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元PlayStationトップが語る『PS Vita』の失敗要因と「PSP2」が目指すべき姿:過剰な機能と高コストが招いた販売不振の真実

2026年07月07日 | #ゲーム #発売 | Eurogamer

元PlayStationトップが語る『PS Vita』の失敗要因と「PSP2」が目指すべき姿:過剰な機能と高コストが招いた販売不振の真実

元PlayStationのトップであったショーン・ライデン氏が、以前の発言についてさらに詳しく説明しました。氏が「PlayStation Vita(PS Vita)を作るのではなく、PlayStation Portable 2(PSP2)を作るべきだった」と述べた真意が明らかになったとのことです。ライデン氏の主張は、PS Vitaが過剰な機能を搭載しすぎたことに集約されます。背面タッチパッド、有機ELディスプレイ、そして独自規格のメモリーカードといった要素は、PS Vitaには必要なかったと語られています。PSPで既に成功していたものをわざわざ刷新する必要はなく、結果としてコストが高騰し、最終的に販売台数に悪影響を及ぼしたという見解を示しています。

PS Vitaの機能過多が招いた結果

ライデン氏が「PSP2」という言葉で意図したのは、「PSPにもう一本アナログスティックを付けたもの」だったそうです。初代PSPの大きな不満点として、アナログスティックが一つしかなかったことが挙げられていました。PlayStation 1で初のアナログコントローラーが登場して以来、ユーザーは2本のアナログスティックを使ってゲーム空間を操作することに慣れていたため、PSPの1本スティックは非常に不便に感じられたとのこと。だからこそ、「PSP2はもう一本スティックを、もっと良いスティックを付けてほしかった」というシンプルな要望だったと説明されています。しかしPS Vitaは、PSPとの互換性がない独自規格のカートリッジ式メモリーカードを採用し、高価な有機ELディスプレイを搭載するなど、PSPから大きく変化してしまいました。ライデン氏によると、有機ELディスプレイは「不必要な出費」であり、こうした「すごい機能」を追加するたびに製造コストが上昇し、最終的な製品価格に影響を与えたとされています。任天堂の宮本茂氏がゲームをデザインする際に、機能のコストと価値のバランスを重視していたという逸話を引き合いに出し、PS Vitaは「あまりにも多くのものを詰め込みすぎた」と語っています。

過剰なコンテンツと旧世代機の課題

ライデン氏は、ゲームにおけるコンテンツの過剰さについても言及しています。例えば、『グランツーリスモ』シリーズでは、初代の65台から2作目では290台に車が増加したことを挙げ、それぞれの車にはライセンス料、デザイン、バランス調整などのコストがかかるため、単にコンテンツを増やすのではなく、他の機能に時間を費やすべきだったと指摘しています。多すぎるコンテンツは、ユーザーがすべてを遊び尽くすことができないにもかかわらず、そのためのコストは発生するため、価値提案のバランスが崩れるとしています。

過去のゲームへのアクセシビリティ

さらに、ライデン氏はゲーム業界が抱える「過去のゲームにアクセスしづらい」という長年の課題についても語っています。新しいハードウェア世代が登場するたびに、過去のコンテンツが「鍵のかかった箱に入れられて海に投げ込まれる」ように、アクセスできなくなってしまうと表現しています。音楽や映画とは異なり、古いゲームを気軽に楽しむ手段が限られている現状を憂慮しており、最近のPlayStation 3やPS Vitaのオンラインストア閉鎖は、ユーザー数が少ないことによる「経済的な判断」だったとしながらも、このような状況が続くことに懸念を示しています。

項目 内容
PSPの累計販売台数(2012年時点) 7,640万台以上
PS Vitaの推定累計販売台数 1,000万〜1,500万台