『Redfall』ディレクター、解雇後も最終パッチリリースをマイクロソフトに懇願
Xbox向けにリリースされた『Redfall』のディレクターを務めたハーヴェイ・スミス氏が、すでに解雇されていたにもかかわらず、マイクロソフトに最終パッチのリリースを懇願したことが明らかになりました。本作は2023年の発売当初から否定的な評価を受けていましたが、スミス氏とチームは解雇後も改善パッチの公開に尽力していたとのことです。
解雇後も改善パッチ公開に尽力
スミス氏は、2024年5月にArkane Austinが閉鎖され、自身も解雇されたことを明かしています。Arkane Austinは、2017年のPreyやDishonoredシリーズを手がけたスタジオです。解雇された際、本作の発売後のロードマップに関する作業も中止されました。
しかし、スタジオはプレイヤーからの多くの問題点やバグを修正するバージョン1.4のパッチを開発中でした。スミス氏はThe Game Businessのインタビューで、このパッチをリリースするためにマイクロソフトと交渉する必要があったことを初めて明かしています。
スミス氏は「ゲームは完成しましたが、非常に評価が悪かった」と振り返り、「その後1年間、何千ものバグを修正しました。そして解雇されましたが、バージョン1.4はすでに開発パイプラインに乗っていました。これは多くの問題を修正するものでした」と述べています。
続けてスミス氏は「私たちはマイクロソフトに、『もうここでは働いていませんが、これをリリースさせていただけませんか?』と伝えました。彼らは断りませんでした」と語り、マイクロソフトの対応に感謝の意を示しています。
その結果、6、7人の元スタッフがオフィスに戻るための書類に署名し、解雇された後もバージョン1.4をリリースすることができました。スミス氏は「もしこのバージョンが発売初日に出ていれば、世界を熱狂させることはなかったでしょうが、はるかに良いゲームになっていたはずです」と述べています。
ライブサービス型ゲームへの挑戦と困難
本作は、Arkaneがこれまで得意としてきたイマーシブシムとは異なる方向性を持つ作品でした。ゲーム業界がライブサービス型ゲームに注力していた時期に開発が進められた経緯があります。
スミス氏は本作について「難しいプロジェクトでした」と語り、「Arkaneは非常に専門的なスタジオですが、業界は成長しており、常に多くのプレイヤーを満足させる必要があります。より幅広い層にリーチできるのは素晴らしいことです」と述べています。
さらに「私たちはゲーム・アズ・ア・サービス(GaaS)の波に乗り、私たちならできるだろうという愚かな自信がありました。私たちが愛するものをGaaSと組み合わせ、昼と夜で異なるメカニクスを持ち、キャラクタークラスも導入しようとしました。その最中にCOVID-19が発生しました」と、開発中の困難な状況を明かしています。
スミス氏は現在、新たなゲーム開発スタジオ「Black Pony Immersive」を設立し、再びイマーシブシムジャンルに注力していくとのことです。