘やマップのパターンが少なく感じられ、単調になるという意見があります。マップに高低差が少ないため、戦術の幅が狭まっているという指摘も見られます。また、一部のグラフィックの質や、ゲーム序盤の難易度の高さ、運に左右される要素の強さについても改善を求める声があります。
結論として、本作は戦略的な戦闘と、失敗を糧に成長できるローグライトの仕組みが組み合わさった、やり応えのあるゲームです。ただし、プレイを続ける上で単調さを感じさせる要素や、グラフィックの質など、いくつかの課題も抱えています。
評価ポイント
本作は、戦略性の高いタクティカルRPGにローグライトの要素を組み合わせることで、繰り返し遊びたくなるゲーム性を実現している。戦闘で敗北すると、その挑戦で得たスキルやレベルは失われるが、拠点で行う恒久的な能力強化や、仲間との関係性は維持される。そのため、失敗してもキャラクターは着実に強くなり、何度も挑戦したくなるような仕組みになっている。また、挑戦するたびにスキル構成やプレイスタイルを自由に変えられるだけでなく、マップのルート選択も戦略に関わるため、毎回新鮮な気持ちで冒険を楽しむことができる。
- 戦略的な思考が求められる戦闘
- マス目上のマップで行われる戦闘では、キャラクターの移動や行動の連携が重要になる。ユニット固有のスキル、武器の範囲、支援能力、能力上昇、姿を隠す、敵の行動を妨害するなど、プレイヤーが使える要素は多く、毎回違った戦い方ができる。敵の装甲に合わせた武器で攻撃して「ブレイク」状態にし、戦闘を有利に進めることや、スキル同士の組み合わせで大きな効果を生み出し、戦況をコントロールすることが重要となる。
- 地形や属性を利用した戦術
- 地形や属性の効果を戦闘に利用できる。例えば、水に濡れた敵に雷の呪文で大ダメージを与えたり、燃えやすい地形で火を使ったりと、状況に応じた戦術を組み立てられる。
- 「やり直し」機能による快適なプレイ
- 戦闘中、行動を3回まで巻き戻せる「Undo」機能がある。これにより、操作を間違えたり、戦術が失敗したりした場合でも、決められた回数内であれば行動をやり直すことができる。
- 武器の相性を考えた戦闘
- 敵にはそれぞれ弱点となる武器の種類が設定されており、画面下部でいつでも確認できる。ユニットは2種類の武器を装備できるため、敵の弱点に合わせて武器を切り替え、効率的にダメージを与えることが攻略の鍵となる。
- 自由度の高いキャラクター育成
- 敵を倒してレベルアップすると、200種類以上あるスキルの中から好きなものを獲得・強化でき、キャラクターの能力や戦い方を自由に育てていくことができる。
- 多彩なチーム編成
- 冒険の途中で一時的に雇える傭兵のほか、正式な仲間になるキャラクターが複数登場する。最終的には最大9人のキャラクターの中から5人を選んで、自分だけのチームを編成できる。
- ダークな世界観とキャラクターデザイン
- 記憶を失った主人公が魔女と契約を結ぶという、ダークで神秘的な物語が展開される。登場するキャラクターたちのデザインも魅力的で、物語への関心を高めている。
- 分かりやすいチュートリアルと操作性
- ゲームの基本的なルールや操作方法は、丁寧なチュートリアルで解説されるため、このジャンルのゲームに慣れていないプレイヤーでも分かりやすい。操作も直感的で、スムーズにプレイできる。
不評ポイント
ローグライトというゲームの性質上、何度も挑戦するうちに同じような戦闘が繰り返されることがある。また、マップのデザインが平坦で似たようなものが多く、見た目にも変化が少ない。そのため、高低差を利用したり、多様な地形効果を活かしたりといった戦略の幅が狭く、ゲームプレイが単調に感じられることがある。
- 序盤の展開が毎回似通ってしまう
- 周回プレイを重ねると、特に序盤で戦う敵やマップの種類が少ないため、代わり映えのしない展開が続くことがある。
- 基本的な便利機能の不足
- 側面や背後から攻撃するとダメージが増えるといった、近年のシミュレーションRPGでよく見られるシステムが搭載されていない。
- 戦闘の自動化機能がない
- 戦闘を自動で進める機能がないため、周回プレイの際に手間がかかる。
- キャラクターや地形が見にくい
- 全体的に画面の色合いが地味で、背景とキャラクターの区別がつきにくいことがある。
- 1回の挑戦にかかる時間が長い
- ステージに登場する敵の数が多く、キャラクターが強くなってくると、クリアまでに時間がかかりすぎる傾向がある。
- 運に左右される要素が強い
- スキルの入手やイベントの発生がランダムなため、運が悪いと攻略が著しく困難になることがある。
- ゲーム開始直後の難易度が高い
- 序盤の難易度が高めに設定されており、このジャンルのゲームに慣れていないプレイヤーにとっては難しく感じられる場合がある。
メディアレビュー
- DualShockers[80]
- Gamesurf[75]
- This Is Game[73]
- XboxEra[72]
- GameSpew[80]
製品情報
項目 | 概要 |
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タイトル (日本語) | Lost Eidolons: Veil of the Witch |
タイトル (英語) | Lost Eidolons: Veil of the Witch |
ジャンル | タクティカルRPG,ローグライト,ストラテジー,RPG |
開発元 (Developer) | Ocean Drive Studio, Inc. |
販売元 (Publisher) | Ocean Drive Studio, Inc., Kakao Games |
発売日 | 2025年10月10日 |
プラットフォーム | PlayStation 5,PlayStation 4,Xbox Series X/S,Switch,PC |
プレイ人数 | 1人 |
日本語(インターフェース) | 対応 |
日本語(字幕) | 対応 |