任天堂、インドで「Nintendo India Private Limited」に商標権侵害で勝訴!幻の「Nintendo India」を巡る奇妙な戦いと今後のインド市場展開の可能性
2026年08月10日 | #その他 | DualShockers
任天堂がインドで「Nintendo India Private Limited」という会社を相手取り、商標権侵害訴訟を起こし、勝訴したことが明らかになりました。この会社は不動産業を営んでいましたが、任天堂は自社のブランド名が悪用されることを懸念し、訴訟に踏み切ったとされています。任天堂はこれまでも知的財産権保護に積極的な姿勢を見せていますが、今回のケースは「Nintendo」という名称そのものを巡る珍しい訴訟として注目されています。
長年インド市場から距離を置いていた任天堂
任天堂は世界的なブランドとして広く認知されていますが、インド市場での存在感は長らく薄い状況が続いていました。2011年にWiiを発売して以来、公式の家庭用ゲーム機は投入されておらず、携帯型ゲーム機も正式には展開されていません。一方で、ソニーやマイクロソフトといった競合他社はニューデリーやハイデラバードといった主要都市に拠点を置き、強い影響力を持っています。しかし、インドでは輸入市場を通じて任天堂のハードウェアやソフトウェアが人気を集めており、特にNintendo Switchの売上は、公式サポートがない国としては驚異的な数字を記録しているとのことです。
「Nintendo India Private Limited」が引き起こした騒動
今回の訴訟の発端は、2022年に設立された「Nintendo India Private Limited」という会社です。この会社は不動産業を営んでいましたが、任天堂の公式な活動がほとんどないインドにおいて、あたかも任天堂のインド支社であるかのように人々を誤解させる可能性がありました。設立から約4年間、目立った商業活動を行っていなかったため、任天堂のレーダーをすり抜けていましたが、2026年2月に日本の任天堂が不正使用停止命令を申し立てたことで事態が明るみに出ました。任天堂は過去の商標登録や日本、アメリカ、カナダなどでの強力な市場実績を証拠として提出。さらに、「Nintendo」という言葉自体がビデオゲームの代名詞として認識されているという主張も展開したとのことです。
デリー高等裁判所の裁定
デリー高等裁判所は、任天堂の主張を認め、「Nintendo India Private Limited」が著作権法を侵害していると判断しました。これにより、同社は直ちに「Nintendo」の名称使用を中止するよう命じられ、会社側もこれを受け入れました。会社側はこれまで商業的にこの名称を使用していなかったと主張していますが、裁判所の判決を受け入れています。今回の訴訟は、任天堂が自社のブランドイメージを保護するために、たとえ公式に進出していない市場であっても、その権利を徹底して守る姿勢を示したものと言えるでしょう。
インド市場への本格参入の可能性
数年前から、Nintendo Switchのインドでの成功を受けて、任天堂が同国への本格参入を計画しているという噂が囁かれています。今回の騒動は、任天堂がインド市場への進出計画を加速させるきっかけになるかもしれません。2027年は、任天堂が10年以上ぶりにインド市場に公式な一歩を踏み出す良いタイミングになると考えられています。